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世界展望目ざめよ! 1985 | 9月22日
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に消費することによって,交通事故が増え,仕事を怠る人々が増加し,公然の暴力行為,子供や配偶者に対する殴打,破壊行為などが激化している,と述べている。
一番良い点を取るのはだれか
デトロイト・フリー・プレス紙は,米国の高校2年生3万人について行なった調査をもとに,「学校で全優に近い点を取ったことを報告している生徒の大部分は,親の監督が十分行き届いているとも述べている」と伝えている。優れた成績を収めたこれらの生徒たちは,「毎日親に話す傾向が強く,親は子供たちが学校で何を行なっているか詳しく調べる傾向が強い」。家に置いてある書物の数も,生徒が学校でどれほど良い成績を上げるかを示す目安となっていることが分かった。
気休め療法による腰痛の治療
正統的とは言い難く,まやかしでさえある腰痛治療法には標準的な治療法と同じほど効果がある,とロンドンのガイズ病院の医師たちは結論している。同病院の医師団は腰痛患者109人を三つのグループに分けた。第一のグループには整骨医が手技により背骨に治療を施した。二つ目のグループには,標準的なジアテルミー治療(温熱器による)が施された。三つ目のグループには,電気的な音を出す閃光の取り付けられた,実際には機能しないジアテルミー器で治療が施された。驚いたことに,腰痛が和らいだと述べた患者が最も多かったのは三つ目のグループで,その数は67%に及んだ。ちなみに,実際のジアテルミー治療を受けた人の場合はそれが59%,整骨治療を受けた人の場合は62%だった。したがって,治療に対する患者の気の持ち方が治療法の効果性と関連していることは明らかなようだ。
戦争がもたらす生態学上の災い
IUCN(国際自然保護連合)の行なった調査によると,30年間続いたベトナム戦争は人命を奪い,社会の崩壊を招いただけではなく,生態学的な荒廃をももたらした。爆撃,ブルドーザーの使用,除草剤の散布などのため,ベトナムは2,000万立方㍍の商業用木材,および14万8,000㌶余りのゴム園を失った。それに加え,戦時下で手入れができなかったのが主な原因で,1,500万㌶ほどの森林が失われた。1943年には土地の44%が森林に覆われていたが,現在では23%そこそこになっている。それにもかかわらず,「農業と産業の発展のために投じられるべき資金が今なお戦争の武器に用いられている」と,IUCNのコンサルタントであるジョン・マッキノン博士は述べている。
人を破滅させる歌詞
「ポルノ・ロックとしか呼ぶことができないヒット曲の数の多さ,それに,空中波を満たし,我々の家にも忍び込んで来る俗悪で写実的で不必要な性描写について,私は懸念している」と,キャンディー・ストラウドはニューズウィーク誌の中で書いている。ストラウドは,みだらで好色なわいせつ行為に関する幾つかの強力な実例を指摘している。「驚いたことに,私が話をした親の大多数は,子供たちがダンスをしながら,宿題をしながら,また床に就く時に聞いている音楽についてはその一部しか,あるいは全く知らないことを示した」とストラウドは述べている。
屋内の汚染
米国環境保護庁の伝えるところによると,空中にある一般的な11の汚染物質のレベルは,そうした汚染物質を放出する工場付近よりも,平均的な家の中のほうが高い。それらの化学物質にはベンゼン,四塩化炭素,クロロホルムなどが含まれるが,それらの物質は一般に,洗剤,建築材料,揮発油など家庭で使う物,あるいはたばこの煙に見られる。その研究の要約は,結論として,「やり玉に挙げられているすべての化学物質の屋内でのレベルは,屋外のレベルよりはるかに高く,場合によっては70倍にもなる」と述べている。環境保護論者は,政府がこの結論を用い,屋外の空気の有毒化学物質の問題を無視する口実にするのではないかと恐れている。
ジョギング熱が冷める
「専門的に言えば,参加者が年ごとに大幅に増加して来るという意味でのジョギングブームは終わった」と,アリゾナ州ツーソンにある全国ジョギングデータ・センターのジェニファー・ヤングは述べている。長距離を走る人の数は1980年以来5分の4に減少し,参加する人々は2万人減少した。雑誌「ランナー」の発行者であるジョージ・ヒルシュは,「これらの人々の大部分は短距離に移っている」と付け加えている。そして,ジョギングをしていた人々は他の運動も始めている。ヤングは最後に,「健康になるため毎週50ないし60マイル(80ないし96㌔)も走る必要はないことを理解した人々は多い」と述べている。
空気の汚れを取り除く
全米健康統計センターによると,米国人の男性でたばこを吸うのは,20年前には52%だったのが,今ではおよそ35%になっている。また,米国の女性でたばこを吸うのは29%で,以前の最高値である34%からは減少した。十代の若者の喫煙も減少している。1984年に高校3年生1万6,000人を調査したところ,たばこを吸っていたのは18.7%にすぎなかった。ちなみに7年前のその数字は28.8%だった。ウォールストリート・ジャーナル紙は明らかになった別の点を次のように伝えている。「一般に,今日の平均的な愛煙家たちは……たばこを吸わない一般の人々と比べると,あまりお金がなく,教育もあまり受けておらず,あまり立派とはいえない仕事をしている場合が多い」。
世界中にダイヤルする
電話をかけに行くのに半日歩くといえばひどく不便なことのように聞こえるかもしれないが,国連の一機関であるITU(国際電気通信連合)は,第三世界の国々に住む平均的な市民が20年以内にそうできるように努力している。ちなみに,今は電話をかけるために1週間旅行しなければならないこともある。ITUは陸上の電話線よりも人工衛星システムのほうを好む。興味深いことに,現在世界中で用いられている電話は約6億台だが,その75%は,先進国に属するわずか9か国に集中している。世界人口の4分の3は100人につき10台も電話がない国々に住んでいる。
安上がりな,虫の駆除法
ジンバブエの科学者の一チームは,恐ろしいツェツェバエの駆除をする安上がりな方法を見いだした。ピレトリンという殺虫剤を染み込ませた黒い布を金属製の枠の上に広げ,その下に,虫を誘う化学物質を含む,ふたのないつぼを置くのである。ハエのよく出る地域に近い場所に1平方㌔ごとに,つぼと布の幕が4組ずつ置かれた。「数週間もしないうちに国境地帯 ― ハエが最もよく出る地域 ― のツェツェバエの数は最初の数の0.3%に減少した。対照区となった地域の内部では……それが0.1%だった」とニュー・サイエンティスト誌は伝えている。それに加え,ビルマの村に住む人々は,地元の水のある所で成育し,デング熱を広げる蚊を駆除する経済的な方法を試みて成功した。村人たちは,ボウフラのいっぱいいる400個の水がめの中に一組のトンボの幼虫を置いたのである。2週間後にボウフラは姿を消した。6週間後にはその地域には蚊が1匹も見られなくなった。
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死後の命がありますか目ざめよ! 1985 | 9月22日
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死後の命がありますか
人が死ぬのは,ただそう見えるだけなのでしょうか。
人間には,死後にも生き続けるものがあるのですか。
死んだ人が再び人間として生きることは可能ですか。
「今ある命がすべてですか」という192ページの本をお読みになれば,これらの質問に対する心温まる答えが得られます。今の命よりもはるかにすばらしいものがあると信じられる確かな理由をお調べください。400円のご寄付でお求めになれます。送料は発行者が負担いたします。
「今ある命がすべてですか」という,堅表紙の付された本を送ってください。切手400円分を同封します。(他の国における寄付額については,その国のものみの塔協会の事務所にお尋ねください。)
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