-
胆石はどうすればよいか目ざめよ! 1971 | 8月22日
-
-
人の場合と同様にしばしば胆石にかかるのも不思議ではありません。
しかし,まだほかにもいろいろな要因があります。中年までは胆石は女性に多く,この病気にかかる女性は男性の少なくとも2倍に達しています。実際,これまで医師たちは最も典型的な胆石患者のことを「多産で鼓腸性の40代の女性」であるとよく言ったものです。50歳以下で胆石の手術を受ける女性の体重は手術を受けない女性のそれよりも平均11キロ多いのは確かです。また,出産年齢の女性はその前後の年齢の人よりも胆石になりやすく,しかも,実際に子どもを産んでいる人はさらに胆石にかかりやすいことも確かです。胆石の徴候の一つは胃にガスがたまったり鼓腸したりすることです。しかし,年を取るにつれて,男性が胆石にかかる率は女性のそれとほとんど同じになります。
統計によれば,胆石と関係のある別の要因は身体的な活動,つまり運動です。事務員,大学教授,教師,弁護士といった座業に従事する人たちは,農夫,レンガ工,大工のようなからだを使って働く人々よりもずっと胆石にかかりやすいのです。
それに,胆石の形成に直接関係していることが知られているもう一つの事情は,いわゆる内容停滞です。それは胆嚢が胆汁を小腸に全部注入できずにいる状態をいいます。胆汁には胆石の成分となるものがすべてはいっていますから,胆汁が胆嚢に長時間たまっていると,胆石ができるおそれがあります。
手術をすべきか,すべきでないか
胆石ができる可能性を少なくするためになしうる事柄があるという事実を考えれば,胆石のあることがはじめてわかっても,必ずしも胆嚢を切除する必要はないと言えるでしょう。しかし65歳を過ぎた人で,胆石のために急に手術をしなければならないとすれば,その人はあまり長く待ちすぎてしまったといえるかもしれません。統計の示すところによれば,そうした手術で死亡する率は,もっと早く手術を受ける場合より10倍から20倍も高いからです。
かつて一流の外科医の中には,患者によって胆嚢を切除するよりも胆石だけを除去することを勧めた医師がいました。しかし,再度の手術を必要とする場合が多かったので,今日では普通,胆石が問題を起こすと,医師は胆嚢を切除します。胆石の貫通を含む,後日の併発症を避けるためです。
明らかに予防は手術にまさっています。胆石について知られている事柄から考えて,食事に気をつければ,胆石にかかる可能性を少なくすることができるように思われます。濃厚な食物,特に甘い物,肉類,動物性脂肪を取りすぎないように注意すべきです。ビタミンAと新鮮な野菜をたっぷり取ることが勧められています。また,レシチンは胆石の形成をはばむ働きをするという証拠もあります。レシチンの豊富な食品には卵黄(コレステロールをも多量に含んではいるが),大豆,野菜,オリーブ油,牛のプリン産物(肝臓・心臓・腎臓),小麦その他の穀類の胚芽や堅果類などがあります。同時に,座業に従事している人なら,多少の規則的な運動をするように気を配る必要もあります。
以上の種々の要素をいま多少でも考えておけば,将来,重大な問題に陥らずにすむかもしれません。
-
-
よく伝道されている区域で目ざめよ! 1971 | 8月22日
-
-
よく伝道されている区域で
◆ 自分たちの区域ではあまりにもひんぱんに伝道が行なわれていると感じることがありますか。シエラレオネのある女性の全時間開拓奉仕者から寄せられた手紙によると,彼女は巡回監督奉仕者の訪問中その前の週に自分が伝道した同じ通りの区域で奉仕をするよう割当てられたとのことです。はじめ彼女は心配でしたが,最初に訪問した家である男の人から暖かく歓迎されました。その人の話によれば,彼は6年前に教会に通うのをやめ,以来,真の宗教を教えていただきたいと神に祈り求めていたとのことでした。彼は「とこしえの命に導く真理」と題する本をただちに求め,二日後,家庭聖書研究を始めることになりました。その人は二,三か月して伝道しはじめ,12月に開かれる全国大会でバプテスマを受けるのを待ち望んでいます。
― エホバの証人の1971年度年鑑より
-