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  • あなたの時間はどうなっていますか
    目ざめよ! 1980 | 12月8日
    • あなたの時間はどうなっていますか

      ずっと昔,ベンジャミン・フランクリンは語りました。『生きることを大切にしているか。それなら時間を浪費してはならない。生きることは時間から成っているからだ』。

      現代の男女は,「浪費するだって? ほんの少しでいいから時間を見つけたいものさ。一日中,時間に追いまくられて過ごしているよ」と,答えたくなるでしょう。あなたもそう思われますか。

      あなたは一日中家を空けて働いている幾億もの人の一人ですか。それはかつて男性の置かれていた境遇でした。ところが現在では,学齢期の子供を抱えた米国の母親の半数以上が何らかの職に就いています。1950年以来,世界中の“経済活動に従事している”婦人の数はほぼ倍増し,これら6億人の働く婦人たちは,現在,世界の総労働力の三分の一を占めています。これらの婦人たちは仕事を終えて帰宅すると,レジャーはおろか,家での責任を果たすためにあったはずの時間やエネルギーさえ失っています。

      あなたは家庭の主婦であるかもしれません。それは働いていないという意味ですか。決してそうではありません。コック・栄養士・購入者・装飾家・看護婦・家政婦(等々)としての主婦の労働は,家族にとって毎年幾百万円もの働きに相当すると言われています。しかし,どれほどお金を積んでも,ご主人やお子さんに対する愛や世話は買えません。ところが,ほとんどの主婦の場合も,ご多分にもれず,自分のための時間,つまり読みたい本を読んだり,ただ独りでいたりするための時間は,いよいよ少なくなっています。どうしてですか。時間は一体どこへ行ってしまったのですか。

      興味深いことに,その大きな要素は,物質の所有物の増加です。どうしてそう言えますか。

      新しいテレビや新しい家など,何を購入するにしても,お金がかかるだけでなく,時間も取られます。多くの人にとって,物質の所有物の維持に求められる時間は,“隠れた代価”,本人の十分意識していない代価になっています。しかし,それは様々な仕方で支払われる代価です。

      お金を稼ぐには時間がかかる

      雇われて働く場合,普通,一日に一定の時間,賃金と引き換えに働きます。自分の時間を賃金と交換するわけです。どんな物を手に入れるにもお金がかかるので,所有物を増やしたければ,それだけ多くお金を稼がなければなりません。

      ほかの事柄のためにもっと時間が欲しいと強く願っているなら,お金を稼ぐために自分がどれほどの時間を費やしているかを,じっくりと,厳しい目で調べてみる必要があります。それから,『自分がその見返りとして得ている所有物には,それほどの価値があるだろうか。そのすべては本当に必要だろうか』と自問してみます。

      中には生活を変化させた人もいますが,その人たちについては後で述べることにします。その前に,他の隠れた代価を検討してみましょう。

      お金を使うのにも時間がかかる

      大きさや形が異なっており,どれを見ても“一番お買い得”と銘打ってあるパッケージを比べて戸惑い,毎週スーパーマーケットで幾時間も費やす主婦は少なくありません。どれが本当に一番買い得かを見定めるには時間がかかります。電気器具や家庭の備品などを購入する場合,どれを選ぶか決めるまで,様々なブランドを比較し,数日にわたって一日の一部を費やすこともあります。

      この隠れた代価に対処する策がありますか。むとんちゃくにお金を使うのは良い解決策ではありませんが,必要とされる品を購入する際に費やす時間を減らすことは可能です。どのようにして? 買い物リストを作ることによってです。多くの主婦は,家族の翌週の献立を計画する時間を取ると,食料品店でその数倍の時間を節約できることを悟りました。そして,特別な売り出しを利用する融通性は備えていても,広告主が売ろうとしている品すべてを見て時間を費やすかわりに,必要な物だけを買う方法を習得しています。

      もっと大きな買い物をする場合,次のように語った若い主婦の模範から益を受けられるでしょう。「私は主人に電気フライパンを買いたいと話しましたが,2週間しても私がそれを買わないので主人は不審そうでした。私はわざわざそれを探すための時間を割いていたわけではありませんが,いつもそのことを考えていました。ほかの用で店に入ると,必ずフライパンに目をやりました。それでとうとう1か月後に,あるドラッグストアに物を買いに入った時,格好のフライパンを見付けました。まさに欲しいと思っていたものを,ほかの店の半値で売っていました」。忍耐は報われましたが,余分の時間はほとんどかかりませんでした。

