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あまり奉仕されていない区域や未割当て区域を網らする王国宣教 1983 | 6月
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あまり奉仕されていない区域や未割当て区域を網らする
1 家のすぐ近くの土地には種をまくために何度もでかけて行くのに,少し離れた肥よくな土地に種をまくためには決してでかけて行こうとしない農夫のことをどう思いますか。明らかにその農夫は,もっと多くの土地で作物を育てようとすれば,一層良い結果を得ます。
2 しかしこのことは,時として区域で奉仕することにも言えます。わたしたちはある区域で何度も働くかもしれませんが,他の区域はあまり奉仕されていないかもしれません。ある区域が広大で,そこに行くのが難しかったり,交通費の値上がりが要因になったりすることは事実です。また,ある区域が別の区域より産出的なのも事実です。(マタイ 13:3-8と比較)しかしわたしたちは,できるだけ王国の種をまくことにより,あらゆる人に「良いたより」を聞く機会を与えたいと思います。
3 このことを思いに留めて,区域の記録を管理するよう割り当てられている兄弟は,会衆の伝道者や開拓者たちが,あまり奉仕されていない区域を持ってゆくように励まします。これはだれにでもできることではないかもしれませんが,良い協力があれば,会衆は区域をよりよく網らすることができるかもしれません。日が長い夏の良い気候の時に,開拓者たち,補助開拓者たち,また定期的に奉仕に参加している他の奉仕者たちの助けを得て,遠くの区域で奉仕することができるかもしれません。書籍研究の司会者たちが群れの人々に参加するよう励ますこともできます。最近奉仕されていなかった区域では人々が一層答え応じることに気づかれることでしょう。それらの人々に「良いたより」を届けるために何ができるでしょうか。
4 会衆に属しているこれらの区域以外に,未割当ての地域もあります。1983年の初めには,奉仕する必要のある町村が日本に647ありました。このことに関しては1983年3月1日付の手紙で会衆に知らせがなされています。もし皆さんの会衆が,これから12月までの何か月間か,これらの区域を網らする上で援助できるようなら,是非申込書で協会に申請なさってください。
5 昨年,251の会衆と116組のグループが未割当て区域で奉仕しました。結果として278万人ほどの人々が住む440の町村が網らされました。この奉仕に参加した一人の兄弟は,あるご主人に書籍を配布しました。その後再訪問し,3回目に会った時にはたばこや偶像崇拝をやめ,仕事仲間や家族に将来の希望を熱心に語る程の変化が示されるようになり,研究が続けられています。また正規開拓者の姉妹のパートナーとなって82歳の姉妹も未割当て区域にでかけました。その姉妹は20余年エホバに仕えてきて,今回ほどエホバを身近に感じたことはなかったと感想を語っています。
6 奉仕委員を通して協会に区域を申請し,その区域がまだ割り当てられていなければ,開拓者たちや家族でもそのような区域を割り当ててもらうことができます。割り当ては3か月以内の期間で一時的なものとしてなされます。そうした活動に参加すれば,休暇の月々は長く忘れられないものとなるでしょう。旅行を計画しておられるのであれば,その途中で数日間を未割当て区域での奉仕に充てることもできます。休暇の間に家族がこれらの町村の一つを十分網らするためには,かなり定期的な奉仕が必要となることでしょう。これを引き受けることには重い責任が伴います。しかしもしそれらの人々が今年一度だけしか訪問を受けないなら,「大患難」の前に真理を聞いて受け入れる機会があと何度あるでしょうか。(マタイ 24:21)このことは,単に関心ある人を見いだすだけでなく,再訪問や研究や手紙によってでも,できるだけその関心を育ててゆくことの必要性を強調しています。そうすることによって,見いだすのがどれほど難しくても,どれほど孤立していても,真理を愛する人々が全地のエホバの賛美者の大家族の一員となる機会を持てるのです。―伝道 11:6。イザヤ 54:13。
