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支部の手紙王国宣教 1984 | 5月
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支部の手紙
王国伝道者の皆さん:
去る4月15日,日曜日の日没後,わたしたちは世界中の兄弟たちと一つの思いを持って記念式に出席しました。わたしたちと共に,関心を持つ大勢の人々が続々と王国会館に集まる光景を見るのは何という喜びだったでしょう。皆さんの会衆ではどれほどの方が出席しましたか。関心を持つこれら新しい方々がこれからも会衆の他の集会に出席し,家庭聖書研究の益にあずかって霊的な進歩を遂げるように是非,続けて援助いたしましょう。
ベテルでは増築工事のための様々な準備が既に行なわれています。この手紙が集会で扱われるころには,160人の働き人を収容できる宿泊施設の工事が始まっていることでしょう。これは延べ床面積330坪の鉄骨造りの建物となります。既に風呂とシャワーのための施設が用意されつつあります。完成すれば全部で22の浴槽と22のシャワーが取りつけられることになっています。またベテルの洗たく室の拡張工事も5月末にはほぼ終わり,働き人の大幅な増加に対してこの面でも十分な用意が整います。建設奉仕の申し込みの機会が知らされてから2か月以内に,全国から,570通以上の申込書を求めるお手紙を既にいただきました。皆さんの祈りや熱意のある支持を心から感謝しています。
今年の冬はまれに見る寒さと降雪に見舞われ,雪国の兄弟たちの苦労は並大抵のものではありませんでした。他の多くの土地でも野外活動には普通以上の努力が求められました。それでも,2月中に日本中の伝道者数は600人以上増加して,8万6,803人という優れた新最高数に達しました。正規開拓者,家庭聖書研究の数も新最高数が報告されています。困難にもめげず王国についての何とすばらしい証しがなされたのでしょう! 加えて支部の奉仕事務所はこの3月,4月より正規開拓奉仕を計画している方々から776通の申込書をいただきました。その中に高校卒業予定の大勢の若い兄弟姉妹が含まれていたことは本当に大きな喜びです。
気候の良いこの初夏の期間,わたしたちの活動を一層増し加え,王国のたよりを鳴り響かせましょう。
日本支部の皆さんの兄弟たち
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エホバへの奉仕にわたしたちのすべてをささげる王国宣教 1984 | 5月
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エホバへの奉仕にわたしたちのすべてをささげる
1 昨奉仕年度の際立った点の一つは,全世界の平均開拓者数が19パーセント増加したことでした。注目すべきこの増加は,多分に奉仕年度中,一層大勢の人が補助開拓者として奉仕した結果と言えます。例えば,昨年の5月には日本だけで1万4,027人,6月には1万3,913人が補助開拓奉仕をしました。これは伝道者合計の17-18パーセントに当たります。今年もさらに大勢の方が補助開拓者として働くことが期待されています。
2 補助開拓奉仕を行なえる人たちは,そうすることから多くの喜びを見いだします。(ネヘミヤ 8:10。使徒 20:35)そうした人たちは神の言葉の真理を広めることに一層多くあずかれる立場にあります。それ以上の大きな特権にだれがあずかれるでしょうか。これ以上価値ある仕事に携わることのできる人がほかにいるでしょうか。補助開拓者が相当数いる会衆では,そのような人たちが自分の優れた経験を他の人に分かち合い,一緒に野外宣教に参加するよう誘うので,会衆が築き上げられます。
もっと多くを行なえますか
3 しかし,わたしたちの多くはいつも補助開拓奉仕を行なえるわけではありません。それでも,わたしたちはエホバへの奉仕に自分のすべてを定期的にささげているでしょうか。もっと多くを行なえるでしょうか。昨年4月,トリニダードでは伝道者合計数の52パーセントが補助開拓奉仕をしました。その特別な月の活動を支持するには,事前の十分な計画と魂を込めた願いが必要でした。しかし,それがもたらした目を見張るような結果を考えてみてください。その1か月間,伝道者の半数以上が補助開拓奉仕をしたのです。日本でもさらに多くの方々が補助開拓奉仕を行なえるでしょうか。