      物質の所有物の別の隠れた代価について考えてみましょう。

      所有物は維持しなければならない

      言うまでもなく,だれにも住居は必要です。しかし,どんな所に住みますか。借家なら,管理維持の問題の大半は所有者の責任になります。しかし,自分の家であれば,自分の時間やお金を使わなければなりません。

      それでも多くの家族は,物事を比較考量した末,長い目で見れば,家賃を払い続けるより家を買ったほうが経済的だという結論に達しています。しかし,元を取るのにどれくらいかかるかを見定める際に,家賃と家の購入価格を比較すればよいなどと考えて自分を欺いてはなりません。所有者として財産税を支払わねばならずそれは家のローンを返済し終えた後にも支払ってゆくものです。大抵の家屋は3年ないし5年ごとにペンキを塗り替える必要があります。15年もすれば新しい屋根が必要になります。炉を定期的に清掃すること,シロアリを駆除することも必要です。下水のトラブルは珍しくありません。しかも,これはまだまだ序の口です。家を持っている人の大半は,家に関してはいつもごたごたがあって,時間やお金がどんどん奪われてしまう,ということをすぐに認めるでしょう。

      このすべてを検討した上でも,自分にとっては家を持つことが最善だという結論に達するかもしれません。しかし,どれほどの大きさの家ですか。現在は脇に追いやられがちな事柄を追い求めるために,もっと時間が欲しいと本当に思っているのであれば,その点を考えてみなければなりません。見栄を張って大きな家に移り住むなら,家そのものの代価だけでなく,それを清潔に,また良い状態に保っておくのに必要とされる時間という面でも,高い代価を払うことになります。また,子供を持つ人の多くは,子供が育ってしまったら,もう大きな家はいらないということを悟っています。そうした人々は,家事の量や維持費が少なくてすみ,他の事柄を追い求める時間が多くなるよう,もっとつつましい家に引っ越します。

      見過ごされがちな別の要素は次の点です。

      買った物を使うのにも時間がかかる

      新しいテレビを買うことを考えているとしましょう。食事を除くと,アメリカ人の余暇の活動のトップはテレビを見ることで,自由時間の45%を占めています。そして,この問題を抱えているのはアメリカ人だけではありません。テレビを見ている時間が長すぎるとすでに感じておられるかもしれませんが,自分で記録をつけている人は例外として,テレビにどれほどの時間を費やしているかを本当に理解している人はほとんどいないはずです。試しに記録をつけてみるとよいでしょう。

      自由な時間がもっと欲しいという,だれしもが持つ願いを抱いておられるなら,まずテレビから始めるとよいでしょう。テレビの差し込みを抜くだけで,ほかの事をするための時間が毎週20時間以上ころがり込んできます。仕事に費やす時間のほぼ半分に匹敵する余分の時間ができるのです。

      今ではテレビなしで生活しようという人はほとんどいません。米国では,屋内配管のある家よりテレビのある家のほうが多い(98%)ことからもよく分かります。しかし,テレビを制御し,それが自分や家族に及ぼす影響を最小限にとどめる簡単な方法があります。多くの家庭で有益と考えられているのは,翌週のテレビ番組を調べ,どの番組を見るかを家族で決めることです。その決定につき従えば,家族全員がほかの事のための時間をもっと持てるようになります。

      この同じ原則が他の所有物にも当てはまるのは言うまでもありません。それを使うには時間がかかります。ですから,物を買う前に,その新しい所有物を使いこなすのにどれほど時間が必要とされるか考えるようにします。その時間はどこから来るのでしょうか。そのような時間の使い方を本当に望んでおられますか。

      フランクリンの語ったように,『生きることは時間から成っている』ことを忘れてはなりません。日夜働いて自分の時間すべてをお金に換えてしまうなら,その人の生活の質は惨めなものになってしまいます。物質の所有物に時間を取られすぎるなら,浅薄な人間になり,仲間との人間関係や霊的に価値ある物に対する認識は損なわれます。一方,真に重要な事柄のために時間をきちんと取っておく人の人生は一層意義深いものになり,その人はより大きな幸福を味わいます。

