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    ものみの塔 1971 | 8月15日
    • 真の一致のための基礎

      17 真の一致のための基礎を明らかにしなさい。

      17 その何か別のものとは,1冊の本にその基礎を持っています。その本は多くの人によって無視され,あるいは“幸運”のお守りとして使用され,さらにある人々からは非難を買ってきました。そうです,それは全能の神の真理の本,聖書です。そのページの中にこそ,国家的な背景や身分にかかわりなく人々を真に一致させるところの,その何ものかが見いだされるのです。

      18 パウロが一致に関してコリント会衆に与えた助言はなんでしたか。その助言はなぜ与えられたのですか。

      18 西暦1世紀,使徒パウロはコリント会衆に手紙を書いた際,彼らにこう言いました。「兄弟よ,我らの主イエス・キリストの名に頼りて汝らに勧む,おのおの語るところを同じうし,分争する事なく同じ〔思い,同じ考えの方向において〕全く一つになるべし。わが兄弟よ,クロエの家の者,なんぢらの中に紛争あることを我に知らせたり。即ち汝等おのおの『我はパウロに属す』『われはアポロに』『我はケパに』『我はキリストに』と言ふこれなり。キリストは分たるる者ならんや」。(コリント前 1:10-13〔新〕)パウロがこのことばを書き送った時,コリントにある会衆の成員たちは一致のうちに協力していなかったのです。むしろ人間に追随し,その人たちにとにかく忠誠を示すべきであるとの考えをいだいており,そのため,すべてが語るところを同じくし,同じ思いになって一致をつちかうことは犠牲にされていました。

      19 コリントの人たちはいろいろな人に追随したために何を失いましたか。彼らを真に統一させる力となったのはなんでしたか。それはどんな質問を提起しますか。

      19 パウロはコリントのそれらクリスチャンに次のことをはっきり示しました。彼らがパウロ,アポロ,ケパその他人間に追随する同志になるなら,自分たちの最も重要な強みである,思いと心との一致を犠牲にすることになります。彼はそうした宗教上の状態を明白に描写して,「キリストは分たるる者ならんや」と言いました。つまり,キリスト教の教えに追従する者たちが分裂していたために,真のクリスチャンの一致は存在しえませんでした。パウロはコリントの人たちにさらにこう言っています。「或者は『われパウロに属す』といひ,或者は『われアポロに属す』と言ふ,これ世の人の如くなるにあらずや」。(コリント前 3:4)ゆえに,単に人であるにとどまらないため,コリントのクリスチャン,言うなればすべてのクリスチャンは,思いと心との一致を目ざして努力しなければなりません。しかも,その一致のための基礎はなんですか。パウロが言うには,それはキリストが彼をつかわして宣明させた「良いたより」です。しかし,あなたは次のように質問されるかもしれません。「良いたより」とはいったいなにか。そのことばに含まれている意味はなにか。それはどのようにすべての人々の間に思いの一致を促進させるのか,と。

      一致をもたらす良いたより

      20 「良いたより」はたった一つの音信に限られていますか。

      20 日々,地の非常に多くの住民にとり悪いたよりとなる報道で満ちた世にあって,神のことばからの良いたよりは地の住民に幸福をもたらすはずです。聖書は良いたよりで満ちており,真のクリスチャンを一致させる力となるのはその良いたよりです。したがって,「良いたより」には一致をもたらす多くの音信があると言えます。神の真理の本,聖書にしるされているそうした音信のほんのいくつかを考えることにしましょう。

      21 創世記 3章15節の「良いたより」はなんですか。

      21 創世記 3章15節でエホバ神は,アダムとエバをしてご自分の義の命令に逆らわさせたへびに向かってこう言われました。「我汝と婦の間および汝の苗裔と婦の苗裔の間に怨恨を置ん彼は汝の頭を砕き汝は彼の踵を砕かん」。ここでの良いたよりは,時たつうちにエホバ神がすえを生み出され,そのすえが,神の最初の仇であるへび,つまり悪魔を,その邪悪なすえもろともに砕くというものでした。人類はこの良いたよりを基礎に,またその預言的な意味を理解することにより,のろいの代わりに祝福をもたらし,すべての国民を一致させるのに資する将来に対して希望を持つことができました。

      22 創世記 22章16-18節の「良いたより」はなんですか。

      22 「エホバの友」であったアブラハムが,進んで自分のむすこイサクを犠牲としてささげようとした後,エホバ神は創世記 22章16-18節でこう言われました。「エホバ諭したまふ我己を指て誓ふ汝是事を為し汝の子即ち汝の独子を惜まざりしに因て,我大に汝を祝み又大に汝の子孫を増して天の星の如く浜の沙の如くならしむべし汝の子孫は其敵の門を獲ん,又汝の子孫によりて天下の民皆福祉を得べし教わが言に遵ひたるによりてなり」。アブラハムに対する「良いたより」は,アブラハムのすえを通して,地のすべての国民が定めの時に祝福され,一つの民として一致させられると,エホバが誓いによってたてられた契約を彼と結んだことでした。この時,神のすえが時たつうちに明らかにされるというエデンにおける約束が,「神の友」であるアブラハムの系統を通して果たされようとしていることがいよいよはっきりしました。―ヤコブ 2:23,新。

      23 (イ)サムエル後 7章12,13節の「良いたより」はなんですか。(ロ)この「良いたより」はどのように処女マリヤに,また野原にいた羊飼いたちに啓示されましたか。

