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小麦の大収穫期ものみの塔 1961 | 2月1日
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小麦と毒麦すなわち御国の子と悪しき者の子たちを分離する仕事は,イエスが言われたとおり天使たちが行ないます。彼はまた,世の終りに人の子が何をするかについて話していた時,このこと指摘しました。「彼は大いなるラッパの音と共に御使たちをつかわして,天のはてからはてに至るまで,四方からその選民を呼び集めるであろう」。(マタイ 24:31,新口)これは,キリストの油そそがれた追随者である14万4000人のうちの地上に残っている成員が集められることを意味しました。彼らは固く結合した一つの社会に集められます。
大収穫のたとえ話の中で預言されたことは,私たちの時代に起こりつつあります。なぜなら私たちは,終りの時代をしるしづける諸預言の成就である世界的事件が起き初めた1914年以来,組織制度の終末期にはいっているからです。キリストの油そそがれた追随者たちは,キリスト教国から離され,彼らの中にいたにせクリスチャンたちは,ちょうど刈り入れた小麦の中から毒麦をより分けるように除かれています。天使たちは「つまずきとなるものと不法を行う者とを,ことごとく御国からとり集め……」。(マタイ 13:41,新口)エホバの証者の歴史は,特に1918年以来,イエスの預言されたことがらの確実さを実証しています。
たとえばなしでは,家の主人は,小麦と毒麦をより分けるのを,収穫時まである期間待たねばなりません。その成就においても同じです。キリストは,天使が収穫の仕事を開始する時が来るまで,いく世紀もの間御父の右で待たねばなりませんでした。その仕事がはじまったあとは,それを完了するのに時間がいります。それはたとえの刈り入れと同じです。たとえの中の収穫時が,小麦や毒麦の成長する期間にくらべて短かったように,霊的刈り入れも比較的に短いでしょう。収穫が始まってから40年以上が経過しましたが,それは,会衆が植えつけられた後に経過したいく世紀に比較すれば短いものです。
たとえに出てくる毒麦の焼かれる火の炉は来たるべきハルマゲドンの戦いで実際となるでしょう。その時にはキリスト教国が,非聖書的な牧師-平信徒制度のもとに生み出した多量の毒麦は神の怒りの激しい破滅の中に消え去るでしょう。―ゼパニヤ 3:8。
収穫の期間中,キリストの油そそがれた追随者たちは,「太陽のごとく明るく」輝きました。彼らは,啓発的な神の御言葉である真理を,特に神の御国に関する真理を遠く広く宣べ伝えることによってそのように輝きました。これは産出的な活動で,これによって従順な人々の大群衆が新世社会で彼らと交わるようにり,御国の支配下における平和な地上の生活の希望をいだくようになりました。かくして,御国をつぐ,キリストの油そそがれた人々より多くの人が,大収穫に関するイエスのたとえから希望となぐさめを見出しました。油そそがれた者も他の羊も,その成就を喜ぶ理由を知っています。なぜならそれは,彼らの「救いが近づいた」ことを意味するからです。―ルカ 21:28。
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「国家の支持に依存する教会」ものみの塔 1961 | 2月1日
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「国家の支持に依存する教会」
著述家ボ・ストロムステットは右のような見出しで,1959年1月6日の『ストックホルムエクスプレッセン」にのせられた国家と教会の分離の是非を論じた記事に次のような結論を付しています,「これはしかたのないことである。もし教会が,国家の古馬に乗る考えをきれいさっぱりと捨てて,他のすべての宗派がしているように,「よわい船一艘」にたより,旅費を全部自分でまかなう,勇敢に船出をするならいうまでもなくもつといさぎよく見えるであろう。同時に,宗教の自由に関する法律の見地からしても,それは唯一の正しい行いである」。
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