-
寝ている間にサメを捕まえる目ざめよ! 1978 | 10月8日
-
-
理,ステーキなどにして食べます。もしかしたらあなたにはサメのヒレのスープのほうが好みに合うかもしれません。
サメの中には肝臓が全体重のほぼ10%を占めるものがいるのですから驚きです。私は長さが1.5㍍,幅が1㍍近くもあるサメの肝臓を見たことがあります。それらは,肝臓の中にあるビタミンに富む貴重な油をしたたらせるために太陽に当ててつり下げられていたものでした。肝臓から油を完全に抜き取るには約二週間かかります。しかし煮沸法を用いるなら,時間ははるかに短縮されます。非常に不快なにおいがするので,人のいない場所でこれをする漁師もいます。このくらいの大きさの肝臓からは,普通28㍑から38㍑もの油が採れます。島の人々は急性鼻カタル,てんかん,肺炎,リューマチその他の多くの病気と闘う際にこの油を使います。
いいえ,私は今までのところサメにかまれたことはありません。しかし,一度サメを殺しているときにその歯で指をひっかかれたことがあります。その小さなひっかき傷はその後幾時間も痛みが消えず,サメにかまれたら死は覚悟せねばならないだろうと考えたものです。
この辺りでは最近,「サメだ!」という叫び声が余り聞かれなくなりました。私たちが大きなサメをほとんど捕まえてしまったからでしょう。あるいは,私の“睡眠漁法”についての警告がサメたちの間に行き渡ったのかもしれません。
-
-
ただスプレーするだけのこと?目ざめよ! 1978 | 10月8日
-
-
ただスプレーするだけのこと?
エアゾール噴霧器はすばらしく便利なものと言われて現在では,塗装,髪の手入れ,天火の掃除,また有害動物の駆除などに使用されており,中でも人が体に“良いにおい”をさせるために最もよく利用されています。しかし流行してはいるものの,エアゾール容器は危険であるという批判も高まってきています。なぜでしょうか。
かんは熱せられると爆発する恐れがあることは,ずっと前から理解されてきましたが(大抵のエアゾールのかんには注意書がある),最近ではその霧(もや)と中身の化学物質に非難が向けられています。「ある化学薬品を体内に吸収するのに最も手っ取り早い方法は(静脈に直接注射することを除けば)それを吸い込むことである」と,ある報告は述べています。エアゾール噴霧器には大抵推進剤つまりガスとしてフルオロカーボンが使用されており,一部の権威者は,それを吸い込むことは特にアレルギー体質の人や肺や心臓に疾患のある人に危険であると考えています。米国では,ある推進剤(塩化ビニルガス)と肝臓がんのまれな型との関連が指摘されたため,それを使用している100余りのエアゾール製品が禁止され,あるいは自主的な販売停止が行なわれています。
さらに,脱臭用スプレーを使う際にスプレーを皮膚に近付け過ぎたりすると,推進剤のために露出部分がひりひりしたり,はれ上がったりすることがあると言われています。目に入ればいつまでも消えない傷跡が残る恐れがあります。
健康上危険であるばかりでなく,簡単な容器に入れた同じ製品に比べ,エアゾール製品は値段が二倍も高いという点を批評家たちは指摘しています。買い手は丈夫なかんやスプレー装置,推進剤の費用も払わねばならないからです。
こうしたスプレーを全面的に禁止すべきかどうかが議論されている現在,もしそれを使う場合にはどのように扱うべきでしょうか。専門家の意見はこの点で一致しています。換気のよくきいているところでスプレーしてください。目にスプレーを入れないように注意し,またスプレーした場所からできるだけ早く離れてください。
-