4 もしかしたらわたしたちの中のある人々はもっと定期的に補助開拓者になれるかもしれません。あるいは,エホバに自分のすべてをささげるためにわたしたちのさらに多くが正規開拓奉仕に入ることはできないでしょうか。また,必要の大きなところで奉仕できる立場にある人もいるかもしれません。区域が定期的に網らされていない土地が日本でもあります。そのような地域に移動できる立場の人がいるでしょうか。または,未割り当て区域の網らを一時的に助けることのできる人がいるでしょうか。この点で助けになりたいと願い,休暇を用いて未割り当て区域で働いた証人の家族も少なくありません。さらに,他の人たちと連れだって行くように取り決めた家族もあります。
5 野外宣教に費やす時間を増やすこともできず,援助の必要なところに移り住むこともできない場合でも,エホバへの奉仕に自分のすべてをささげる点で一層多くを行なえる方法がまだほかにもあるかもしれません。それは宣教に費やす時間を最大限活用して,わたしたちの奉仕の質を改善することです。わたしたちは,人々が家にいることが最も多い,最大の善を成し遂げることを期待できる時間に奉仕に行くでしょうか。また,奉仕を行なう間,証言を家の人に応じて合わせるように努めますか。家の人の言うことも,その顔の表情も考慮に入れることが必要です。相手の人は若いですか,それとも年配ですか。男性ですか,それとも女性ですか。わたしたちは自分の証言を個々の人や情況に応じて合わせるように努めるべきです。
6 今は予約の運動期間ですから,わたしたちはあらゆる機会に提供するよう励まされています。考えてみてください。もし「ものみの塔」を予約すれば,人々は毎月2回,自宅で霊的食物を受け取り,家の中のだれかがそれを手に取って読むことができます。もし「目ざめよ!」も予約すれば,人々は月々4冊の雑誌を受け取ることになります。雑誌から自分がどれほど学んできたか,また自分にとって雑誌がどれほど貴重なものかを考えるとき,確かにわたしたちは,予約する機会を他の人に提供する点でできる限りのことをしたいと思います。
他の人々をも援助してください
7 昨年は世界中で676万7,707人が記念式に出席しました。その人々の大半が巡回大会や地域大会にも出席しました。わたしたちはエホバの組織とまだ活発かつ定期的に交わっていない幾百万の人々に関心を抱いています。そして,会衆の集会に定期的に出席するように研究生や関心を持つ他の人々を援助するために明確な方法を講じたいと思います。加えて,わたしたちはそうした人たちが組織された野外の活動にあずかる資格を身に着けるところまで進歩することを願います。わたしたちの願いは,それらの人々がイエス・キリストの足跡に従う,献身しバプテスマを受けた活発な証人となるよう援助することです。ですから,会衆の集会に活発に交わるようにこれらの人々をできる限り大勢援助すべきなのです。新しい人々を組織に導く点でわたしたちにはなすべき大きな仕事があるのです。
8 エホバへの奉仕に自分のすべてをささげ続ける時,わたしたちはサタンがわたしたちの進路にもたらすどんな圧迫にもめげず,真理において堅く立ち続けるように強められるでしょう。(コリント第一 15:58)今年の終わりに,翌年の「エホバの証人の年鑑」を受け取り,自分の参加した業について,またその業が世界中で前進を続けてエホバに賛美がもたらされた経過について読むとき,わたしたちは一層の喜びを味わうことでしょう。―詩編 150:6。
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個人研究に喜びを見いだす王国宣教 1984 | 5月
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個人研究に喜びを見いだす
1 『喜びがエホバの律法にあり』,それを「昼も夜も小声で」読む人は「幸い」であると詩編作者は述べています。(詩編1:1,2)あなたはその心の喜び,そうです,わたしたちの愛ある神エホバに関する正確な知識を取り入れることによってもたらされる真の幸福感を定期的に味わっておられますか。多くの人が味わっています。しかし,研究や黙想を余分の仕事,確かに大きな益をもたらしはするが,行なっている時は必ずしも喜びがあるわけではない真に骨の折れる仕事とみなす人がいるのはなぜでしょうか。この一見余分の仕事を喜びに満ちた経験とするため何ができるでしょうか。
どのように喜びを増し加えることができるか
