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公のしもべの組織を汚れなく,清く保つものみの塔 1965 | 2月15日
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対するように振舞うならば,肉親のきょうだいを犯さないのと同じく,新世社会の婦人を道徳的に害することをしないでしょう。会衆内の若い婦人と姦淫するのは,自分の肉親のきょうだいとの近親相姦と同じく忌むべきことです。
34,35 (イ)パウロは,ほかのだれに道徳の教えを授けることが必要でしたか。それは何のためですか。(ロ)それで,年老いた女は若い女のために何をするべきですか。
34 他方クリスチャン会衆内の婦人に対しても,道徳に関する教えを教える必要がありました。宣教の同労者テトスに宛てて,パウロは次のように書きました。「年老いた女たちにも,同じように,たち居ふるまいをうやうやしくし,人をそしったり大酒の奴隷になったりせず,良いことを教える者となるように,勧めなさい。そうすれば,彼女たちは,若い女たちに,夫を愛し,子供を愛し,慎み深く,純潔で……あるように教えることになり,したがって,神の言がそしりを受けないようになるであろう」― テトス 2:3-5。
35 他の婦人の夫ではなく自分の夫を愛し,異性のすべてに対して純潔であることを若い女に教えるため,年老いた女は何をすべきですか。年老いた婦人自らが純潔の手本を示さねばなりません。新世社会内の一人の婦人の純潔は,別の人がクリスチャンの生活を始めるのを助けます。
36 使徒ペテロは,この事実をクリスチャンの妻にどのように強調していますか。それは神のことばにどう影響しますか。
36 年老いた使徒ペテロはこの事実を強調し,クリスチャンの妻に次のことを書き送りました。「妻たる者よ。夫に仕えなさい。そうすれば,たとい御言に従わない夫であっても,あなたがたのうやうやしく清い行いを見て,その妻の無言の行いによって,救に入れられるようになるであろう」。(ペテロ前 3:1,2)会衆の外,また家庭の外の世界が汚れていればいるだけ,忠実な妻の清さはひき立ち,それだけ深い印象を与えます。それは神のことばにほまれとなります。
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組織は清さをどう見るべきかものみの塔 1965 | 2月15日
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組織は清さをどう見るべきか
1,2 (イ)人間の性をどう見るべきですか。なぜそうですか。(ロ)創世記 1章27,28節は,性の起源と目的をどのように説明していますか。
清さは性に関連しても言える事柄です。神の聖なることばに照らして見るとき,性は神聖です。性は,盲目で無知な,道徳に無関係の進化が,利己的な目的にむかって働いた結果,偶然に生まれたものではありません。人間の性をはじめ,動物,魚,鳥,昆虫,植物の性は,神から出たものです。性を創造した神は不道徳ですか。そうではありません。今日の世界に広まり,病的な社会と不健康を生み出している性の狂気は,神の意図したものではありません。神のお目的に従えば,性は人間をも含めてあらゆる種類の生命を地上に存続させるという,奇跡的な目的をはたすはずでした。聖書の第1章はきわめて簡潔に,人間の性の起源と目的をしるしています。(聖書の最初の本)創世記 1章27,28節は次のように述べています。
2 「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち神のかたちに創造し,男と女とに創造された。神は彼らを祝福して言われた,『生めよ,ふえよ,地に満ちよ,地を従わせよ。また海の魚と,空の鳥と,地に動くすべての生き物とを治めよ』」。
3 これに一致して,生殖器官はどんな目的をはたすはずでしたか。それはなぜ神聖なものと言えますか。
3 男性と女性の生殖器官は,神のこのご命令をはたすためにおのおのなすべき働きがありました。それで生殖器官は,楽しみのためにもてあそぶものではありません。それは神のお目的にそわないからです。そのような事をすれば,生殖器官だけでなくからだ全体に害が及びます。生殖器官は重大な役目をはたすものであって,おもちゃにするものではないのです。その理由で男性と女性の生殖器官は,神聖なものと見なければなりません。それは生命,とくに来るべき世代の生命に関係しています。
4 来るべき世代の生命を神聖なものと見るべきですか。どんな性の行いは,この世代に関して十戒の6番目の戒めを破るものですか。
4 生命はもともと神の賜物であって,神聖なものではありませんか。現在生きているすべての人の生命は神聖視されています。来たるべき世代の生命も,やはり神聖視すべきではありませんか。たしかにそうです。イスラエル民族のため,神が預言者モーセに与えられた十戒の6番目と7番目を心に留めて下さい。「あなたは殺してはならない。あなたは姦淫してはならない」。(出エジプト 20:13,14)来るべき世代である赤ん坊や子供を殺したり,不具にすることを望む人がありますか。しかし生殖器官を悪用し,神のお目的と律法に反したことにそれを使うならば,つまり不品行の結果,子供に致命的な影響を及ぼす悪い病気にかかるとすれば,そういう事になるのです。
5,6 (イ)男女に授けられた生命の種をどう見なければなりませんか。婦人の胎内にある生命を,どう見るべきですか。(ロ)出エジプト記 21章22-25節にある神の律法は,この事実をどのように裏づけていますか。
5 神の賜物である生命は神聖です。それで神が男と女に与えられた生命の種は神聖であり,神の崇高な目的をはたさねばなりません。この理由で,次の世代の一人の生命が婦人の胎内に芽ばえたとき,その生命は神聖なものとされました。それを殺すならば,殺した者の生命が要求されました。モーセを通して与えられた神の律法において,まだ生まれない子供すなわち婦人の胎内にある胎児は,出生によって生きる権利を持つ一人の人の生命と見なされました。
6 神の律法は十戒につづいて次の章に,そのことを述べています。「もし人が互に争って身ごもった女を撃ち,これに流産させるならば,ほかの害がなくとも,彼は必ずその女の夫の求める罰金を課せられ,裁判人の定めるとおりに支払わなければならない。しかし,ほかの害がある時には,命には命,目には目,歯には歯,手には手,足には足,焼き傷には焼き傷,傷には傷,打ち傷には打ち傷をもって償わなければならない」。(出エジプト 21:22-25)このように生命には生命で償うことが要求されていました。
7 (イ)これと一致して,東洋の一部では,何時から年を数えますか。(ロ)人間の胎児をどう見るべきですか。それを殺すことは,何を破る行いとなりますか。
7 韓国など東洋の一部で,誕生の時からではなく妊娠の時から年齢を数えるのは,この事実と一致しています。胎児は一人の人であって,どんな段階においても殺してはならないことが,これから明らかです。J・B・グレン博士の「聖書と現代医学」(1963年版176頁2節)a は,生きる可能性のある胎児に関して,「胎内に観察し得る胎児は一
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