  • より多くの時間を見いだした人々
    目ざめよ! 1980 | 12月8日
    • より多くの時間を見いだした人々

      聖書の述べるように,「人の命はその所有している物からは生じない」ということを得心している人々がいます。(ルカ 12:15)その人たちの多くは,金もうけのための時間を減らし,家族のため,また霊的に価値ある事柄を追い求めるためにより多くの時間を捧げられるなら,毎日の生活がより楽しく,はるかに満足のゆくものになることを,経験から学びました。

      チャールズは学校の教師で,長年にわたって米国史を教えてきましたが,その仕事のために神経が参ってしまうようになりました。年が替わるごとに,前年よりも手に負えないクラスを相手にしなくてはいけないように思えたからです。さらに,妻や息子や年老いた母親ともっと多くの時間を過ごせるように,またほかの事柄をする時間も作れるようになりたいと思いました。そこでどんな決定を下したでしょうか。望み通りのスケジュールを組めるようにするため,教職を辞し,スクールバスを運転する仕事に就いたのです。調整しなければならない点はありましたが,得られた時間はその代価を補って余りあるものと思えました。

      サムは,米国イリノイ州シカゴの特殊な印刷所に勤める優れた工員でした。サムは上司から所長に推されましたが,給料が上がるにもかかわらず,それを断わりました。責任が重くなれば必ず残業をしなければならず,それがとりわけ家族と共に過ごす時間に食い込むことを知っていたのです。所長の椅子を辞退したおかげで,サムは自分で時間を調整できるような別の仕事を会社で与えられたとき,その仕事に就くことができました。

      ビルは米国ノースカロライナ州グリーンズバロに住む電気技師で,商売を拡張するようにとの誘惑に絶えずさらされ,当人の言う,「商売を小規模に保つための果てしない闘い」をしています。自分の時間は自分のものだという事実が気に入っているのです。頭痛の種は比較的少なく,書類も最小限ですみます。大きな家を買って借金を抱える代わりに,ビルはつつましいトレーラーからスタートし,長年にわたってそれを拡張し,壁を外に広げて,そのトレーラーを徐々に美しい家へ変えてゆきました。ビルはこう語っています。「こうした仕方で家を建てたので,多額の借金をすることは一度もありませんでした。それに趣味に事欠くことはありませんでした。家を建てながら,いつも何かしら学ぶことがありました。また,家族がなおざりにされることも決してありませんでした。むしろ,家を建てたおかげで,一家の絆は強められました」。

      マイクはワシントン特別区で造園業を営んでおり,「たくさんの仕事を断わらねばならない」ことを認めています。しかし,さらにこう述べています。「そうするだけの価値はあります。心の平安を大切にしているのです。この仕事なら,1週間に七日働くことは容易です。仕事がなくなることはありません。でも,私は普通1週間に三日ほどしか働きません。そのため,私も妻も,自分たちにとって重要な事柄をする時間をずっと多く取れるのです」。

      日本のある青年は雇い主の娘と結婚し,家業,つまり従業員300人の工場を経営するための訓練を受けていました。そのような立場が自分の家庭生活と宗教生活に及ぼす悪影響について考えた末,青年は経営者になるようにとの申し出を辞退し,単にその会社の従業員としてとどまらせて欲しいと願い出ました。その結果,この青年にとって真に重要な事をするための時間が増えました。

      これらは,時間のほうがお金や名声や物質の所有物などよりも重要であるとの結論に達した人々のほんの数例にすぎません。この人たちは,自分の健康のため,家族のため,人生の真の目的について聖書の述べる事柄を学ぶよう他の人々を助けるために時間を用いる方が大切だと考えました。そのうちの一人として,自分の下した決定を悔いてはいません。

      統計の示すところによると,こうした人々は現状においても他の人よりも長生きし,当人たちの話によると以前よりも幸福な生活を送っています。賢明なソロモン王がかつて述べたとおりです。「金が身の守りであるのと同じく知恵は身の守りだからである。しかし,知識の利点は,知恵がそれを所有する者たちを生かすことである」― 伝道 7:12,新。

      知恵は命をどれほど長らえさせますか。あなたが考えているより長いかもしれないのです。

  • どれほど時間があればよいと思いますか
    目ざめよ! 1980 | 12月8日
    • どれほど時間があればよいと思いますか

      好むと好まざるとにかかわらず,どんな人の場合も,時は尽きつつあります。現在の水準によれば,西欧諸国に生まれた人は平均して2万6,000日の生涯を見込むことができます。それは決して長くはありません。もしその1日を1㌦(約240円)と数えるとしたら,ほとんどどの地域でも,寝室が三つある家は買えないでしょう。学校を出て,社会人としての一歩を踏み出す用意の整った時には,1万8,000日ほど残っています。40歳に達した時には,1万1,000日しか残っていません。それは銀行に預けておくわけにはゆかず,死に際してはどれだけお金を積んでもその日々を買い戻すことはできません。

