かの日が近づいているのを見てますます集まる
「ある人たちがいつもしているように,集会をやめることはしないで互に励まし,かの日が近づいているのを見て,ますます,そうしようではないか」。なん度も読んだ聖書のこの言葉を,ここで再び取り上げましょう。―ヘブル 10:25。
なんの日が近づいているのですか。普通の意味での「エホバの日」ではありません。なぜなら,それはすでに1914年以来始まっているからです。むしろこれは,エホバの御名の立証さるべき,特別なエホバの日です。「エホバいひたまふ 是ゆえに汝らわがたちて獲物をする日いたるまで我をまて,我もろもろの民をつどへもろもろの国をあつめて,わがいきどほりとわが烈しき忿怒をことごとくその上にそそがんと思ひ定む。全地はわがねたみの火に焼きほろぼさるべし」。急速に近づいているのはこの日です。―ゼパニヤ 3:8,文語。
その日が近づいているなら,なぜいよいよ集まらねばなりませんか。なぜなら,私たちの上にのしかかる古い世からの圧力は次第に増し加わり,いよいよイエスのすすめの言葉に従わねばならないからです。「あなたがたが放縦や,泥酔や,世の煩いのために心が鈍っているうちに,思いがけないとき,その日がわなのようにあなたがたを捕えることがないように,よく注意していなさい」。不法が増し加わっていますから,もし互に集まり合わないなら,容易に愛は冷えてしまいます。サタンは自分の時が残り少ないのを知り,それに応じて活動しています。そして,私たちも,御国の福音を宣明し,世界の人々に警告する時が残り少ないのを知っています。それゆえ私たちもそれにふさわしく行動しなければなりません。そのゆえに,一層互に集まり合わねばなりません。―ルカ 21:34,35。
私たちがいっそう集まるべき場所はどこですか。エホバの証者の会衆で毎週開かれる五つの集まりです。すなわち,「ものみの塔」誌を用いる聖書研究集会,奉仕会と神権宣教学校,公開講演会と,「御心が地に成るように」を用いる近隣聖書研究集会です。この他に,半年に一度開かれる巡回大会と,近づいた夏の地域大会があります。
「ますます」とはどうすることですか。実際には三つの場合が考えられます。まずはじめに,「ますます」とは,集まることの大切さが高まったことを示しています。互につどい合う事は以前から大切でした。しかし,エホバの立証の日の近いことを考慮すれば,集まることは以前に増して大切であり,また緊急です。「ますます」とは,より頻繁にという意味でもあります。もし,前述の七つの集まりのいずれかを欠いているならば,すべての集まりにいつも出席するまで,集まる度数をふやさねばなりません。
しかし,すでに,すべての集まりに欠かさず出席している人についてはどうですか。そのような場合に,『かの日が近づいているのを見て,ますますそうしよう』とはどういう意味になりますか。集まりの質をますます向上させることによります。いつも遅刻せずに行きますか。前もって予習をしますか。始めから終りまでいつも注意して聞きますか。できるかぎり集会に参加しますか。巡回大会の場合には金曜日の晩から出席していますか。野外奉仕や浸礼の話の時にも出席していますか。また,地域大会の時には,開会から閉会まで,4日間のすべてのプログラムに出席する計画を立てていますか。
それでは,地域大会の開かれるこの夏には,とくに,ますます集まり合うことに心がけましょう。そして,私たち一人一人がいつも,「人われにむかひていざエホバのいへにゆかんといへるとき我よろこべり」とうたったダビデと同じ心を持ちましょう。―詩 122:1,文語。