ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目83 12/8 26–27ページ
  • スワジランドで下された二つの優れた判決

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • スワジランドで下された二つの優れた判決
  • 目ざめよ! 1983
  • 副見出し
  • 関連する記事
  • 喪に服する儀式に関する問題
  • 「良いたよりを擁護して法的に確立する」
    エホバの証人 ― 神の王国をふれ告げる人々
  • 王国伝道者は裁判に訴える
    神の王国は支配している!
  • ギリシャでエホバの証人の正しさが立証される
    目ざめよ! 1997
  • 崇拝の自由のために闘う
    神の王国は支配している!
もっと見る
目ざめよ! 1983
目83 12/8 26–27ページ

スワジランドで下された二つの優れた判決

スワジランドの「目ざめよ!」通信員

アフリカ南部の国スワジランドの高等法院は,1982年12月22日に,信教の自由を支持する果断な判決を下しました。その事件は,信仰のゆえにエムランジェニ小学校から2年前に放校された二人の児童,セリウェとシビケロに関するものでした。スワジランドのハッサナリ判事はその二人を再入学させるように命じました。

問題の原因は何でしたか。セリウェとシビケロはエホバの証人の子弟でした。1970年以来,90人を超えるエホバの証人の子弟が放校されました。それは,いずれの場合も,朝礼の際に普通に行なわれる祈りに加わらなかったり,賛美歌や祝歌をうたわなかったりしたためです。二人が朝礼の妨げになることを何もしなかったのは言うまでもありません。しかし,エホバの証人は,信教の自由の価値を認めているものの,信仰合同をよしとはしていません。また,賛美歌や祝歌や祈りの中には,子供たちが聖書研究を通して学んだ事柄と相いれない宗教的な考えや感情が盛り込まれていることが少なくありません。それで,級友が歌をうたったり,頭を垂れて祈ったりしている間,子供たちは敬意を示し,黙って立っていました。(マタイ 4:10。コリント第一 10:14,21,22)学校長や教師はエホバの証人の子供が参加しないことに異議を唱え,そのために放校処分にしたのです。

エムランジェニ小学校の当局者が,偏見に目をくらまされてセリウェとシビケロを放校処分にしたのでないことに注目すべきです。事実,同校は,それまでに他の幾つかの学校から放校されていた二人を受け入れています。ところが,外部の圧力があり,ついに放校処分が取られたのです。セリウェとシビケロの父親は訴訟を起こし,最終的な判決は彼らにとって有利なものでした。

興味深いことに,スワジランドが1968年に独立した当時に採択された同国の最初の憲法は,この種の問題に関する規定を定めていました。「良心の自由の擁護」という見出しの下に,次のように述べられていました。「いかなる教育の場に通う者も,本人の同意(未成年者であれば保護者の同意)がある場合以外は,本人が奉じていない宗教に関係したいかなる宗教教育を受けることも,いかなる宗教儀式や行事に参加したり列席したりすることも要求されない」。

スワジ族の生活様式に一層かなった新憲法を作るため,スワジランド憲法は1973年に効力を失いました。最初の憲法に盛られていたような,りっぱな保障が今度も取り入れられるよう望みたいものです。さて,エホバの証人は高等法院のその裁定を深く感謝しています。それはそうした信教の自由に有利な判例となっています。

喪に服する儀式に関する問題

本誌の姉妹誌である「ものみの塔」の1983年5月1日号は,スワジランドにおける信教の自由に関連した別の問題を伝えていました。スワジランドのエホバの証人は,今は亡き国王ソブーザ2世のために喪に服する幾つかの儀式に加わらなかったために,暴力をふるわれたり,不当にも投獄されたりしていたのです。

敬意や従順ということが問題となっていたのではありません。エホバの証人は,「神を恐れ,王を敬いなさい」という使徒ペテロの言葉を真剣に受け止めています。(ペテロ第一 2:17。ローマ 13:1-7)しかし,公式の指令によって,亡くなった国王を追悼するために頭をそることがスワジ国民全員に義務づけられた時に問題が生じました。そのように頭をそることは一種の宗教儀式であり,霊魂不滅の信仰と関係があります。したがって,スワジ族のエホバの証人は,『神に対する恐れ』から,良心上それに従うことができませんでした。各方面の当局者がエホバの証人の良心に反するような行為を無理やり行なわせようとしたとき,迫害が生じました。

それを聞いた大勢の人々は,不正が行なわれていることを痛感し,政府の様々な役人に手紙を書いて自分たちの気持ちを伝えました。それはどんな結果になったでしょうか。1983年2月18日付のスワジランド・タイムズ紙は手紙による“電撃作戦”があったと述べ,こう伝えました。「閣僚たちは,海外から続々と届く通信物に圧倒されているものと思われる……閣僚たちはその問題を非常に憂慮しており,それについて内閣級の話し合いが行なわれることになっている」。

同じ新聞の報道によれば,高官の一人,チャールズ・ネイサン首席判事は2,000通の手紙を自ら開封し,丁重にも,もはや差出人各人に返事を出すことができない旨を伝える手紙を米国ニューヨーク州にあるものみの塔協会の本部に送りました。スワジランドのエホバの証人は,外国の兄弟たちがそのように愛と気遣いを示してくださったことを深く感謝しています。

1983年4月8日,金曜日のスワジランド・タイムズはこの件に関してさらに報じました。その記事は,髪を切って喪に服するようにという国王命令に従わないために国民裁判所で有罪となった13名のエホバの証人の訴えをネイサン首席判事が審理したことを伝えていました。同首席判事は,証人の裁判に「重大な不法行為」が関係していたとし,「証人の申立てを支持して,有罪判決と刑を共に破棄」しました。それは公正な裁きでした。そして,その判決が,係争中の他の同様の事件に影響を及ぼすことが望まれました。

エホバの証人は,自分たちが誠実な気持ちで抱いている宗教的信念を当局者が理解し,受け入れてくれるよう祈り続けます。エホバの証人とその子弟は,そうした権威すべてに深い敬意を示し,自分たちの信仰に抵触しない限りすべての指示に従うように努力します。そして,創造者なるエホバ神を崇拝しつつ,平穏で静かな生活をしてゆくことが許されるように願っているのです。―テモテ第一 2:1,2。

[26ページの囲み記事]

これは英文を訳したものです。

スワジランド高等法院

1982年12月22日,ムババネにおいて,ハッサナリ判事閣下の前で開廷

民事裁判 520/82 号

本件:

ジョン・ヌズィマンズェ 原告

および

ジョセフ・フラトシワヨ 第一次被告

アブラハム・マブザ 第二次被告

種類: 訴訟;

審理状況: 原告側弁護士の弁論,証拠の提出がなされる。両被告もしくは両被告の弁護人は出頭せず;

次のことを命じる。

1. 原告の子たる当該児童は,ブニャのエムランジェニ小学校へ復学すべし;

2. 第一次および第二次被告のなした債務不履行を原因とする原告の請求をここに認容する。被告は原告に対し(i)80.00エマランゲニ,(ii)240.00エマランゲニ,1000.00エマランゲニを連帯して支払うべし。

3. 訴訟費用は被告の負担とする。

法廷命令による。

本日,1982年12月22日付にて本官の署名およびムババネ法院の捺印を付す

高等法院登録官

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする