支部の手紙

王国伝道者のみなさん:

1974奉仕年度にはなんとすばらしい報告が得られたのでしょう。詳細のいくらかは下に示されておりますが，みなさんが参加できたのがいかにわずかであろうとも，参加できたことに喜びを持てるでしょう。野外におけるみなさんの時間の合計は1,000万時間以上の記録になりました。それで，力を合わせた努力がいかに大きなものであったかおわかりいただけるでしょう。みなさんが配布なさった文書や雑誌，行なわれた再訪問，司会なさった家庭聖書研究，それに産み出され，バプテスマまで助けられたすべての新しい伝道者を見てご覧ください。

最初の宣教者が日本にはいってからの25年を振り返ってみて，エホバの祝福は本当にすばらしいものでした。報告を行なった伝道者の5年ごとの最高数は: 1949，12人。1954，410人。1959，1,390人。1964，3,318人。1969，7,637人。1974，2万6,355人。本当に「神がそれをずっと成長させてくださったのです」。それでわたしたちはコリント第一 3:6-9; イザヤ 9:7; 40:10，11; 42:10，12; 60:8-10，22; ハガイ 2:7; 啓示 7:9，10，15-17; その他にも多くの聖書の聖句が成就していることの生きた目撃証人なのです。

過去6か月だけで，日本でのわざはすばらしく勢いを増しました。9月の特別な奉仕会の出席はきわだったものでした。非常に大勢の新しい伝道者が「王国ニュース」の配布に，そして予約や雑誌の配布に参加しています。わたしたちはエホバがこのわざを引き続き「速度を増して」くださるように，そして大患難が始まる前に「羊」級の最後のものを集めるみなさんの努力をエホバが祝福してくださるよう祈っています。―ペテロ第二 3:9，13，14。

確信を抱きつつ神の勝利を共に待ち望む

日本支部の兄弟たち

日本の1974奉仕年度の報告

1974年 1973年 増加率

伝道者:

最高数（8月） 26,355 18,562 42％

月平均 22,612 16,360 38％

最高数:

特別開拓者 730 574 27％

正規開拓者 3,891 2,405 62％

一時開拓者 2,962 1,680 76％

時間合計 10,998,115 7,256,195 52％

書籍合計 1,506,614 1,125,953 34％

新予約合計 271,259 142,599 90％

雑誌合計 9,807,587 6,688,938 47％

再訪問合計 4,942,241 3,346,787 48％

月平均研究 41,590 29,831 39％

会衆合計 646 512 26％

会衆の月平均:

時間 19.6 17.9

再訪問 9.0 8.6

研究 1.1 1.1

雑誌 18.2 16.7

確信を抱いて千年期を宣べ伝える

¹ あなたが「神の千年王国は近づいた」と題する本を自分用に一冊受け取り，その目次をご覧になった時，それを読み始めずにはおられなかったことでしょう。そして読んだ時，あなたの信仰は驚くほど築き上げられました。この本は神の王国の千年の統治の幻による先見とでも言うべきものを人に与えます。ことばはそれほどはっきりと絵のように美しいものを描いているので，人は王国の支配に関連する多くの驚嘆すべきことを容易に心に描くことができます。わたしたちはまさに千年支配にはいろうとしており，エホバが千年期に関連してこれほど多くの詳細を備えてくださり，またこの期間中に何が起きるかということを知らせてくださっていることをどれほど感謝していることでしょう。この本はわたしたちの注意を聖句に向けており，それはわたしたちに千年期の先までも見通せるようにしています。エホバに対する忠節により信仰を示すならどんなすばらしいことを経験するか知ることができます。

² 最初の9章を読んだ後，第10章の初めのことばは次のように述べているので，わたしたちのさらに読み進みたいという意欲は刺激されます。「聖書の述べるところからすれば，生者あるいは死者の別なく全人類にとって至福千年期はきわめて望ましい時代です。それゆえにこそ，至福千年期が近づいたという発表は，物のわかる人すべてにとって大いに歓迎すべきニュースです。では，それが近づいたことを確信できるどんな確かな理由があるかを知るということは，胸の躍るような興味を感じさせられる事がらでしょう」。そしてわたしたちは今生じている事がらそしてすぐに生じようとしている事がらを考察するようすすめられています。

