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屋内ガーデンの世話をするには目ざめよ! 1970 | 6月8日
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と呼ばれる方法による。これはクラウン(発芽部)とか小枝を母体から切り離すやりかたである。よく切れるナイフを注意深く母体と小枝との間に入れ,小枝を根もろとも切り離す。新株は良い土に植え,十分水をやり,数日,日陰においたのち屋内ガーデンに移す。
高取法は,下のほうの葉が落ちて,足のひょろ長い,ぶかっこうな姿になりがちなゴムノキなどの,耐寒性の植物の新株を作るのに適している。これはつぎのように行なう。
幹に環状剥皮を行ない,副え木を当てて弱くなった幹を支える。つぎに軽くしぼったミズゴケで,切った部分をつつみ,その外側を再びビニールでおおって,上下の端をゴムひもか細い針金でしっかりと結ぶ。しばらくするとミズゴケの中に根が出てくる。根はビニールの外側から見える。ミズゴケに根が満ちてきたら,その新しい根のすぐ下部を切断して鉢に植える。おぼえていなければならないのは,どんな植物でも,根を出したばかりの新株は,定着するまで,十分の水をやり,強い光にあてないようにし,高い湿度を保つなどの世話が必要だということである。
屋内ガーデンは多くの面で報いがある。つぼみが咲き,葉が開き,子株が育つなどのドラマが絶えず見られる。しかし屋内におく植物の生育の是非は,多少にかかわらず,ある程度あなたの世話にかかっている。
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非常に簡潔な聖書の真理目ざめよ! 1970 | 6月8日
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非常に簡潔な聖書の真理
◆ エホバの証人の1969年度年鑑は,かつてプロテスタントだった一群れの人々が真理を学ぶのを助けた,グアテマラのある忠実な全時間奉仕者の経験を紹介しましたが,その奉仕者は,ぶどう園にたとえられる区域でたゆみなく伝道しています。1968年の夏,30人だった伝道者が,1969年の夏には60人にふえました。この全時間奉仕者から寄せられた孤立した区域に住むひとりの男の人に関する報告をお知らせしましょう。その男の人は真理を知る前,プロテスタントの四つのグループに交わりましたが,それに失望し,こじんまりした教会堂を自分の地所に建てることにしました。人々の協力を求めてもだれも応じる者がなかったので,ひとりでその教会堂を建てました。教会堂が完成した時,前述のプロテスタントのグループが使わせてほしいと申し出ましたが,彼は,その教会堂は真の崇拝をささげるための場所であると言って,その申し出を断わりました。しかしついに心をやわらげた彼は,あるプロテスタントの宣教師に試験的に2週間貸すことにしました。2週間ののち,家主はその宣教師に向かって他のプロテスタントの牧師と変わりがないと述べ,その「祈りの家」にふさわしい正しい宗教を知りたいと言いました。やがて,この誠実な心の持ち主は,ものみの塔協会の出版物のことを聞きました。それで,エホバの証人がこの人の家の近くの村で奉仕していたとき,エホバの証人を捜しに出かけ,木かげで休んでいた証人を見つけました。そして音信に耳を傾け,文書を求めてから,自分の「祈りの家」のことを話し,エホバの証人にその家を使ってほしいと申し出ました。こうして,前述のエホバの証人の全時間奉仕者が聖書の講演をする取り決めが設けられ,24人が出席しました。2回目の公開講演には25人が出席しました。ところがその時プロテスタントのある説教者はイエスが神であることを主張しました。その謙そんな全時間奉仕者も聴衆も,ヨハネ伝 1章1節に関する文法的な事柄はわかりませんでしたが,その奉仕者は,学ぶ人の頭と心に真理を鳴り響かせる方法を知っていました。彼はこう質問したのです。イエスの生命をマリアの胎内に9か月間宿らせたのはだれですか。その期間中,宇宙には神がいなかったのですか。誕生したイエスはどのようにして養われましたか。エホバは一介の女性の乳ぶさから乳を飲んだのですか。イエスは誕生と同時に歩きはじめましたか,それとも他の子供と同様,最初は,はいまわったのですか。純真な聴衆は要点を理解することができました。イエスは他の子供と同じように,最初ははいまわったのです。では,エホバは四つんばいになってはいまわりながら,宇宙を支配しておられましたか。大多数の聴衆は頭を振りました。こうして聴衆は,三位一体を非とし,イエスは神の御子で,御父のみこころを行なうために地上につかわされたという聖書の真理を受け入れていることを示しました。
何回かの講演ののち,「御国の良いたより」と題する小冊子を用いる聖書研究が始まりました。こうして真の宗教を見いだした教会堂の持ち主は,その建物をエホバの証人に寄贈したいと全時間奉仕者に申し出ました。その奉仕者は,その教会堂を聖書教育のために引き続き使用することを提案しました。聖書に関心のあるさまざまな人が集まって,今では,1週に1回聖書研究が行なわれています。
― エホバの証人の1970年度年鑑から
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