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見えない天の領域で活動する聖霊聖霊 ― 来たるべき新秩序の背後にある力
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と同じく,わたしたちもまた,あらゆる完全な贈り物の与え主なるエホバ神からの聖霊の恵みに浴することになります。―ヤコブ 1:17。
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現在の古い秩序の背後にある霊聖霊 ― 来たるべき新秩序の背後にある力
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第3章
現在の古い秩序の背後にある霊
1 現在の古い事物の秩序に浸透してきた霊に関してどんな疑問がありますか。どんな結論を下さねばなりませんか。
現在の事物の秩序は古くなっています。幾千年もの年月がたっています。その幾千年もの間,一つの霊が人間の事物の秩序に浸透してきました。それは聖なる霊でしたか。歴史の事実に全く目をつぶって,エホバ神からの聖霊が人間社会全般にわたってその営みもしくは生活様式を動かす見えない力となってきたと論ずる人はいないでしょう。この古い事物の秩序をずっと支え,それを動かしてきたのが聖霊であったなら,その結果は,今日の世界の実情とは大きく掛け離れていたことでしょう。
2 (イ)この古い秩序と共に進む人々はどのような法律によって規制を受けることが必要ですか。(ロ)「肉の業」とは何ですか。「霊の実」には何がありますか。
2 エホバ神からの聖霊が人々の生活に働く場合,それはその事をはっきり示す実を生み出します。実を生み出すための時間は十分にあったはずであり,生み出された実から判断しても,この古い秩序は神の聖霊の導きの下にはない,と言えます。この古い秩序と共に進む人類の大部分は,自分が,犯罪を意図する人々を対象として設けられた法律,ゆえに悪行を抑制することを定めた法律によって規制される必要のある者であることを示しています。1,900年前,そのような特色を持つ法典の下から抜け出た一人の人がいました。その人は自分の手紙の中で,さらに勝った誘いの力が必要なこと,そうです,現在の古い秩序とは異なることを願うなら,より強い力がわたしたちの生活に働く必要のあることを示しました。わたしたちには霊,道徳の面でこの古い世界秩序にはるかに勝り,人間社会のどんな立法者より優れた方から来る見えない活動力が必要なのです。その手紙の筆者は,わたしたちを正しく活動させることのできる聖なる力を指摘してこう述べました。
「霊によって歩んでゆきなさい。そうすれば,肉の欲望を遂げることは決してありません。肉はその欲望において霊に逆らい,霊は肉に逆らうからです。これらは互いに対立しており,それゆえにあなたがたは,自分のしたいと思うそのことを行なえないのです。さらに,霊に導かれているのであれば,あなたがたは律法のもとにはいないのです。
「さて,肉の業は明らかです。それは,淫行,汚れ,不品行,偶像崇拝,心霊術の行ない,敵意,闘争,ねたみ,激発的な怒り,口論,分裂,分派,そねみ,酔酒,浮かれ騒ぎ,およびこれに類する事がらです。こうした事がらについてわたしはあなたがたにあらかじめ警告しましたが,今また警告しておきます。そのような事がらをならわしにする者が神の王国を受け継ぐことはありません。
「一方,霊の実は,愛,喜び,平和,辛抱強さ,親切,善良,信仰,柔和,自制です。このようなものを非とする律法はありません」― ガラテア 5:16-23。また,テモテ第一 1:8-11もご覧ください。
3 神の王国に伴う祝福を受け継ぐことを願う人々はどのような業を習わしにしませんか。
3 全く対照的な事柄が挙げられているではありませんか。神の霊の実を生み出している人であれば,「肉の業」と呼ばれる
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