      大抵の人は,自分の命の短いことを考えないようにします。「考えたところでどうなる。結局,どうしようもないじゃないか」という理屈をつけるのです。しかし,打つ手はあります。

      できる事がある

      今,自分の時間を賢明に用いれば,人生は2万6,000日よりはるかに長くなります。実際,2万6,000年以上生きることも可能なのです。

      不可能だ,と思われますか。どうして不可能なことがあるでしょうか。科学者たちは,人体には現在の人間よりもはるかに長く生きるための機能が備わっていることを認めています。サタデー・レビュー誌の一記事は,脳とそれに関連する体の機能について次のように述べています。「我々が自分たちの本当の能力のごく一部しか用いていないことは依然として明らかである。自然を研究すると,様々な体系は目一杯活用されるように造られていることが分かる。活用されていない人間の能力すべての目的はどこにあるのだろうか」。人間の脳の収容能力について,生化学者アイザック・アシモフはこう述べています。脳は,「人間が普通に学習し,記憶する事柄をどれだけでも十分に収録でき,実際にはその十億倍の情報をも収録できる」。

      これは聖書の述べることとぴったり一致します。聖書を開いて,ご自分の目で確かめてください。聖書は繰り返し,この地上で永遠に生きる見込みに言及しています。(啓示 21:3,4。イザヤ 25:8。ヨハネ 3:16)では,人間はどうして死ぬのでしょうか。

      聖書の創世記から,神が最初の人間アダムを地面の塵から造られたことが分かります。エホバ神は,ユーフラテス川の水源近くのエデンに園を設け,見て好ましく食物として良い木を豊かに生えさせ,そのような環境の中に人間を置かれました。アダムは完全な心身を有しており,その前には永遠に生きる見込みが置かれていました。しかし,生き続けるには条件がありました。神に対する従順が要求されていました。聖書はこう述べています。「また,エホバ神は人に命令を与えてこう言われた。『園のどの木からでも,あなたは満ち足りるまで食べてよい。しかし,善悪の知識の木については,あなたはそれから食べてはならない。それから食べる日に,あなたは必ず死ぬからである』」― 創世 2:16,17,新。

      アダムが従順であったなら,その子供たちはアダムと同様の完全さやとこしえの命の見込みを持って生まれてきたことでしょう。ところがアダムは,恥ずべきことに,天の命の与え主に対する感謝の念の欠如をあらわにしました。アダムが禁じられた実を食べた日に,神は死の宣告をアダムに言い渡しました。アダムは命の源であられるエホバ神から切り離され,死への過程を歩み始めました。後日,その妻エバによって子供をもうけた後,アダムは自らが造られる元になった塵に返りました。

      わたしたちすべては死への道を歩み始めたアダムの子孫で,だれしもが,腕や脚や目と同時に,死をもアダムから受け継いでいます。(ローマ 5:12)その結果,わたしたち各自が生まれてから活用できる時間は大いに制限され,生きているわずかな年月にできるだけ多くを詰め込もうとする圧力が生じています。

      こうした状況を改善するために,わたしたちにできる事柄がありますか。時計の針を元に戻して,わたしたちすべてに死をもたらすことになった行動に走らないよう,アダムを思いとどまらせることはできません。また,今日,アダムが加えた害を帳消しにする資格のある人は一人もいません。では,事態は絶望的ということになりますか。決してそのようなことはありません。

      聖書によると,神はその過分のご親切によって,み子イエス・キリストを地上に遣わし,他の方法ではもたらし得ない救いをもたらされました。キリストは,『すべての人のために死を味わわれました』。(ヘブライ 2:9)完全な人間であったイエスは,わたしたちの代わりに死という刑罰を身に受けてくださいました。この備えの恩恵にあずかるには,何が求められていますか。