7 あなたは,国内の必要の大きな所に移れる立場におられるかもしれません。協会が援助の必要な所をお知らせすることもできますし,皆さんの巡回監督が定期的な区域網らの点で援助の必要な近隣の会衆をお知らせできるかもしれません。協会に手紙を書くように決定なさったなら,まず長老たちとそのことを話し合い,その意見から益を得てください。あなたの手紙と共に,長老たちの推薦を記した簡単な手紙を送ってくれるように依頼なさってください。「組織」の本112,113ページに,この点に関する情報がさらにあります。イエスは,「地の最も遠い所」でも証言がなされると言われました。(使徒 1:8)あなたは必要の大きな区域に住む人々を援助できる立場におられますか。
8 現在のところ日本の伝道者と人口の比率は大体一人に対して1,635人というもので,献身した各クリスチャンにとって大きな割り当てであることが分かります。それで,まだ時間のある間に,未割当て区域やあまり奉仕されていない区域での網らを援助する面で,できるだけ多くのことを各自が行ないましょう。(マルコ 13:10)わたしたちは,日本のすべての未割当て区域が今年中に網らされることに,深い関心を寄せています。この危機的な「終わりの時」に,わたしたちが迫害や他の問題に直面するのは確かです。それでもわたしたちは,マタイ 24章14節のイエスのご命令と調和して,できるだけ多くの人々に「王国のこの良いたより」を宣べ伝え続けたいと思います。ハルマゲドンが来る前に王国の音信を告げ知らせることにおいてわたしたちの分を尽くすことにより,確信をもって結果をエホバのみ手に委ねることができます。
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質問箱王国宣教 1983 | 6月
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質問箱
● 集会の出席者数に子供をどの程度含めることができますか。
この点に関する統治体の見解は,「王国奉仕」1979年7月号の「質問箱」の中で論じられています。そこでは,「座席を占めている人で,話される事柄から何らかの知識を吸収したり,益を受けたりする年齢に達している人はすべて数えるべきであるというのがわたしたちの全体的な考えです」と述べられており,明らかに何も理解できない「腕に抱かれた赤子」を数えることはしないとも書かれています。(ネヘミヤ 8:2。申命 31:12)
ある会衆では,普通はプログラムを聞いて何らかの益を得られる年齢の子供でも,居眠りをしている時には数に含められていないようです。しかし,上記の方針はそのようなことを求めるものではありません。もしそのような子供を数えないのであれば,居眠りをしている大人も数に含めないようにしなければならないでしょう。また,数える時点で居眠りをしている子供でも,その少し前までは起きていたに違いありません。
もちろん,親は子供たちが集会中眠りこけて益を得損なうことのないよう子供を助ける責任があります。集会の日は家で昼寝をさせておくとか,集会前にぎりぎりまで遊び回って疲れてしまうことのないよう注意してやることができるでしょう。また,集会の間,注意を集中できるよう助けや訓練を与える必要があります。(「王国宣教」1982年10月号,3ページ)しかし,上記のように出席者数を数えるなら,それは集会の支持状況を正しく表わすものとなるでしょう。
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日本の野外奉仕報告: 3月王国宣教 1983 | 6月
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日本の野外奉仕報告: 3月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 702 139.0 75.8 6.2 103.5
開拓者 15,312 89.1 40.4 3.6 43.9
補助開拓者 13,139 63.6 23.7 1.9 25.6
伝道者 48,599 16.0 6.3 0.7 8.5
合計 77,752 書籍配布: 130,872
新しく献身しバプテスマを受けた人: 548
昨年の平均に対する伝道者の平均: 15%
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会話するための話題王国宣教 1983 | 6月
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会話するための話題
人類の唯一の解決策 ― 神の王国
マタイ 6:10 ― わたしたちはそれを祈り求める。
啓示 11:17,18 ― それが行なうこと。
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