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  • 神はなぜカナン人の絶滅を命じられたか
    ものみの塔 1969 | 1月15日
    • も一掃されねばなりませんでしたか。これらの住民をそのような徹底的な滅びにわたすのは,神の正義と愛にかなうことでしたか。

      聖書は,カナン人が確かにそれほど邪悪な住民だったことを明らかにしています。神は,近親相姦,淫行その他の悪行を避けるようにイスラエル民族に命じたのち,こう命令されました。「汝そのこどもを……モロクにさゝぐることを絶てせざれ……汝女と寝るごとく男と寝るなかれ これは憎むべきことなり。汝けものと交合してこれによりて己が身を汚すことなかれ また女たる者はけものの前に立ちてこれと接ることなかれ これ憎むべきことなり汝らの先にありしこの地の人々はこのもろもろの憎むべきことを行へり その地もまた汚る」。(レビ 18:2-23,27)そうです,子供を犠牲としてさゝげること,近親相姦,男色,獣姦などは,カナン人の日常茶飯事だったのです! そのうえ,魔術,占い,魔法,その他,神の憎まれる事柄をならわしにしていました。―申命 18:9-12。

      カナン人の宗教は途方もなくいまわしい劣悪なものでした。その「聖柱」は明らかに性の象徴であり,また,「高い所」で行なわれた儀式の多くは,恐るべき性の乱行と邪悪な行為を伴うものでした。これら住民の根絶を神が命じられたのも何ら不思議なことではありません! もし女や子供でさえ生かしておくなら,イスラエル民族を不道徳な偽りの宗教に誘う結果を招くでしょう。―出エジプト 23:24,新; 34:12-17。民数 33:52,新。申命 7:3-5; 20:16-18。

      カナン人の崇拝にまつわるいまわしい不道徳については,一般の研究から,特に1929年,シリアの海岸のラス・シャムラ(古代ウガリト)で発掘された古代の文書から多くの事が明らかにされてきました。聖書の記録にも示されていますが,バアルが神々の中でも最も重要な神とされ,「アシタロテ」は主要な女神でした。―士師 2:12,13; 6:25-32; 10:6。サムエル前 7:3,4。

      多産の神バアルは,地上の植物の成育と枯死もしくは休眠状態の季節的な循環と一致して,死と蘇生の循環を繰り返すと言われています。こうしてバアルが,再びよみがえって王位につき,その妻と目されているアシタロテと交わることが,秋に始まる,新年の多産を祈る放縦な儀式をもって祝われたのです。崇拝者たちは酒にふけり,放とうのかぎりを尽くす性の乱行に携わり,そうした性交によって,バアルは十分に目覚め,その妻と交われるようになると考えました。

      アシタロテはおもに多産の女神と考えられていましたが,同時に,暴力と戦いという特質をも象徴する神でした。それで,ジョン・B・ノス教授は自著「人間の宗教」の中でこの女神についてこう述べています。「この女神はしばしば片手に剣を持ち,はだかで馬にまたがり,突進し,血なまぐさい殺りくを演じた」。カナンの住民であるペリシテ人の中でアシタロテは明らかに戦いの女神とされていました。ですから,戦いに敗れたサウル王のよろいかぶとは,アシタロテの像のある宮の中に置かれたのです。―サムエル前 31:10。

      考古学上の出土品は,アシタロテの崇拝にかゝわる恐るべき不道徳を物語っています。ハレーの聖書便覧,1964年版,161頁はそれら出土品について次のように述べています。「また,マカリスターはこの『高い所』で,肉欲をあおる目的でいまわしいほどに誇張された性器のあるアシタロテの像や飾り板を,ごみの下から驚くほど数多く発見した。

      「それでカナン人は彼らの神々の前で宗教的儀式として不道徳にふけり,崇拝を行ない,また,その同じ神への犠牲として,自分たちのういごを殺した」。

      なんと卑劣なことでしょう! こうした不道徳で邪悪な人々の絶滅を命じたことで神を正当に非難し得る人がいますか。アンガーの聖書辞典はその912頁でこう述べています。「[ラス・シャムラで発見された]これらの文書は,乱行の伴う自然崇拝を行なうカナン人の宗教,へびの象徴を用いて多産を祈る儀式,官能的な裸体や,みだらな神話をまざまざと示している。人間を堕落させるこの種の宗教の根絶を命じたイスラエルの神を非難することは,批評家にはもはやできない」。

      神の正義と愛にかなう

      カナン人はイスラエル人の到来をその40年前に予知しており,また,全能の神がイスラエル人とともにおられることを示す強力な証拠をも知っていました。(ヨシュア 2:9-21,24; 9:24-27)しかし,ラハブとその家族およびギベオン人の町々の人を除いて,滅びをこうむった住民は,あわれみを請うことも,のがれる機会をつかむことをもせず,かえって自ら心を固くしてエホバに逆らいました。ですから,このようなかたくなな反対者に対して神が刑の執行を命じたからと言って,それは少しも不公正なことではありません。―ヨシュア 11:19,20。

      カナン人の絶滅を図れとの命令は,実際のところエホバ神の愛のあるご命令であり,このご命令を完全に遂行しなかったため,イスラエル民族は大いに苦しみました。イスラエルは,その中に引き続きとゝ゛まったカナン人のために,悪影響をこうむり,時経て,明らかにこの事が災いとなり(犯罪,不道徳,偶像崇拝がもたらされたのは言うに及ばず)多数の人命が失われました。カナン人の根絶を図る命令がもし忠実に遂行されていたなら,それほどの犠牲者を出さずに済んだことでしょう。―民数 33:55,56。詩 106:34-43。

      エジプトの軍勢を紅海で滅ぼし,ソドムとゴモラの町々を灰燼に帰せしめ,また,カナンの邪悪な住民の絶滅を命じられたエホバ神は,邪悪な行為をいつまでも許されるかたではないことを明らかにしておられます。ゆえに,神がご自分の主要な刑執行者イエス・キリストを用いて,まもなくこの邪悪な事物の体制を滅ぼし,正義の新秩序をもたらされるのは,なんと幸いなことでしょう!―テサロニケ後 1:6-9。黙示 19:11-21。ペテロ後 3:13。

  • クリスチャンには,週毎の安息日を守る義務がありますか
    ものみの塔 1969 | 1月15日
    • クリスチャンには,週毎の安息日を守る義務がありますか

      神はクリスチャンに週毎の安息日を守ることを要求しておられると,読者は子供の時分から,教会で教えられてきたかもしれません。しかし,聖書のどこを読んでも,クリスチャンにはそうすべき命令が課されていないことをご存じでしたか。

      それを守る理由として十戒の第4番目の命令を指摘される人がいるかもしれません。しかし,安息日を神聖な日とし,その日にどんな仕事もしてはならないというその命令は,クリスチャンに与えられたものではありません。

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