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開かれている機会王国宣教 1975 | 4月
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開かれている機会
1 エホバの民の中には喜んで仕えるというりっぱな精神があります。(詩篇 110:3)それで,エホバに対するわたしの奉仕を拡大するのにどんな機会があるのですか,とだれかが言うのを聞くことは珍しいことではありません。
2 わたしたちのクリスチャン生活のあらゆる面を含む,多くの機会があるのです。わたしたちはそれらすべてをここで取り上げることはできませんが,わたしたちの崇拝の主要な部分である,野外奉仕につき簡潔に考慮しましょう。わたしたちは魂のすべてをもってエホバに仕えるべきことを知っています。しかし,もちろん,わたしたちは魂としてはそれぞれ異なっています。(ルカ 10:25-27)すべての人が同じ健康と体力を持っているわけではありません。また,すべての人が同じ家族の責任を持っているわけではありません。しかしながら,喜んでする心は,他の人に良いたよりを伝道することで情況が許す場合にはできる限り十分に参加するようわたしたちを動かします。それで開かれている機会を個人的にまた祈りの気持ちをもって考慮してみることは良いことです。
3 昨年,日本では平均すると毎月2,125人が一時開拓者として報告しました。あなたはそれらのうちの一人ですか。あなたは今年この奉仕を行なえますか。多くの特別活動が計画されている,そしてゴールデンウィークのある4月あるいは5月はいかがですか。学校の春休みはいかがですか。資格を備えるために,あなたはバプテスマを受けていなければならず,良いクリスチャンの振舞いで評判を得ていなければなりません。あなたはまたその月の間に100時間を野外奉仕に費やせるよう,また2週間の一時開拓を計画したのであればその月に75時間を費やせるよう計画をたてておくべきです。任命を得るためには,会衆の長老の一人に申込書を求めれば良いのです。良い計画を持てば,一時開拓が霊的にさわやかさをもたらすものであることに気づかれるでしょう。わたしたちはあなたがこれをしばしばなさるように励まします。
4 何千人もの人々は野外奉仕に年間1,200時間を費やし,来る月も来る月も開拓を行なうことができます。そして,このような人々に正規開拓奉仕が開かれています。日本では全伝道者の25パーセント以上の方々が開拓奉仕の何かの分野にあずかっていることをご存じでしたか。魂のすべてを込めた奉仕とは開拓者になることを含んでいるかもしれないというような方々がまだ大ぜいわたしたちのうちにいるでしょうか。近く学業を終えられる方々,あるいはすでに終えておられる方々は,今こそこれから何をすべきか考えてみるべき時です。正規開拓奉仕に関して「組織」の本が述べていることを注意深く研究してください。その見込みを個人的に評価してください。巡回監督あるいは開拓奉仕に成功を収めている人々に話し掛けてください。そして,もしこれがあなたのものとなりうる機会だということが分かったなら,それをしっかり捕え,エホバがあなたの努力を祝福してくださるのを求めてください。
5 もちろん,開拓奉仕ができたらと望んでいるある方々は,そうすることができないでしょう。しかし,それらの方々も,30,40または50時間を月々野外奉仕のために取ることができますか。それでは,エホバがわたしたちに行なうようお与えになったこの大きなわざにその程度まであずかるよう機会を捕えるようにしてみてはいかがですか。
6 ある方々は特別開拓奉仕の機会につきお尋ねになりました。これにはどんなことが関係していますか。これは正規開拓奉仕をしている方で,割り当てられるどんな区域にでも移ることができる方々に開かれています。これらの方々は各月150時間を野外奉仕に費やします。そして,その働きは,ほとんど奉仕がなされていない区域で関心を育ててゆく働きですから,この奉仕をする方々は聖書研究の司会が効果的であることが必要です。もしあなたがそのような立場におられるなら,巡回監督が訪問するときにそのことを知らせてください。
7 夏の間の一時的な特別開拓者の取決めがあり,昨年は50人が2人ずつ25の町村でこのわざにあずかり,優れた成果を収めました。今年もこの活動があります。5月の「王国奉仕」でこれらの活動につき発表します。これも開かれている機会の一つです。自分たちを支えてゆくためにいつも世俗の仕事につかなければならない人々も必要の特に大きな所に移って奉仕できます。しかし正視開拓者としてそうした方が良いか,会衆の伝道者としてそうした方が良いか自分たちで決めることができるでしょう。
8 宣べ伝え,弟子を作るわざはまだなされねばならず,時間は限られています。しかし開かれている機会はいろいろあります。宇宙の主権者の証人として,またエホバの偉大なメシアによる王国を広く告げ知らせる代理者として奉仕するよりも大きな特権があるでしょうか。手の届く所にある機会を十分に利用するのは今です。
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提案されている話し方王国宣教 1975 | 4月
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提案されている話し方
「ものみの塔」の最初の記事の題を主題として用いることができるでしょう。その記事の中で特に目立つようにしてある聖句を読んでください。
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未信者の親族に愛ある関心を示す王国宣教 1975 | 4月
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未信者の親族に愛ある関心を示す
1 昨年バプテスマを受けた29万7,872人のうち,多くの人々はすでにエホバの証人となっていた人々の親族でした。人々は普通,戸口にやって来た見知らぬ人よりも自分が知っている人にもっとすすんで耳を傾ける,ということに疑問の余地はありません。わたしたちは自分たちの親族を助けるためにこの事実から十分の益を得ていますか。
2 考慮すべき人としてだれがいますか。わたしたち自身の家族の中にいる者,また同じ家にもはや住んでいない両親,あるいは子供たちがいます。また祖父母,孫,おじ,おば,おい,めい,そして他の人たちはどうですか。イエスの使徒の中の3人 ― ゼベダイの息子たちとアルパヨの子 ― はおそらくイエスのいとこであったことを思い出すでしょう。明らかにイエスが彼らに証言しておられたのでしょう。
3 イエスのバプテスマの3年後でもイエスの兄弟たちは「彼に信仰を働かせていなかった」のです。(ヨハネ 7:5)しかし,イエスは彼らを助けることを止めようとはなさらなかったのです。そしてご自分の復活の後でさえも,イエスは異父兄弟ヤコブに現われ,良い結果がもたらされたようです。(コリント第一 15:7。ヤコブ 1:1)確かにすべての人が好意的な反応を示すわけではありません。しかしあなたの親族のうちのある人を助けようとさらに努力することは良い結果を収めるのではないでしょうか。
4 行なう方法はたくさんあります。手紙を書くこと,個人的な訪問をすること,「ものみの塔」と「目ざめよ!」の予約の贈り物をすることもできます。時には直接聖書の討議をすることが必要なのかもしれません。他方,未信者の夫の取り扱いにつき,使徒ペテロは夫が間違っていることを証明する多くの論議でなく,むしろ妻の側の「深い敬意のこもった」りっぱな行ないを勧めています。―ペテロ第一 3:1,2。
5 同様に,他の伝道者が家庭を訪問する時にも,ある場合には,宣べ伝えることを始めるよりもただ友好的になり,知り合うようにした方が良いでしょう。自分が伝道されていると当人に感じさせることなしに,経験などを語ることができるかもしれません。もちろん,質問されるなら,それに答えてください。分別を働かせ,最初の訪問であろうと何度目かのものであろうと,適切に思える時には,未信者と定期的に研究することを勧めてください。
6 可能性を考慮してみてください。このことを他の人々と話し合ってください。そして,すでに会衆にいる人々の親族の中,良いたよりに反応を示す心を持つ他の人々をあなたが尋ね求める時,エホバの導きを祈り求めてください。
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