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『われこゝにあり 我をつかはしたまへ』ものみの塔 1967 | 5月1日
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『われこゝにあり 我をつかはしたまへ』
― エホバの証人の1967年度年鑑より
沖縄群島
伝道者最高数: 225
人口: 812,339
比率: 3,610人に1人
日本の南にあるこれらの小さな島々の私たちの兄弟にとって,今年の最高潮は「神の自由の子たち」地域大会でした。島にはわずか225人の伝道者しかいませんが,公開講演には360人という大ぜいの人が出席しました。そしてすべての伝道者はこのことを喜びました。良いたよりを伝え,人々を助けてキリスト・イエスの弟子にするにはまだ沢山のことをしなければなりません。これらの島々の人々の多くは聖書のことを全然耳にしたことがありません。そこで聖書が真の神の言葉であることを納得させるには,伝道者にとって忍耐と教える能力が本当に必要です。しかしながら真理は人々に達し,エホバの証人は真理を見いだした人々が円熟するように,また彼らが学んだ事柄にかたくつき従うように援助するわざによい進歩を示しています。支部事務所が沖縄に設置されました。そして先島群島で行なわれたわざに関する報告も寄せられました。
コザ市の一人の女生徒は国歌が歌われる際に一緒に旗を振り,踊りをするよう求められました。彼女が拒絶した時,校長の前に2度呼ばれました。彼女は聖書から自分の立場を説明することができました。そして面と向かってどなられたにもかかわらず自分の立場を守りました。のちになってその校長は彼女の立場を尊重し,友好的になりました。
大きな手術が必要になった一人の姉妹は輸血を拒絶しました。マタイ伝 10章39節にある「わたしのために自分の命を失っている者は,それを得るであろう」。というイエスの言葉を思いだし,彼女は祈りました。祈りは効果がありましたか。医師は,真理にはいっていないが協力的な夫やまた彼女と長いこと話し合ってのち,代用血液を用いることに同意しました。結果はどうでしたか。成功でした。彼女は今は元気になり,ますますエホバをほめたたえています。
もう一つの経験は一人の教員のものです。彼は政治や選挙,また教員たちによって行なわれるデモに関して中立の立場を保たねばなりませんでした。とやかく言われ,うしろゆびを指されたにもかかわらず,彼はクリスチャンの中立と誠実さを保ちました。今では彼はその立場のゆえに尊敬されています。彼は会衆の神権宣教学校のしもべをしています。
先島群島
伝道者最高数: 19
人口: 121,839
比率: 6,413人に1人
8月にはこれらの島の21人の伝道者が沖縄群島で行なわれた「神の自由の子たち」地域大会に出席しました。彼らは交わりや霊的食物をうけて大層強められました。そしていっそう熱心に奉仕することを決意して帰りました。島に帰るやいなや大きな島の一つである宮古島の兄弟たちはコラ台風に見舞われました。この報告を書いていたとき,兄弟たちから便りをうけとりました。それには次のように書かれていました。「時々,秒速約70メートルにも達する風雨が30時間も荒れ狂ったので私たちの家は籠のようにゆれました。それは筆につくし難いほど恐ろしい経験でした。私たちの周囲の家々はほとんど全部倒れました。しかし兄弟たちは皆無事でした」。
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休暇開拓の祝福を味わってくださいものみの塔 1967 | 5月1日
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休暇開拓の祝福を味わってください
● もし聖書研究を一つも司会しておられないとすれば,休暇開拓奉仕を行なってみてはいかがですか。アルゼンチンの一人の姉妹は,研究を始めることが困難でした。それで2週間の休暇開拓をすることを決心しました。彼女には家事のほか二人の子供の世話があったので沢山の事柄をやりくりしなければなりませんでした。その結果を次のように報告しています。「私は2週間の休暇開拓中に二つの研究を始めることができました。それで会衆内の他の多くの伝道者と同じように研究を報告することができてとてもうれしく思います。研究のない伝道者は,開拓奉仕を行なってはいかがですか。必ず私と同じ喜びを味わうことができるでしょう」。― エホバの証人の1967年度年鑑から
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