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    ものみの塔 1958 | 6月15日
    • が要求されました。忠実を守らないならば,生来のイスラエルと同じく彼らも切り取られるでしよう。切り取られた元木の枝にむかつて誇るな,と使徒が述べたのもこの理由でした。彼らも幹から切り離されることがあるのです。ゆえに,彼らは神の示された過分の御親切に対して何時も感謝しなければなりません。

      19,20 神の御目的を異邦人にも明らかに理解させ,彼らが霊的イスラエル人になる道を開いたとき,ペテロが神に用いられたという証拠は何でしたか。

      19 ペテロが御国の第二の鍵を用いて,神の御目的と天国の級に関する理解を異邦人に明らかにしたとき,ペテロは神の霊に導かれていました。ペテロを通して神が非ユダヤ人にも恵みを与えられたという証拠は,ペテロがコルネリオとその家族に伝道しているうちに彼らも聖霊によつて生み出されたことから分ります。これらの異邦人は霊的な子として受け入れられ,ヱホバはこのことの眼に見える証拠を与えられました。ユダヤ人のクリスチャンにとつて,これは全く驚くべきことでした。この特権はその時に至るまでユダヤ人だけのものであつたからです。(使徒行伝 10章)後にペテロはユダヤ人のクリスチャンに対し,これは神のなされたわざであることを思い起させました。

      20 『激しい争論があつた後,ペテロが立つて言つた,「兄弟たちよ,ご承知のとおり,異邦人がわたしの口から福音の言葉を聞いて信じるようにと,神は初めのころに,諸君の中からわたしをお選びになつたのである。そして,人の心をご存じである神は,聖霊をわれわれに賜わつたと同様に彼らにも賜わつて,彼らに対してあかしをなし,また,その信仰によつて彼らの心をきよめ,われわれと彼らとの間に,なんの分けへだてもなさらなかつた。』― 使行 15:7-9,新口。

      二つの民を一つにする

      21,22 野生のオリブの枝を栽培されたオリブの木につぐことは,二つの民を一つにすることをどのように表わしていますか。このことは律法契約に関して何を意味しますか。

      21 生来のイスラエルが霊的なオリブの木から切り取られたことは異邦人にとつて祝福となりました。それによつて,異邦人の信ずる者がアブラハムの裔キリスト・イエスの共同相続者となることができたのです。律法契約はあたかも壁のように二つの民を長い間分けていましたが,これはこの二つの民を一つにすることでした。キリストが律法を成就されたときに,この隔ての壁は取り除かれました。神はキリストを通して律法を廃止され,ユダヤ人と異邦人とを一つになさつたのです。エペソト人に宛てたパウロの手紙の中にこれは指摘されています,『前には遠く離れていたあなた方も,いまはキリスト・イエスと一致してキリストの血により近づくようになつた。実に彼は私たちの平和である。彼は二つのものを一つにし,隔ててしきる中垣を滅ぼされた。イエスはその肉により憎しみ,すなわち,かずかずの規定で成り立ついましめの律法を廃止された。それは御自身にあつて二つの民を一人の新しい人につくりあげて平和をつくり,その苦しみの杭を通して一つの体なる両方の民を神に十分和解させるためである。イエスは御自身によつて憎しみを滅ぼされたからであつた。また,彼は来られて遠く離れていたあなた方に平和のよいたよりを伝え,近い者にも平和を伝えられた。キリストによつて,私たちの民が一つの霊によつて父に近づくからである。』― エペソ 2:13-18,新世。

      22 野生のオリブの枝を栽培されたオリブの木につぐことは,二つの民を一つにして神の新しい民とすることを良く表わしています。生来のイスラエルにおいて,外国人や寄留者は市民権を全く持たない者でしたが,いまは異邦人がそのように見なされることはないでしよう。新しい国民の中で異邦人も市民であり,生来のイスラエルの残れる者と同じ立場を神の前に持つています。パウロは次のように述べてこの点を指摘しました,『そこであなたがたは,もはや異邦人でも宿り人でもなく,聖徒たちと同じ国籍の者であり,神の家族なのである。』― エペソ 2:19,新口。

      23 神はいまどの国民と係わりを持たれますか。

      23 新しい契約の下にあつて新しい祭司,新しいなかだち,新しい犠牲を持つ新しい国民こそ,神が係わりを持たれる国民であり,神の真のイスラエルです。肉のイスラエルをも含めて他のどんな国民も,神との係わりを持ちません。肉のイスラエルにはこの国民となる機会がありましたが,彼らはそれを拒絶したのです。ゆえに神はその国民を捨てられました。死んだ枝を切り取るように,神はその国民を切り離し,彼らの持ち得た特権ある地位に異邦人をつがれました。

      24 神の御目的に従い地を治める天の政府は何によつて作られますか。

      24 生来のイスラエルの残れる者と忠実な異邦人とから成る新しい国民は,天の政府を形づくり,この地を支配するでしよう。この御国を祈り求めるようにと,キリストは弟子に教えられました。14万4000人のその成員は霊者となつて不滅の生命の報いを受け,また王および祭司となつて王キリスト・イエスと共に支配する特権に与るのです。キリストについて次のようにしるされています,『あなたこそは,その巻物を受け取り,封印を解くにふさわしいかたであります。あなたはほふられ,その血によつて,神のために,あらゆる部族,国語,民族,国民の中から人々をあがない,わたしたちの神のために,彼らを御国の民とし,祭司となさいました。彼らは地上を支配するに至るでしよう。』― 黙示 5:9,10,新口。

