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やぎのような人たちが王国を受け継げない理由神の千年王国は近づいた
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はご自分の臨在と事物の体制との「しるし」に関するその預言の中にこのたとえ話を含めてくださいました。このたとえ話は,キリストの霊的な『兄弟たち』に対して善を行なうそれら現代の人びとの前に,喜びを抱かせる何とすばらしい見込みを差し伸べているのでしょう。彼らが動ずることなく,そうした善行を続けてゆくなら,王の次のような喜ばしいことばを聞く道が開かれるでしょう。「さあ,わたしの父に祝福された者たちよ,世の基が置かれて以来あなたがたのために備えられている王国を受け継ぎなさい」― マタイ 25:34。
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予告された「しるし」の成就は近づく神の千年王国は近づいた
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16章
予告された「しるし」の成就は近づく
1 わたしたちは,イエスの使徒たちがマタイ 24章3節にあるような質問をしたことを感謝できます。なぜですか。
わたしたちは今日,イエス・キリストの使徒たちがイエスに次のように質問したことを感謝できます。「わたしたちにお話しください。そうしたことはいつあるのでしょうか。そして,あなたの臨在と事物の体制の終結のしるしには何がありますか」。(マタイ 24:3)こうした質問を受けたイエスは長い詳細な預言を述べましたが,波乱に富むこの二十世紀におけるその成就の進展を見るにつけ,わたしたちはその正確さに驚嘆させられます。その預言は,苦悩する人類に対する神の目的達成の過程のどの時点にわたしたちが位置しているかを確定するのに助けとなります。わたしたちはキリストの予告した「しるし」を確かに見ているのですから,キリストの霊者としての見えない「臨在」の期間および「事物の体制の終結」の時に実際に生活しているという信仰の面でわたしたちは強められています。
2 その「しるし」の特色すべてはどんな箇所で説明されていますか。今度は,その記述のどの部分を考慮しますか。
2 その「しるし」はあらゆる詳細な点で,注意深い観察者ならだれも考え違いをする余地のないほど全く明確に見える段階に近づいています。マタイの記述の24章と25章,マルコの記述の13章そしてルカの記述の21章に述べられているように,その「しるし」には数多くの特色があるので,そのすべてが十分明白に現われるまでには人類の一世代のほとんど一生涯の期間が経過しました。これまでの章では,マタイの記述の25章に説明されているしるしのそうした特色を考慮しました。今度は,それに対応するマルコとルカの著わした記述とともに,マタイの記述の24章に著わされているそうした特色を考慮しましょう。
3,4 「そうしたことはいつあるのでしょうか」とイエスに尋ねた弟子たちは,どんな事がらを指していたのでしょうか。
3 「わたしたちにお話しください。そうしたことはいつあるのでしょうか」と言って質問を開始したキリストの使徒たちは,西暦33年ニサン11日,火曜日のその同じ日にイエスが既に預言的に述べた事がらを指して言っていました。エルサレムの神殿で宗教上の偽善的な書士やパリサイ人を公然と非難したイエスは,次いでこう言いました。「わたしはここで,預言者と賢い者と公に諭す者たちをあなたがたのところに遣わします。あなたがたはそのある者を殺して杭につけ,ある者を会堂でむち打ち,都市から都市へと迫害するでしょう。こうして,義なるアベルの血から,あなたがたが聖所と祭壇の間で殺害した,バラキヤの子ゼカリヤの血に至るまで,地上で流された義の血すべてがあなたがたに臨むのです。あなたがたに真実に言いますが,これらのことすべてはこの世代に臨むでしょう。エルサレム,エルサレム,預言者たちを殺し,自分に遣わされた人びとに石を投げつける者よ ― わたしは幾たびあなたの子どもたちを集めたいと思ったことでしょう。めんどりがそのひなを翼の下に集めるがごとくに。しかし,あなたがたはそれを望みませんでした。見よ,あなたがたの家はあなたがたのもとに見捨てられています。あなたがたに言いますが,『エホバの名によって来るのは祝福された者!』と言うときまで,あなたがたは今後決してわたしを見ないでしょう」。
4 イエスは神殿つまり崇拝の家を去る前に,さらに厳粛な預言のことばを付け加えました。それについてはこう記されています。
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