      まず第一に,それについて学ぶ時間を取ることです。次いで,その備えに信仰を働かせ,その信仰を示すような仕方で生活することです。この点で,イエスご自身の説明しておられる事柄に耳を傾けるとよいでしょう。「彼らが,唯一まことの神であるあなたと,あなたがお遣わしになったイエス・キリストについての知識を取り入れること,これが永遠の命を意味しています」。そして,「神は世を深く愛してご自分の独り子を与え,だれでも彼に信仰を働かせる者が滅ぼされないで,永遠の命を持つようにされた(の)です」。イエスはまた,思慮深い人とは,「わたしのこれらのことばを聞いてそれを行なう者」である,とも言われました。―ヨハネ 17:3; 3:16。マタイ 7:24。

      退屈にならないか

      「でも,いつまでも生きていたら,退屈にならないだろうか」と尋ねる人もいるでしょう。どうして退屈になることがあるでしょう。本当に楽しい事柄をしているときに,退屈になったことがありますか。退屈という感情は,人の生命の長さによって引き起こされるのではなく,質の低下した生活,目的のない生活によって引き起こされます。つまらない仕事に費やす1時間は,自分の楽しむ事柄,自分にとって意義深い活動にささげられた1日よりも退屈です。

      実のところ,永遠の命を得ると不幸になるのではないかと恐れる人々は,現在の自分の生活が不幸であることを明らかにしています。そのような仕方でいつまでも生き続けると考えて,身震いする思いなのです。しかし,そうした人も,より良い,より興味深い,より深い満足をもたらす生活を切に望んでいるかもしれません。

      それこそ神が約束しておられる事なのです。人間の現在の苦悩を長引かせるのではなく,神は人類に新しいスタートを切らせることを約束しておられます。新しい政府である「天」と,新しい「地」,つまり新しい人間社会だけでなく,アダムの子孫すべてにとって新しい経験となる状態を備えてくださるのです。「神の約束によってわたしたちの待ち望んでいる新しい天と新しい地があります。そこには義が宿ります」と記されています。また,この地上に行き渡る状態について,聖書はこう述べています。「『神は彼らの目からすべての涙をぬぐい去ってくださり,もはや死もなく,嘆きも叫びも苦痛ももはやない。以前のものは過ぎ去ったのである』。そして,み座にすわっておられるかたがこう言われた。『見よ! わたしはすべてのものを新しくする』。また,こう言われる。『書きなさい。これらのことばは信頼できる真実なものだからである』」。―ペテロ第二 3:13。啓示 21:1-5。

      あなたはどうしますか

      エホバの証人は関心を抱く人々の家庭で喜んで時間をかけて聖書について話し合いますが,そのことはご存じであるに違いありません。この奉仕は無償で行なわれ,この奉仕を受けたからと言って,家の人に何かに加入する義務が生じることもありません。世界中で120万人以上の人が,この奉仕の益に定期的に,毎週あずかっています。この取り決めを利用しようと考えたものの,忙し過ぎて時間が取れないと感じた方もおられることでしょう。

      あなただけでなく,ほとんどすべての人が時間に追いまくられていると感じていますが,この号の「目ざめよ!」誌がその理由をさらによく見通すのに役立ったことを願ってやみません。もしかすると,人生に対して新たな見方を持ち,「自分は人生で本当に重要な事柄のために時間を用いているだろうか。それとも,そうした事柄を締め出しているだろうか」と自問するよう読者を動かす役に立ったかもしれません。

      本当に時間を貴重なものと感じておられるなら,永遠の命という神の約束について聖書の述べる事柄をさらに調べてみなければなりません。同時に,聖書を研究すると,現在の生活の質を向上させるのに役立つ,数々の実際的な助言を身に着ける結果になることにもお気付きになるでしょう。

      ご近所のエホバの証人と連絡を取るか,この雑誌の発行者に手紙をお寄せになり,資格のある人がお宅を訪問するよう取り決めてはいかがですか。そのために必要とされる時間はごくわずかですが,その結果,これまで考えもしなかったほどの時間を自分のものにできるでしょう。

  • 「出世を捨てた人は幸福になる」
    目ざめよ! 1980 | 12月8日
    • 「出世を捨てた人は幸福になる」

      「出世街道の途中で,会社の管理職を離れ,収入も少なく,重圧も少ない仕事に移る人は,大抵,その結果としてより幸福な生活とより幸福な結婚関係を享受する,とある大学の調査は述べている。……

      「『そうした人々は概して,自分たちの生き方をよりよくコントロールでき,自分の仕事の結果を見,それと同時に他の人々の助けにもなるような生き方を求めている』と,[一研究者は]述べている」― ザ・デンバー・ポスト紙。

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