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    ものみの塔 1957 | 10月15日
    • 目に見えない宇宙から来る音信

      世界の到る所で大きな皿型をしたアンテナは外部の宇宙から来るかすかな信号をとらえています。拡声器を通してそれを拡大して見るとその信号はぱちぱちとか,しゆつと云う音に過ぎません。それにもかかわらずこの音は,世界の最も優秀な科学者達の興味の的になつています。

      これは或る理知ある者が人間と通信しようと努力しているものではなくて,むしろ遠くにある星とか水素ガスの雲とか或は我々の太陽系の中の或る遊星から来るラジオ音であると云う事は確認されています。科学者達はこの音の研究を通して宇宙に関する知識を更に増進させ度いと希望しています。

      而しここにもう一つ科学者達が注意すべき目に見えない宇宙から来る音信があります。若し彼等が星を研究すると同じ位の熱心さでこの音信を研究するならば,彼等が宇宙内で発見する事物に対しての真価を一層深く認識することでしよう。

      此の特別の音信と云うのはぱちぱちと云う音と大分違います。これは生命のない多数の物体から出されているのでなくして理知の源から来るものです。これは人類の福祉の為に与えられる教訓と知恵が含まれている音信です。

      人間にはそのやうな教えは是非必要です。その事実は否定できないものです。この事は原子力の秘密が発見されてから増々はつきりとして来ました。世界の国々はこの恐しい力を賢明に使用する程道徳的ではありません。カリフォルニャのパロマ山に200インチの望遠鏡が備えられたその落成式の時にレイモンド・B・フォスヂィック博士が此の点に関して述べた言葉に注意して下さい。

      『若し我々が道徳の基礎の上に知識の錨をおろさないならば最終的な結果は埃と灰であろう,そして埃と灰は人類の希望と業績を埋めつくして回復不可能とするであろう。人類の強大な敵は科学ではなくて人類の不完全な道徳である。現在全世界に於いて殆ど無制限な資力に援助された科学研究所は,一夜にして此の遊星を一大屠殺場と化せしめ得る兵器を制作する為に物理学的,細菌学的な研究にやつきになつている。

      此のやうな兵器を使用するか否かは,どのやうな道徳的基礎に基づいて決定されるのであろうか,どのような倫理的拘束が此のような破壊に対する人間の恐れと悲哀とヒステリーから来る盲目的な発作を鎮め得ると云うのであろうか? 若し此の最後の敵が現代の人間の自負を覆えすとするならば,それは科学が人間を欺いたのではなくてむしろ人間自身が道徳的価値を完全に失つた事によるのである。ましてや人類をそのような運命の戸口に導くものは此の望遠鏡や望遠鏡が象徴する何ものでもなくそれは単に人間自身の倫理的規則に対する未熟と無力によるものである。

      勿論我々が直面している問題が全部新しいものであると云う訳ではない。過去幾世紀に渡つて人間の進歩的な力の増加は常に人間がそれを抑制する能力を凌駕したため,道徳と人間が自由にできる腕力の間に非常に不愉快な大きな差が生じて来た。而し乍ら此の二,三年間位人間が自分自身の制度を抹殺したり自分の住んでいる遊星上の人々を多数殺害したりする兵器に好奇心と発明的才能を集注した事は曾つてない事である』

      ここでフォスヂィック博士が人間に必要だと述べた倫理的規則と云うのは目に見えない宇宙から来る理知的な音信の中に含まれています。それには人間の道徳的不完全を克服する手段が啓示されています。それは1000以上の言語に訳されていますから地上のどこにいても読み研究する事が出来ます。それは聖書の中に見出だす事が出来ます。

      ここにこそ星を創造しそれらを統御する法則を設定された方からの音信があります。ここには彼のお考へ彼の教訓といましめがあります。ここには宇宙で最も偉大な知者からの知恵があります。彼からの音信こそ人間が興味を持ち精密な研究をする最も価値あるものである事は云うまでもありません。

      この音信が無線信号によらず科学者達の知らない方法で与えられたからと云つてその重要性が少くなるわけではありません。それはやはり宇宙最高至上者からの通信です。それはやはり目に見えない,一番遠い星よりも更に遙かな宇宙からの伝達です。

