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それは巧妙な欺きではないでしょうか今ある命がすべてですか
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ていますが,きれいに掃かれ,飾りつけられています。そこで,出かけて行って自分より邪悪な七つの異なった霊を連れて行き,彼らは中にはいってそこに住みつきます。こうして,その人の最終的なありさまは最初より悪くなります」― マタイ 12:43-45。
それゆえ,人は,悪霊の影響に屈することのないよう警戒していることが大切です。自分自身また自分の将来について非常におぼつかない気持ちになることがあるかもしれません。物事が自分にとってうまくゆくというなんらかの保証をどうしても得たいと感ずる場合もあるでしょう。あるいは,秘術に伴う超自然的で不思議な現象に気を引かれることもあるでしょう。将来を正確に予言できるとされる人のことについて耳にする場合もあるでしょう。霊応盤,ESP(超感覚的知覚),茶わんの中での茶の葉の模様,水面に浮かぶ油の形状,占い棒,振り子,恒星や惑星の位置や運動(占星術),犬のほえ方,鳥の飛び方,へびの動き方,水晶球を見ることなど,いろいろな占いの方法について知るようになるかもしれません。自分の置かれた状況が非常に絶望的に見え,あるいは,非常な魅惑を感じて,易者や霊媒に相談し,何かの占いをしてみようと思うかもしれません。なんでもともかく一度試してみたいという気持ちになるのです。
それは賢明なことですか。絶対にそうではありません。そうした好奇心がもとになって悪霊に支配されるようになることがあるのです。そうした歩みは安らぎや慰めをもたらすというよりは,むしろ事態を悪化させるだけのものとなりかねません。超自然的な妨害のために眠りを奪われ,白昼さえ恐怖に満たされることがあります。自殺を,あるいは他の人を殺すことを促す不思議な声が聞こえてきたりもします。
それゆえ,そうした危険を避け,いっさいの占いから離れているほうが賢明ではありませんか。エホバ神はこの問題を軽視されません。イスラエル人が邪悪な霊たちに欺かれたり害されたりすることがないようにするために,エホバは占いの習慣を重大な罪とし,律法の中でこう述べられました。「男か女で,その内に霊媒の霊や予言の霊がある者,その者は必ず死に処せられねばならない」― レビ 20:27。
霊媒,呪術,占いなどに対する神の見方は変わっていません。神の定めは,心霊術を常習にする者すべてを依然として明確に非としています。―啓示 21:8。
それゆえ,邪悪な霊の被造物に欺かれることのないよう懸命に努力してください。不思議な声を聞くことがあり,それが死んだ友人や親族のものであると言われるとしても,決してそれに耳を傾けてはなりません。真の神エホバの名を呼び求め,悪霊の影響に抵抗するための助けを求めてください。まさに神のみ子が忠告したとおり,『わたしを邪悪な者から救い出してください』ということを,自分の願い,また祈りとしてください。(マタイ 6:13)占いと関係のある物品に関しては,古代エフェソスで真の崇拝を受け入れた人々の手本に倣ってください。「魔術を行なっていたかなり大ぜいの者が自分たちの本を持って来て集め,みんなの前で燃やした」。それらの品は高価なものでしたが,それを焼き捨てることをためらいませんでした。―使徒 19:19。
こうした例を考えるとき,秘術に手を出していることで知られている人々とわざわざ交わりを持ったり,そうした人たちから何か物を受け取ったりするのは正しいことでしょうか。そうしたものが媒介となって悪霊の影響を受けるようにならないでしょうか。
出どころのはっきり分からない声,物音,人影など,超自然的で不思議な現象の起きることがありますが,そうしたものの背後には邪悪な霊の働いている場合が少なくありません。この点を認めておくことが,欺きから身を守るための大きな要素となります。この点を知っていれば,死者を恐れたり,死者のための無価値な儀式にとらわれたりしないですみます。また,それによって,邪悪な霊たちからの攻撃の犠牲になるようなことからも守られます。
しかし,サタンと配下の悪霊たちが死者に関してなした欺きのすべての面からしっかり身を守るためには,聖書の全体を信じ,それに一致して行動しなければなりません。聖書は,その全体が,霊感によって記された神の言葉であるからです。
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地獄は熱い所ですか今ある命がすべてですか
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第11章
地獄は熱い所ですか
聖書の多くの翻訳は「地獄」(hell)と呼ばれる場所について述べているのではありませんか。そうです,聖書の多くの翻訳はこの表現を使っています。しかし,問題は,「地獄」と呼ばれる場所に関して牧師の教えてきた事柄が聖書から出ているのか,それとも何かほかのところから出ているのか,という点です。
キリスト教世界の教会員だけでなく,キリスト教以外の宗教の多くの信徒たちも,責め苦のある地獄について教えられてきました。地獄に閉じ込められた人々の受ける責め苦に関していろいろな書物の述べるところを読むことには興味深いものがあります。
七世紀に書かれた,キリスト教以外の宗教のある「聖典」は次のように述べています。
「地獄!―彼らはそこで焼かれる ― いまわしい寝床(げに,そこに横たわるなら)!―まさしくそのような所 ― ついで彼らは味わう ― 煮えたぎる液体を,そしてまた,暗く陰気な極寒の液体
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