2 何よりもわたしたちは,そのような知識を取り入れることがわたしたちにとって実際に命を意味するということを認識しなければなりません。(ヨハネ 17:3)以前「ものみの塔」誌に「もし聖書の研究のための『時間を見いだせない』と言うなら,あなたは実際には命がほしくないと言っているのです」と述べられていた通り,このことは非常に大切です。しかし,永遠の命を得ることが聖書の研究をする唯一の動機となるべきでしょうか。イエスを殺そうとしていたユダヤ人の指導者たちにイエスが答えられた言葉に注意してください。「あなた方は聖書によって永遠の命を持てるようになると考えて,それを調べています。……(しかしわたしは,)あなた方が自分のうちに神への愛を抱いていないことをよく知っています」。(ヨハネ 5:39,42)そうです,わたしたちの個人研究は,神への愛と他の人々を助けたいとの願いによって動機づけられていなければなりません。―使徒 20:35。コリント第一 8:1。
3 例えば,会衆のすべての集会のため徹底的に準備することにより,わたしたちは一層参加するようになるでしょうし,わたしたちの注解は一層意味深いものになるでしょう。そのようにしてわたしたちは他の人々を愛とりっぱな業に励まし,鼓舞することができます。(ヘブライ 10:24,25)そして,そのことはわたしたちの宣教にどう影響するでしょうか。集会の準備を前もってすることにより,王国会館で学ぶ霊的な真理は一層深くわたしたちの思いに印象づけられ,その結果他の人々に証言する際,それらの点を思い出すことができるでしょう。わたしたちは他の人々に『わたしたちのうちにある希望の理由』を伝えるよう奉仕の全分野でよりよく備えられ,わたしたちの宣教はより一層効果的なものとなるでしょう。―ペテロ第一 3:15。
時間を見いだす
4 研究の時間を見いだすことが問題ですか。もしわたしたちが,聖書の研究が実際にわたしたちの命を意味するということを認識しているなら,そして学んだ事柄を他の人の益のために用いたいと誠実に願っているなら,わたしたちは,より重要でない活動から『時を買い取る』ように動かされるでしょう。(エフェソス 5:15,16)そうすることは,テレビを見たり,どうしても必要ではない読書をしたりすることを制限するよう求めるかもしれません。恐らく,床につく直前の晩の時間を幾らか活用できますし,朝少し早く起きることができます。そのようにして毎日15分か20分を用いるだけでも有益ですが,定期的になされるなら特にそう言えます。毎日個人研究を15分だけ行なうとしても,それは合計すると1年間で91時間以上になるのです!
5 しかし,研究の時間から最大の喜びを刈り取るため,わたしたちは時間を有効に用いなければなりません。空想にふけったり,思いがさまようままになるのを避けるべきであり,思考力を特定の問題に集中すべきです。目標を定め,テレビや騒がしい部屋など気を散らすものから離れることによって,わたしたちは多くのことを成し遂げるでしょう。真の個人研究には,学んでいる事柄の実際的な価値を思いをこめて黙想することが必要です。「これらのことをよく考えなさい。それに打ち込(みなさい)」というパウロの助言に従うなら,わたしたちは成し遂げられることに満足を覚え,個人研究に真の喜びを見いだすでしょう。―テモテ第一 4:15。
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弟子を作るのに助けとなる集会王国宣教 1984 | 5月
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弟子を作るのに助けとなる集会
5月13日に始まる週
49番の歌
10分: 会衆の発表および会計報告。「支部の手紙」と「神権的ニュース」を含める。
20分: 「エホバへの奉仕にわたしたちのすべてをささげる」。質問と答え。7節に関連して,会衆の記念式の出席者数と報告している伝道者数の差について注解し,関心を持つ人々が進歩するように援助する必要性を強調する。7節を読む。他の節も時間があれば朗読する。
15分: あなたの宣教を拡大する方法。「わたしたちの奉仕の務め」の本の9章を考慮する。できれば,進歩するよう他の人を励ます点で熱心な長老による(聴衆の参加もある程度含めた)話。
113番の歌と結びの祈り。
5月20日に始まる週
70番の歌
7分: 会衆の発表および「発表」。5月の第4土曜日の雑誌活動を励まし,その週に用いられる雑誌の一つの記事を用いた模範的な実演を示す。来週の奉仕会に「わたしたちの奉仕の務め」の本を持参するように勧める。
20分: 「良いたよりを伝える ― 予約者を再訪問する」。質問と答え。4,5節で,最新号の雑誌から具体的な点を知らせるか,簡潔な実演を示す。
