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近づく一千年の平和ものみの塔 1970 | 1月1日
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の住民にとって平和の時となります。それは,それ以前の六千年間に続いたあらゆる戦争と暴力からの安息の時となるでしょう。その時,殺りくと戦闘の象徴である剣はすきに打ち変えられ,槍はぶどうを刈るかまに変えられているでしょう。その安息の千年における人間の生活は決してたいくつなものではありません。それは怠惰に過ごす時ではないのです。安息日の主である主イエス・キリストは怠惰なかたではなく,また地上にいる自分の民を怠惰にさせておかれません。
44 (イ)地上におられた時のイエスが奇跡的なわざを週ごとの安息日に多く行なわれたのはなぜですか。(ロ)このことはヘブル書 10章1節のパウロのことばとどのように一致しますか。
44 十戒の下にあるユダヤ人として地上におられたイエス・キリストは,週ごとの安息日に多くの奇跡を行ない,病人やからだの不自由な者をいやされました。なんのためでしたか。安息日に善行をするのは正しいということを示すためでした。しかしそれだけではありません。それはイエスが統治する安息の千年期に,人類が悪魔サタンと悪霊たちへの束縛から解放され,人間の最初の先祖アダムとエバから受け継ぐ罪と不完全さの悪影響からいかに解き放されるかをあらかじめ示すためでもありました。過去六千年にわたる戦争と暴力行為は,幾百万の人々を不慮の死と墓に陥れました。しかし安息日の主であられるイエス・キリストは,ご自分の預言どおり,すでに死んだ幾十億の人々を墓からよみがえらせるでしょう。(ヨハネ 5:28,29)常に真実を語ったイエスの使徒パウロは,安息日に関する神の律法は「来らんとする善き事の影(なり)」としるしましたが,これは決してむなしいことばではありません。―ヘブル 10:1。コロサイ 2:16,17。
楽園のためのすきとかま
45 (イ)エホバの証人はイザヤ書 2章4節にすでにどのように従ってきましたか。(ロ)ハルマゲドン後,またサタンが底のない穴に入れられたのちにも,この預言はどのように成就を続けますか。
45 戦争の危機をはらんだこの時代にあっても,クリスチャンのエホバの証人はイザヤ書 2章4節の預言に従い,すでに剣をすきに,槍をかまに変えています。ハルマゲドンの宇宙的な戦争が行なわれ,サタンと配下の悪霊がつながれて底なき穴に入れられたのちも,この預言は成就を続けるでしょう。なぜ? それは,『全能の神の大いなる日の戦い』を生き残る人々が,自分たちのすきやかまを使い,戦争によって傷つけられたこの地球を,エホバ神が当初人間に命じられたとおりの輝かしい楽園に変えるからです。(創世 1:26-28; 2:8-14)神のことばが果たされずにむなしく終わることはありません。神の子イエス・キリストの千年統治を通じて,地球全体は永遠の楽園に変えられ,解放されて完全になった人間が満ちる所となります。安息日の主であり王であるイエスは,安息の第七千年期のあいだに,最大の平和妨害者である悪魔サタンがこれまでに行なったことのすべてを解消します。―ルカ 23:43。
46 昔の安息日の律法を犯した者に対する処置は,安息の千年期中またその終わりに平和を乱す者について何を予示していますか。
46 十戒の施行された神の古代の選民のあいだにおいて,安息日を犯す者はことごとく殺されました。同じように,きたるべき安息の千年期の主に従わず,平和を乱す者は滅ぼされるでしょう。(民数 15:32-36。出エジプト 31:13-17)悪魔サタンと配下の悪霊は底なき穴から解放され,再び地上の平和をかき乱すことをしばらく許されますが,そののち完全に滅ぼされます。そのとき,この地上を再び戦場とし,戦いの場にしようとする者すべてはともに滅ぼされるでしょう。(黙示 20:7-10,15)しかし,神との平和を保つ者は楽園と化した地上にとどまり,その永遠の管理者とされるでしょう。
47 より偉大なソロモンに関する詩篇 72篇7節のことばによると,地上の平和はいつまで続きますか。
47 その時,平和な惑星を求めて,月にロケットを飛ばす必要はないでしょう。ソロモンより偉大な王であるイエス・キリストのためになされた詩篇 72篇7節の次の祈りがかなえられるからです。「彼の世に義は栄え,平和は月のなくなるまで豊かであるように」。(口語)月がいつまでもなくなることがないのと同じように,この平和はいつまでも続きます。メシヤの統治する安息の千年間にこうして確立され維持される地上の平和は,以後永遠に保たれるのです。
48 いま平和の千年期を迎える備えをしているのはだれですか。このことにともに加わるように招かれているのはだれですか。
48 今日,エホバのクリスチャン証人は,喜びをいだいて,この近づく一千年の平和のために備えをしています。そして,『[神]のよろこびたまふ人』に予告された『地上の平和』を待ちこがれる人すべてに対し,ともに加わって,この祝福された平和な千年期を迎える備えをすることを心から勧めています。
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神とはどのようなかたですかものみの塔 1970 | 1月1日
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神とはどのようなかたですか
多くの子供にとって神はきわめて現実的な存在であり,威厳のあるものではあっても,決してこわいものではありません。10歳未満の子供に神にあてた手紙を書かせたところ,その文面には,率直さと,尊敬心と,人を引きつける力とが表われていました。たとえば,ひとりの子供はこう書きました。
「神さま,地球をつくり,人をそこにおき動物や草や星をみんなつくったとき,神さまはとてもつかれましたか。ぼくは,聞きたいことがまだたくさんあります」。この子供にとって,神が現実的な存在であることは明らかです。この子供は神について多くを知りませんが,なんとかして知ろうとしています。この子供には,「聞きたいことがまだたくさんあ(る)」のです。
別の子供も同じような気持ちを表わしてこう書きました。「神さま,人は死んだらどうなるのですか。だれも教えてくれません。ぼくは知りたいです。そして,ぼくは死にたくありません」。
子供は一般に,神に関しおぼろげながらほのぼのとした考えをいだいています。しかしおとなになると,神に対するそうした確信と信頼感をなくしてしまう人が多いようです。少年期以後の教育が神に対する信仰を失わせる場合も少なくありません。
子どもじみた考えですか
これは,神を実在者,また地上の物事に関心をいだいておられるかたと信じるのが,子供じみた考えであるという意味ですか。そのような神は童心の空想にすぎませんか。神は,サンタクロースと同じように架空の存在にすぎませんか。
では考えてください。宇宙には整然とした秩序と驚くべき設計がいたるところに見られます。今はなき科学者アルバート・アインシュタインはこう語りました。「宇宙の驚くべき構成について我々はただおぼろげに認識するにすぎないが,これについて熟考し,自然界に表わされる英知をほんのわずかでも把握
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