      25 この天の政府はどのように預言されましたか。何によつて象徴されていますか。

      25 ユダヤの王国が滅びて後,これは神が権威を与え,力を与えられた唯一の政府です。キリストの宣教と共に成員の選択が始められる遙か以前に,予言者ダニエルの予言した如く,御国は他の政府をことごとく滅ぼし,永遠につづくでしよう。『この王たちの日に天の神一つの国を建てたまわん是は何時までも滅ぶることなからん。この国は他の民に帰せず却つてこの諸の国を打破りてこれを滅せん是は立ちて永遠にいたらん。』(ダニエル 2:44)ダニエルの時代よりも200年前に,イザヤは御国のことを語り,それが永遠の平和をもたらすと述べました。『その政事と平和とはましくわわりて窮なし。かつダビデの位にすわりてその国をおさめ,今よりのちとこしえに公平と正義とをもてこれを立てこれを保ち給わん。』(イザヤ 9:7)これこそ,人類を本当に祝福する政府です。象徴的なオリブの木はこの神権政府を表わし,この政府に力を与え,それを支えられる方をも表わしています。

      26 キリストは象徴的なオリブの木の枝に対する約束を,どのように果しましたか。未だ地上にいる残れる者の責任とは何ですか。

      26 イエスは行つて天に場所を備え,つぎに戻つてその人々を御自分の許に迎えると約束されましたが,それは象徴的な枝に関して言われたのです。キリストが神の霊的な宮に来られた西暦1918年に,このことは行われました。死の眠りについていた御国の級の人々は不滅の生命を持つ霊者によみがえされて,キリストと共になりました。選ばれた14万4000人の中で未だ地上に生きている残れる者は,死の時に変えられます。彼らは死の眠りにつくことなく,直ぐに変えられるでしよう。(コリント前 15:50-53)いまのところ彼らの持つ責任は,神の御国の良いたよりを全世界に伝道するわざを組織し,地に住む人々に来るべきハルマゲドンの戦いを警告するわざを監督することです。

      27 (イ)誰が残れる者と交わつてきましたか。(ロ)どのようにして,彼らは自身に祝福をもたらしますか。

      27 この残れる者は新しい世の社会を作り上げました。大勢の人がこの社会に入つて残れる者と交わり,汚れのない崇拝をヱホバに捧げています。これはゼカリヤ書 8章23節の成就です,『万軍のヱホバかく言いたもう,その日にはもろもろの国語の民十人にてユダヤ人一人の裾をとらえん。すなわち之をとらえて言わん我ら汝らと共に行くべし。そは我ら神の汝らと偕にいますを聞きたればなり。』すべての善意者を象徴するこの『十人』は,霊的イスラエルのうち地上に生きている成員すなわち残れる者と交わります。肉なるユダヤ人,心に割礼あるこれらの人々に対して,彼らは親切を示します。キリストのこれら霊的兄弟に親切を示すことによつて,諸国民の大群衆は大いなるアブラハムから祝福され,神の御言葉と御目的を正確に知る知識を授けられるだけでなく,キリストと彼に交わる14万4000人の王たちの民として地上に永遠に生きるという約束を受けるのです。

      28 霊的イスラエルを構成する人数と大いなる群衆の数とは,どのように比べられますか。この事は黙示録にどう示されていますか。

      28 象徴的なオリブの枝は限られていますが,地に住む民の大群衆に数の制限はありません。神は枝の数を14万4000に限られたゆえに,つがれた木は,死んで切り取られた枝の数だけです。しかし,この霊的な国民の民にこのような制限は加えられませんでした。このことは黙示録 7章にはつきり示されています。そこには14万4000人の霊的なイスラエル人がイスラエルの12支族から出てくることが先ず描かれていますが,これは生来のイスラエル12支族がアブラハムの子孫であつたのと同じく,霊的なイスラエルも大いなるアブラハム,ヱホバの子供即ち霊的な子であることを示すためです。象徴的なオリブの枝となり,オリブの幹キリスト・イエスと共になる14万4000人について述べた後,この章はすべての民族の大いなる群衆について語つています。(黙示録 7章9節)これらの人々は新世社会の中に入つて霊的なイスラエルの残れる者と交わる人々です。彼らは残れる者を助けて他の人々に良い実を分け与えています。

      29 神の聖なる国民の支配の下で,誰が祝福を受けられますか。

      29 ユダヤ人をも含め,望む人は誰でもこの大群衆の一部となり彼らのために備えられた祝福を受けられます。アブラハムの裔キリストに信仰を働かせるとき,彼らは自分の祝福に喜ぶでしよう。神の聖なる国民,霊的なイスラエルの正しい支配の下に,彼らは平和と永遠の生命を楽しむのです。

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      米国の教育家ウイリヤム・リオン・ペルプスは次のように言ったことがあります。『今朝の新聞より箴言の方が新しい。』

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