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スウェーデンで拡大を続けるパラダイスものみの塔 1978 | 11月1日
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若い学生は,エホバの証人について“研究する”ために自分の教師と共に王国会館へやって来ました。後に彼は不満をもらし,聴衆はもっと批判的であるべきだと語りました。つまり,聴衆は教理を教え込まれていると言おうとしていたのです。その後まもなく,この学生の姉妹が聖書研究を始め,彼は姉妹を“救う”ために研究に参加したいと思いました。一緒に参加するよう招かれた青年は,証人たちをすぐに“ノックアウトする”だろうと考えた質問を次から次に浴びせかけました。ところが反対に,彼はその答えが興味深いものであることに気付き,わたしたちの信仰についてどんなことが言われようとも,「わたしたちは少なくとも洗脳されていない」という点を認めるようになりました。この青年も聖書研究を始め,今では姉妹と共にバプテスマを受けたクリスチャンとなっています。
ストックホルムには,宗教の社会学的研究を行なう研究所があります。宗派を調査し,目録を作るのがその目的です。この研究所はわたしたちについて調査し,最近,「前進するエホバの証人」と題する研究報告を発行しました。スウェーデンの人々がわたしたちの教えに関心を持つようになる理由を説明して,この報告は次のように結んでいます。「聖書の預言に全く一致し,それと同じほど個人的な必要にも合致した前途の見込みや希望が人々の家の戸口で差し伸べられている。前途はもはや脅威ではなく,有望である」。
同じ報告は,スウェーデンで行なわれた1976年のある地域大会におけるバプテスマ希望者の大半が18歳から25歳までの年齢層の人であったことを記しています。若者の比率が高いというこの傾向は,他の宗教が今日スウェーデンで経験しているところとは正反対です。わたしたちにはその理由は明白です。自分がその中で育てられてきた宗教に多くの若者が幻滅を感じていることを知っているからです。その上,スウェーデンの若い世代は,高い生活水準から得られるものをほとんど経験してきています。そうした物質的にはパラダイスのような状態にありながら,多くの人は将来に失望し,あきらめています。そこで彼らは,アルコールの乱用や麻薬の常用,不道徳な行為などに屈することによって現実から逃れようとするのです。しかし,こうした若者のうちある者たちはエホバの証人の訪問を受けると,先に触れた報告が適切にも述べていた通り,『前途の見込みや希望が戸口で差し伸べられている』ことに確かに気付きます。こうして彼らは,「前途はもはや脅威ではなく,希望である」ことを理解します。そうなると,気まぐれな道を捨て,はるかに満足のいく霊的パラダイスの中で新しい生活を始めるようになるのです。
これは,老若を問わず非常に大勢の人々がここスウェーデンで行なっている事なのです。世界中の敬けんな人々と共に,スウェーデンのクリスチャンもこの地上に物質的な意味でのパラダイスが建設されるのを待ちながら,霊的パラダイスの祝福を楽しんでいます。
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忠実なしもべはその報いにあずかるものみの塔 1978 | 11月1日
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忠実なしもべはその報いにあずかる
フランツ・ツィルヒャー兄弟は1891年11月25日に生まれ,1918年11月18日にバプテスマを受け,1923年6月15日にスイスでのベテル奉仕に入りました。同兄弟はおよそ55年間にわたってものみの塔協会のスイス支部で忠実に働き,長年支部の監督として奉仕しました。ツィルヒャー兄弟は数か月の間病床にありましたが,1978年5月13日,その地上での生涯を終えました。同兄弟はヨーロッパや他の国の大勢のエホバの証人によく知られ,愛されていました。すべての人がその忠実な奉仕とともに,今やその報いを得たことを喜んでいます。―啓示 14:13。
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