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冬のかぜ ― 引かないですみますか目ざめよ! 1970 | 1月22日
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です。細菌の感染と戦うからだにとって,休息は重要な助けとなります。かんきつ類ののジュースを含め多量の水分を取り,食事の量を減らし,便通をよくすることなどは,かぜのビールスと戦うからだを助けるための常識的な処置です。
かぜの予防
かぜの治療に関する人々の意見は一致していませんが,かぜの予防に関してもさまざまな意見があります。肝油,ビタミンC,Eなどを冬の間,あるいは一年中毎日服用し,それが健康の維持に役だち,かぜの予防に大いに役だったという人がいます。たとえばカナダのW・J・マコーミック医学博士は,「ビタミンCが抗体の生成と毒素の中和を助け,伝染性の病気に対するからだの抵抗力を高める」と考えています。からだに抵抗力があれば,かぜのビールスに接しても,それを駆逐できるのです。
野菜や果物など,ビタミンを豊富に含んだ食品でからだを養わないなら,健康は保てません。栄養学者によれば,食べ物のバランスが欠けているために病弱になり,かぜにかかりやすい人が多くいます。つまり,野菜や果物を十分に取らず,精白した米や麦,精白した砂糖などを多く取り入れるので,かぜにかかりやすくなっています。
寒さ
医学雑誌は,かぜが単なる寒さで起きるものではなく,ビールスによって起こされるものであることを明らかにしています。かぜのビールスがなければ,どんなに寒くても,かぜを引かないと言うのです。しかし,感冒ビールスの存在する所では,寒さがかぜにかかりやすくさせます。そして人は,自分がかぜのビールスに接したかどうかについてははっきりわかりません。人がせまい所に多数集まることの多い冬には特にそうです。
すきま風,その他からだを冷やして感冒ビールスに対する抵抗力を失わせるような状態はできるだけ避けるのが良いようです。また,寒い日に厚着をしすぎるのもよくありません。からだは汗をかき,それがあとでからだを冷やすからです。
へやの中を暖かくしすぎることも,かぜに対するからだの抵抗力を失わせます。空気が乾燥しすぎ,鼻やのどなどの,空気に触れる部分が乾くからです。それら空気の通路となる部分のぬれた粘膜は,微生物に対する人体の戦いにおいて大切な役割を占めているのです。
毎年二,三度はかぜを引くものと決めこんでいる人もいますが,その必要はないのです。分別を働かせつつ健康の維持に努めるなら,かぜに対する高い抵抗力を養うことができます。そうすれば,冬になってもかぜを引かない人になれるでしょう。
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アブラハムが青年時代を過ごした町目ざめよ! 1970 | 1月22日
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アブラハムが青年時代を過ごした町
● 聖書によれば,アブラハムは紀元前2000年ごろカルデアのウルの町で育った。(創世 11:27-31)ウルの古代遺跡の発掘の結果,その町には高度な文明の発達していたことがわかった。「聖書と考古学」と題する本は次のように述べている。
「ウルの歴代の王の墓……から壮麗な金製の器が多数発掘されたが,それらは古代史研究者の目を今なお見張らせるすぐれた品物である。ウルの町は政治体制が複雑であった。さらに,経済体制は高度に発達しており,領収証や,契約書その他多数の事柄の作成に広く文書が使用されていた。また,下水施設,街路,二階建ての家々,大きな塔のある神殿(ジグラット),南北に位置する他の大都市に通じる交易路,その他,高度に発達した文明を示す数々の証拠がある」。―15,16ページ。
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