      この通信と云う方法を用いてヱホバの聖名をお持ちになる宇宙の創造者は,健全なる道徳的基礎をきずく手段を人類に与えられたのです。

      この神聖な伝達の価値を認識して生活に適用する人々の間には不健全な道徳は存在しません。彼等は常に神の定められた義しい原則と戒めと教訓を学ぼうと云う望を持つて聖書に来ます。そしてそれらを良く熟考し又尊敬を払います。決して個人的な哲学とか考えを支持する為に神の音信を変えようとはしません。むしろ神が何を云われるかを学び必要ならば自分の考えをよろこんで変える事を望んでいます。その結果満足と心の平和と未来に対する真の希望を持つています。「あなたのおきてを愛する者は大いなる平安がある」― 詩 119:165,ア標。

      そのような人々はヱホバ神が彼の音信の中で人類に与えられた約束を信頼していますから世界の人々と同じような恐を持つ必要はありません。此の御約束の一つと云うのは義しい正義の政府の下に支配される平和な世界の事です。「しかし柔和な者は国を継ぎ,豊かな繁栄をたのしむ事ができる。」(詩 37:11)「その名は「平和の君」ととなえられる。そのまつりごとと平和とは,増し加わつて限りなく,ダビデの位に座して,その国を治め,今より後,とこしえに公平と正義とをもつて,これを立て,これを保たれる。」(イザヤ 9:6,7)神はこれらの御約束を果されます。彼が御約束を成されるのに失敗はありません。

      人類の正しい平和世界に対する具体的な希望はヱホバ神から来る音信にのみ見出す事ができます。それだけが,物質的宇宙から得た人間の知識の錨を下す道徳的基礎です。ですから此の音信は星から来る無線信号に対するよりも更に大きな興味をもつて研究されるべきものです。これが宇宙の創造者からの伝達であると認識されなければなりません。それは,知識と知恵と,平和と生命を,苦しみ悩む人類にもたらすものです。

  • 副会長と共に世界周遊
    ものみの塔 1957 | 10月15日
    • 副会長と共に世界周遊

      韓国・京城

      1月26日の土曜日の朝,再び富士山を通つた時,それは目をみはる様な景色でした。この日本の神聖な山でもあり,かつ最高峯の山は調和のよい輪郭と雪のある堂々とした峯があり,まわりの地面から孤立してそびえて立つています。西の海岸近く,全く雪で蔽われていた険わしい日本の地を飛びこして後,私達は碧色の日本海を飛行しました。時間も過ぎ去つて,それから薄い雲を通して,谷に,われ目に,又溝に雪のある韓国の連山を目下にながめることができます。韓国の首府に近づくと,私達は雲を通つて降下し,雪でおおわれた原野や丘や氷ではりつめられた漢河を掠めて飛びます。午後1時45分頃に私達は具合良く京城空港に着陸をしました。

      韓国は国際旅行の主な会合点でありませんから,外国からの訪問者はほとんどありません。アジア大陸のこの半島におけるヱホバの証者を喜ばせたことに,ものみの塔協会の会長が彼の秘書を伴つて,1956年4月に初めてこの地を訪れたことです。今,協会の副会長が1957年1月の終り頃に訪問するというしらせは喜びをいつそうに加えました。副会長がまだこないうちからその訪問に対して1月25-27日までの週末の全国大会の準備が整えられました。これは冬のさなかに於ける大会で,氷のはりつめる韓国では,ヱホバの証者によつてかつて試みられたことのないものであつても,証者たちは意気阻喪しませんでした。しかし冬であろうと夏であろうと,この正式の訪問は全国大会と共に相俟つて大変に歓迎すべきことでした。それで時をうつさず準備が始まりました。京城に再建されたクュンギイ中学校の講堂,これは南鮮で一番大きな室内の講堂で,これと体操場を使用することになつたわけです。体操場は簡易食堂と,大会の公開講演にあふれた人々の会場に役立ちました。1956年の11月の初め,伝統的な『キムジャング』の季節の間に3つの巨大なキムチの土製容器が用意され,大会の時まで土のなかに埋められました。このニンニクと赤とんがらしで漬けられた白菜は,ヱホバの証者の韓国のすべての大会に必らずつきものになつています。

      他の準備としてビラや,窓に貼る2色刷りのポスター,1500枚,京城の市街電車の中に250枚の宣伝ビラを使つての宣伝も行われました。12月が来ると31年ぶりの非常に寒い月になり,幸先のわるいものに感ぜられました。それに今一つのことは,大会が初まろとする寸前に韓国政府は鉄道運賃を2倍にしました。この結果,お金に困つている兄弟たちは京城大会に行かれなくなつてしまいました。それでも,首都以南の巡回区や会衆から約400人の人が来たのはなんとよろこばしいことでしよう! これらのうちの324人は,愛の気持の中

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