18分: 6月の奉仕に備える。6月は「あなたの王国が来ますように」の本と「クリスチャン・ギリシャ語聖書新世界訳」に2冊の雑誌を添えて800円の寄付で提供する。「クリスチャン・ギリシャ語聖書」が在庫していなければ,「ヤコブの手紙」または「最善の生き方」の本をその代わりに用い,一組600円の寄付で提供できる。会衆ではどの出版物が在庫しているか知らせる。「発表」の欄に言及し,「王国が来ますように」以外の本に適用される特別寄付額について確認する。次いで,6月の「会話するための話題」を用いてよく練習された実演を示す。その後,用いられる出版物や聖書の中からどんな興味深い点を取り上げられるか,聴衆から注解を求める。6月中これらの出版物を積極的に提供し,良いたよりを徹底的に証しするよう熱意を込めて励ます。
45番の歌と結びの祈り。
5月27日に始まる週
81番の歌
10分: 会衆の発表。「パンフレットを十分に活用していますか」。会衆に適用させる。
20分: 「野外奉仕の時間を計画しなさい」。できれば奉仕監督により,質問と答えで扱われる。「わたしたちの奉仕の務め」の本,116-118ページの情報に言及する。6月の第1日曜日の奉仕に積極的に参加するよう皆を励ます。時間があれば6月の会話するための話題と出版物の中の特定の点をどのように結びつけられるか提案を述べる。
15分: 宣教奉仕はどのように支えられているか。「わたしたちの奉仕の務め」の本の10章を聴衆の参加も含めながら話で扱う。
23番の歌と結びの祈り。
6月3日に始まる週
116番の歌
7分: 会衆の発表。6月の第2土曜日の雑誌活動に参加するよう皆を励ます。4月号「王国宣教」の折り込みの提案に従った簡潔な実演を示す。
8分: 「質問箱」。質問と答えで扱う。奉仕監督の訪問の週に最大の益を得られるよう,特別の努力を払うことを励ます。
15分: 「個人研究に喜びを見いだす」。話。個人研究の時間を取るためにどのように工夫したか,また集中して学べるようにするためにどのようにしているかについて,二,三人の伝道者をインタビューする。個人研究の定期的な習慣を持つために具体的にどんな調整を行なったか述べてもらう。
15分: 会衆の必要としている事柄を扱う。または何らかの理由で扱うことのできなかった,またはもう一度会衆の益のために繰り返したいと思う過去の奉仕会のプログラムを扱ってもよい。
8番の歌と結びの祈り。
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質問箱王国宣教 1984 | 5月
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質問箱
● 奉仕監督の訪問を有益なものにするために何を行なえますか。
奉仕監督は会衆内の各書籍研究の群れを周期的に訪問するための明確な予定を立てるべきです。各群れを訪問する月だけでなく,訪問する週も決めておきます。そして,十分前もって書籍研究の司会者に通知すべきです。そうすれば司会者はこのことを群れに発表し,群れの成員もその週に備えて必要なら予定を調整できるでしょう。加えて,群れを一巡するごとに新しい15分の話を用意します。「王国宣教」や「王国宣教学校教科書」,「わたしたちの奉仕の務め」の本などの資料からふさわしい主題を選べるでしょう。
群れを訪問する時,奉仕監督が書籍研究の群れのさまざまな人たちと共に働くよう特別の取り決めを設けるなら助けになるでしょう。そして,それらの伝道者たちに野外宣教に関連して全般的な励ましを与えることができます。同様に,伝道者たちが奉仕の質を改善するのに助けとなる具体的な提案を与えることもできます。
書籍研究の司会者と書籍研究の群れの成員すべては奉仕監督の訪問を待ち望みます。そして,自分たちの群れのために設けられたこの特別な活動の週を全面的に支持するために余分の努力を払いたいと思うことでしょう。こうして,奉仕監督が会衆の各書籍研究の群れに有意義な訪問をするという組織の取り決めに感謝を表わすことができます。
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会話するための話題王国宣教 1984 | 5月
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会話するための話題
良い将来を形作ることができますか
1. 聖書は二種類の将来があることを預言している。―詩編 37:9-11。
2. 良い将来を形作るため,聖書は助けになる。
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