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『家事にいそしむ』りっぱな働き人ものみの塔 1976 | 10月1日
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ます。一方,『家事にいそしむ』思慮深い働き人は,賢明にも平衡の取れた見方を持ち,整とんを強調するあまり,夫や子供がある道具をその目的のために気軽に使えなくするようなことはありません。
賢い妻の生活は,平衡の取れた活動でした。彼女はある仕事に時間を費やし過ぎて,他の重要な責務をおろそかにするようなことはありませんでした。例えば,衣服を作って,そのうちの幾らかを売って利益を得ていました。しかし,彼女はこの仕事で成功したために,家族に食物を備えるといった大切な仕事をなおざりにするようなことはありませんでした。(箴 31:13-15,21-24)『家事にいそしむ』クリスチャンのりっぱな模範でした。
古代イスラエルでは,大抵の人にとって,一日の活動は日の出とともに始まり,日暮れとともに終わりました。詩篇作者はこう述べています。「日が出ると……人は出てわざにつき,その勤労は夕べに及ぶ」。(詩 104:22,23,口)しかし,賢い妻を含む多くの人にとって,労働は日の出前から始まりました。(箴 31:15)いずれにしても,夫は仕事に出掛けるとき,賢い妻が家事の世話をよく見ることを確信できました。一日が終わったときも,怠惰な妻になおざりにされ,不愉快な場所となっている家に帰りたくないなどと考えることはありませんでした。むしろ,彼の協力者は,その様々な活動において平衡を保っているので,ある面をなおざりにし,その結果,不幸を招くことはありませんでした。
それで夫は,よく管理された居心地の良い家に早く帰りたいと思いました。家に帰って,彼は愛する賢い妻や子供たちと共に,楽しい時間を過すことができました。そうです,妻はいつでも働いているわけではありませんでした。平衡の取れた生活には,くつろぎが必要です。「笑うに時があ(る)」ことから,時にはユーモアを交えた,健全な会話がくつろぎになるかもしれません。―伝道 3:1,4,口。
賢い妻はその数多くの責務において平衡を保っていたので,貧しい人や病人に善を行なう時間を持っていました。(箴 31:20)同様に,『家事にいそしむ』クリスチャンも,神の王国の良いたよりを分かち合うなど,他の人に善を行なう時間が持てるように自分の活動の予定を立てます。―マタイ 24:14。
神の霊感による,「賢い妻」に関するレムエル王の記述に熱心に従うなら,クリスチャン婦人は幸福と豊かな祝福を経験します。このようにして,夫の是認を得るという満足感を持つことができます。(コリント第一 7:34)単にほめられるために働いているのではありませんが,確かに夫や子供や他の人々から称賛を受けます。何よりもこれらのクリスチャン婦人は,『家事にいそしむ』りっぱな働き人としてエホバ神を喜ばせることから得られる喜びにあずかれます。
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「懐のわいろ」ものみの塔 1976 | 10月1日
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「懐のわいろ」
● 箴言 21章14節は「懐のわいろ」について述べています。この場合の「懐」は,衣の帯よりも上の部分にある折り目の中を指していると思われます。わいろは,別の人の「懐」に秘密裏に渡されるときが来るまで,そこに隠されていました。
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