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世界展望目ざめよ! 1970 | 10月8日
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体育館,ボーリング場に至るまで,教会が携わっている事業の種類は驚くほど多く,これ以外にも,電子関係の会社・ガードル会社・スーパー・マーケット供給元,学校・ホテル・衣料品業界・保健会社・葬儀屋・墓地などにも教会は投資している。これらはすべては,イエス・キリストと使徒たちの生き方と模範が示している,主のわざと言えるだろうか。
麻薬の常習に要する費用
◆ 麻薬常習者によって,ワシントン市だけでも1日に100万ドル(3億6,000万円)が麻薬に費やされるという。一方,泥棒・強盗・窃盗が激増しているため,商人は食品の価格を10%引き上げ,医師たちは事務所に警備員を配置せざるをえなくなった。アメリカの,サンフランシスコ・ハイト-アシュベリ病院の前理事,ロジャー・C・スミス博士は,彼の患者,35人が1日に服用する麻薬は2,300ドル(82万8,000円)を上回ると述べた。盗んだ品物は高く売れないので,この35人の麻薬常習者だけでも,毎日,1万ドル(360万円)相当の品物を盗まなければならなかった。ジョンズ・ホプキンズ病院麻薬乱用研究所の推定によれば,バルチモア市の麻薬患者は年間5億ドル(1,800億円)に及ぶ盗みを働き,これをひとりの患者について計算すると,平均5万ドル(1,800万円)になるという。この割合で行けば,ニューヨークに住む10万人の麻薬常習者は,1年に50億ドル(1兆8,000億円)の盗みをしていることになる。1日に100ドル(3万6,000円)相当の麻薬を服用していた,かつての常用者は,つぎのように語っている。「わたしは1日に三,四時間の睡眠をとり,あとの時間は,動き回りました。四六時中,麻薬のために生きていました」。盗みを働く者は悪い。しかし,盗品であることが目に見えている物やその疑いのある物を買う人々についてはどうであろう。非難されるべきである。
「奇跡的に生きのびている」人類
◆ 人間は今世紀の終わりまで持ちこたえるであろうか。科学者たちは,その可能性を真剣に疑っている。生態学者,ポール・R・エーリッヒ博士は,人類を救うための手を打つには,「もはやおそすぎるかもしれない」と率直に語り,生物学者でノーベル賞受賞者のアルバート・ツェント-ギオルギィ博士は,「今日,わたしたちは絶滅の途上にある」と言明している。動物学者,ウェイン・デビスによれば,「アメリカ人は,地上の他の人々に比べて,ずっと速く有毒な物質を吐き出している。地球上の文明は向こう10年間に滅びようとしているが,その滅びは,まずアメリカを襲うであろう」。同氏は,結論として,「わたしたちは奇跡的に生きのびているのである」と述べた。
宇宙からの帰還
◆ ソユーズ9号に乗った,ソ連の宇宙飛行士ふたりは,地球のまわりを約18日間回って,宇宙飛行の新記録を樹立し,帰還したが,地球の生活に慣れるのが容易ではなかった。長時間無重力状態にいたため,異常なほど大量の血液が腹部および胸部の大静脈に流れ込み,いくつかの好ましくない連鎖反応を引き起こしたことが明らかにされた。ある専門家によれば,「高まった血圧はすぐに下がらないため,正常に戻るには時間がかかる」という。
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「彼らの中から出なさい」目ざめよ! 1970 | 10月8日
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「彼らの中から出なさい」
あなたの命は危険にさらされています。聖書が「彼らの中から出なさい」とあなたに警告しているのはそのためです。(コリント後 6:17,新)しかし,神のみことばはだれについて述べているのですか。それは,「偽りの宗教の世界帝国,大いなるバビロン」についてです。―黙示 18:4。
「大いなるバビロン」が何であるかを知り,命を得るために逃げることは,あなたの運命を左右します。「とこしえの命に導く真理」と題する本は,事実を明白に教えています。ぜひお読みください。1冊わずか100円のご寄付で求められます。送料は発行者が負担します。
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