      23 サムエル後書 7章12,13節〔新〕で,エホバ神はユダのダビデ王に次のような内容の約束を与えました。「汝の日の満て汝が汝の父祖等と共に寝らん時に我汝の身より出る汝の種子を汝の後にたてゝ其〔王国〕を堅うせん,彼わが名のために家を建ん我永く其〔王国〕の位を堅うせん」。ダビデに対する「良いたより」は,アブラハムからの彼の子孫の系統を通して,義の王国をつぐ不変,永遠の相続者が出るというものでした。聖書記述者ルカはそれから幾世紀も後,天使が処女マリヤに語った次のことばをもってこの「良いたより」について述べました。「なんぢみごもりて男子を生まん,其の名をイエスと名づくべし。彼は大ならん,至高者の子と称へられん。また〔エホバ〕神,これは其の父ダビデの座位をあたへ給へば,ヤコブの家を永遠に治めん。その〔王国〕は終ることなかるべし」。(ルカ 1:31-33〔新〕)こうして,すえに関する「良いたより」は,最初エデンにおいて言及され,アブラハムとダビデを通して約束され,イエス・キリストにおいて少しも狂うところなく最高潮に達しました。マタイは自分の記述をイエス・キリストに関する次のことばで始めています。「アブラハムの子,ダビデの子,イエス・キリストの系図」。(マタイ 1:1)ゆえに,イエスの誕生の際に天使たちは歓喜することができ,そうした天使のひとりは,イエスの生まれた同じ地方にいた羊飼いたちにこう言いました。「おそるな。視よ,この民,一般に及ぶべき,大なる歓喜の〔良いたより〕を我なんぢらに告ぐ,今日ダビデの町にて汝らの為に救主うまれ給へり,これ主キリストなり」(ルカ 2:10,11,〔新〕)この顕著なできごとは,神の定めの時に,恒久の基礎の上に人類を一致させる結果をもたらします。

      24 マタイ伝 24章14節の「良いたより」はなんですか。

      24 西暦33年,拘引されて刑柱につけられる直前,イエスは良いたよりの別の事柄に関して,マタイ伝 24章14節〔新〕で,弟子たちに次のように告げられました。「〔王国のこの良いたより〕は,もろもろの国人に証をなさんため全世界に宣伝へられん,而して後,終は至るべし」。その王国は確かに良いたよりでした。それは,エデンから始まって,イエス・キリストの誕生,生涯,死,復活,そしてその王国の王たるべく高められるにいたる,エホバ神のなされたすべての約束の成就を人類にもたらすことになっていたからです。

      25 さて,全地にわたる一致に関して,どんな三つの質問に答える必要がありますか。

      25 したがって,簡潔に言うならば,全地の人類を一致させる良いたよりには多くの面があります。そしてわたしたちは,神の真理のことばの中にしるされているそれらのほんの少しに触れたにすぎません。このほかにもまだ多くの良いたよりが,聖書のページの中に,その66冊の手紙や書に収められている神からの情報の中にあります。しかし問題は,「良いたより」はどのように一致をもたらすか。多くの国家的,民族的区分,さらにさまざまの政治上の党派があるのに,この地の国民の間にどのような方法で一致がもたらされうるのか。さらに,人類がこれほど深刻に分裂し,仲間の人間と反目し合っている今日,そうした全地にわたる一致はこのうえもなく切実に必要とされているが,その全地にわたる一致はいつ実現するのか,というものです。こうした質問や他の質問に対する答えは次の記事で扱います。参照されている聖句とともに,その記事を読むようにみなさんにお勧めします。そうすれば,全世界にわたる人類の一致のためのエホバ神の約束に対する信仰を築くことができるでしょう。

  • 人類を一致させる良いたより
    ものみの塔 1971 | 8月15日
    • 人類を一致させる良いたより

      1 一致の反対はなんですか。それはしばしばどのようにして生じますか。例をあげなさい。

      一致の反対は不一致です。不一致は人々が対立する思想,相反する目標,異なる意見を持つ時に生じます。人々を一致させるためには統一させる力がなければなりません。「良いたより」はその力となります。個人や団体が共通の目標によって一致することは時として可能です。しかしその目標が達成されるや,しばしばさまざまの意見や考えが生じてくるものです。その良い例は,人を月に着陸させるためになされた宇宙開発の努力です。何千名もの人々の一致した作業によって,その偉業はなし遂げられ,全世界の称賛を勝ちえました。ところが目標が達成されてしまうと,次の計画をめぐってさまざまの意見が出され,不一致や分裂が生じ,一致した作業は不可能となりました。1969年8月17日付ニューヨーク・タイムズ紙は,“宇宙計画,成功の陰で目標をめぐっての批判”と題する見出しのもとに,次のような報道を載せています。「第一の論争は次の問題に関するものである。つまり,将来のアポロ飛行にはどの宇宙飛行士を派遣すべきか。おもに試験飛行士あるいは技術者としての背景を持つ者か…主要な資格として地質学,生物学,物理学その他の科学部門の知識を持つ科学者の宇宙飛行士か。…不満をいだく科学者の宇宙飛行士が…すでに数人辞表を提出した。…第二の論争は,将来のアポロ飛行の時間設定および月に送る宇宙飛行士の予備訓練をだれが指揮するか,に関するものである。…第三の論争は次の問題に関してである。月のかなたの太陽系の探検では,わが国はどちらに重点を置くべきか。カメラその他の装備を用いる無人探査にか,それとも,人間を火星に着陸させて,1980年代の初めに地球に帰環させるというはなばなしい計画にか」。

      2 不一致に関してある人々はどんな議論をしますか。

      2 ここであなたは次のように言われるかもしれません。『意見の相違がなければ何も改善

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