³ 千年支配の先見は他の人々にもこの同じ幻のような先見を見せたいと望むようわたしたちを動かします。11月は神の王国の千年の支配に関する幻で他の人々の胸を躍らせる輝かしい機会をわたしたちに与えるでしょう。（マタイ 10:27）上に述べられている諸点は，わたしたちがこの新しい本をもって人々の間で働く時，用いることができるものです。今わたしたちは人々に神の王国は近づいたということ，それが彼らに本当に何を意味しているかということ，そして忠実を保つことを実証する人々に備えられているすばらしい祝福を示すことができます。それはもはや，神の王国がいつ到来するのかも知らずに祈るというような情況ではなく，今は一千年の統治が近づいて来ており，「大患難」の前にそのことにつき学ぶために残されている時間は限られているのです。全世界の善良な人々は，神の王国の統治が自分たちにとって何を意味するか，またその時に生きる資格を持つならばどんな事がらを経験するであろうかということを学んで喜ぶでしょう。

⁴ この本の中に含まれているすばらしい音信についてわたしたちは熱心になる一方，わたしたちがこの本を配布する人々は，霊的な事がらに対してわたしたちほどには意欲を示さないことに気づかれるかもしれません。それで本を配布したところすべてを再び訪ねることは非常に大切です。本の中には食欲をそそるよう話し合える点がたくさんにあるのです。善良な人々は，そこには一つの人類種族，一つの言語，国際的な平和があること，そして統治者たちはどんな人たちか，また直ちに完全になることがなくとも周囲のサタンや悪霊からの悪い影響がなくなること，いつ復活が行なわれるかなどのことを確かに知りたいと思っていることでしょう。これらは聖書が千年期に関して明らかにしているすばらしい事がらのごくわずかです。ある人々はキリストの臨在のしるしに関してさらに証拠を望むかもしれません。そしてこれらすべての点はこの本の中で言及されているのです。あなたが人々を再び訪問なさる時，きわだっている点あるいは人々にとって特に興味があると思われるいくつかの点を準備しておくようになさってください。そして人々にこの本を初めから全部読むよう強く勧めてください。あなたはご自分が特に楽しんだ事がらにつき話すことができるでしょう。もし望むなら，この本の違った部分からいくつかの点を取り上げることもできます。多くは，その人のタイプ，背景，宗教，時事に関する関心などに大きく依存しています。しかし，興味を起こさせ，その人に本を読むようにさせる点を選んでください。

⁵ わたしたちが行なうもう一つの事がらは人々がこの本に基づいてなされる一連の特別な話を聞くためにわたしたちと一緒に王国会館に来るように誘うことです。本を携えて出席すれば，講演者が顕著な点にふれながらその本のある部分を網羅する時それについて行くことができる旨伝えてください。

⁶ 12月に，その時研究している「御心」の本の一つの章が終わりしだい会衆の書籍研究でこの本を研究できるでしょう。わたしたちの野外奉仕を通してこの本を入手した方々が近くの会衆の書籍研究に出席し，そこで先に述べたいろいろな主題の詳細につき学ぶ機会を持ちそして千年におよぶ政府の幻で見るような先見をもっとはっきりさせるように招待することができます。確かに，わたしたちすべてはそれがどんな政府となるか関心を持っており，そして聖書はそのことにつき多くを語っています。それでわたしたちの持っている音信は千年期がまさに始まろうとしているこの時期に非常に適切なものであり，わたしたちの区域内の善良な人々の心に多くの希望をもたらすはずです。（マタイ 24:14）エホバの御祝福が「王国」の本の配布と使用の上にありますように。

[1ページの拡大文]

確信を抱いて神の勝利を待ち望む

日本の野外奉仕報告: 8月

平均 平均 平均 平均

伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌

特別開拓者 730 100.3 48.1 5.6 116.7

開拓者 3,891 90.2 38.7 3.8 81.6

一時開拓者 2,175 83.6 30.7 1.7 66.2

伝道者 19,559 19.8 8.6 1.1 19.3

合計 26,355 書籍配布: 215,477

新しく献身しバプテスマを受けた人: 773

1974年の伝道者目標: 17,996