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私は視力のありがたさを学んだ目ざめよ! 1978 | 12月8日
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視力が回復する
約八か月の間,私にはあの灰色のもやしか見えませんでした。色々な方面の医師を根気良く訪ね,その処方薬を飲み続けましたが,回復のきざしは見えませんでした。ところが処方薬を飲むのをやめてから二か月ほどたったころ,少し良くなったように思えました。しだいに物がぼんやりと見えるようになり,灰色のもやが見えなくなったのです。依然としてすべてのものは白く見えましたが,お陰で洗たくや料理をするのが少し楽になりました。
それから一年たち,色が幾らか見えるようになりましたが,それでも水の中に潜っているときのように,目まいでふらふらすることがよくありました。すべてのものが揺れているように見え,それから消えてしまうのです。視力は相変わらず非常に弱かったものの,私は近付いて来る人を見分けることができました。この病気にかかって13か月目に,ついに私はクッキーのかんを見て,ラベルの文字が読めるようになりました。私の視力が回復したのです。
それで私は“感謝”パーティーを開き,非常に多くのものに対してエホバに大変感謝しながらそこに座っていたのです。もちろん私は視力が回復したことを感謝していましたが,しばらく目が見えなかったために学んだ事柄すべてに対しても感謝していました。私が一番必要としているときに大きな愛を示してくださったクリスチャンの兄弟たちには一層親しみを感ずるようになりました。また,私たち家族の内にある暖かい愛がとても貴重なものであることを感じました。こうしたことが起きたために,家族関係ははるかに密接なものとなりました。エホバに全く頼らねばならなかったために,エホバをより身近に感じるようにもなりました。エホバとの関係は確かに深まったと思います。そして私は,私たちに与えられている最も貴重な特権はエホバに対する奉仕であることを学びました。―寄稿。
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行楽地を賢明に利用する目ざめよ! 1978 | 12月8日
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行楽地を賢明に利用する
壮大な山々や緑の草木で覆われた森林にはそれぞれ特有の美しさがあります。そびえ立つ木々や高い峰々,険しいがけは幾世紀もの間,風や雨や雪にどうどうと耐えてきました。しかしこうした自然も人間によって損なわれる場合があります。そこで,数多くのこうした地域を保護するために厳しい規定が実施されるようになりました。
米国のニューハンプシャー州にあり,一部が隣のメーン州にまたがっている,面積約30万ヘクタールの広大なホワイト山脈国有林はその一例です。この種の他の自然公園に比べればまだそれほど観光客が殺到していないとは言え,ホワイト山脈国有林にも,特に夏の間には利用客が多くなり過ぎるという傾向が見られます。
自然保護の問題
今から幾年も前に見識を持った人々は,森林地帯の行楽地が人間に誤用されないよう保護する必要のあることを悟るに至りました。そこで1900年代の初めに,米国森林管理局は特定の地域を景勝地として指定し始めました。
しかし,こうした地域を気持ちの良い場所にしておくにはあなたの協力も必要です。国有林の中を歩いていると,“立ち入り禁止区域”にぶつかる場合があります。そこには容易に折れてしまいそうな植物が芽を出しているかもしれません。そうした植物は極端な気象条件には耐えられても,人に踏み付けられると生き延びることができないのです。植物の群落が破壊されると,周囲の地面は侵食に抵抗できなくなります。
ハイカーには“森林地帯通行許可証”を手に入れることが求められています。この取り決めによって,特定の地域に入ることを許可される人の数を制限することができます。こうした規制措置の一例として,ホワイト山脈国有林の一部であるグレート・ガルフ森林地帯を挙げることができます。そこでは通行を許可される人の数は一晩につき60人と制限されています。グループで行く場合,ハイカーの数は十人以下でなければならず,しかも一度に四泊しかできません。山登りの許可証は30日前にならなければ予約できず,また場所によっては一泊のキャンプしか許されていないところもあります。
こうした規制は厳し過ぎると言えるでしょうか。では,全長800㌔のこの森林地帯に6,200万の人が住んでいることをご存じでしたか。ハイカーの数を制限しなければ植物は踏み荒らされ,消滅する結果になりかねないのです。
幾つかの安全策
過去80年間にワシントン山一帯だけでも43人の人が死亡しています。それで,ここだけでなく同様の地域を訪れる人々にはできる限り安全な旅行をすることが勧められています。それには注意深い計画が必要です。
旅行の前に最新のガイドブックと山歩き用の地図を調べ,代わりのルートも記録しておいてください。天候の状態も確かめてください。ワシントン山では突然寒冷前線が生じてあらしになりやすく,それが惨事につながることもあります。標高の高い山に登るときには衣類を余分に持って行くことが大切です。防寒用のジャンパーや帽子,手袋も忘れないでください。救急用具はもちろんのこと,カロリーの高い食品も持って行ってください。そして秋や冬は日照時間が短いことを忘れてはなりません。
行き場所を他の人に知らせておきましょう。家族か親しい友人に,予定のルートを記したものを残していってください。一人で歩こうとせずに,いつも三,四人のグループで行動するようにしてください。
また,次に来る人々のためにキャンプ場を良い状態にして立ち去ることを忘れてはなりません。米国の全国森林管理局は,「写真のほかは何もとるな。足跡以外は何も残すな」というモットーを掲げています。たき火をするときには生きている木を切り出すより,枯れ木や地面に転がっている木を使うようにします。自分のごみをそこへ残していかないようにしてください。また,排せつ物は水源から離れたところに埋めます。
森林地帯の行楽地を旅行するなら色々な面で益が得られます。こうした地域を秩序正しくハイキングするのは,健康にも良いことです。空気がきれいなので血液は浄化され,循環が良くなります。普段余り使わない筋肉を動かすので,筋肉も正常な状態になります。最大の益は,生活に対してより良い見方ができるようになるという点でしょう。静かな環境の中にいると,テンポの速い,騒々しく混雑した生活の煩いや緊張を忘れることができます。
ハイキングやキャンプ,魚つりやスキー,また週末に美しい国有林地帯をただ車で走ることを楽しむ人々が今日増えてきています。あなたもこれからそのようなことを計画しておられますか。こうした行楽地を賢明な仕方で利用される上でこの記事がお役に立つよう願っています。
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輸血: 多くの人々が見解を新たにしつつある理由目ざめよ! 1978 | 12月8日
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輸血: 多くの人々が見解を新たにしつつある理由
「輸血に関してみ言葉を広める」。こうした見出しの下で,1977年11月28日付のメディカル・ワールド・ニューズ誌の一記事は,幾千幾万もの米国の医師に次のような情報を提供しました。
「今月,37万人に上る,米国の医師や病院当局者に,『エホバの証人と血の問題』という,64ページのポケット版のパンフレットが手渡される。登録正看護婦百万人も同じ小冊子を受け取り,32万人の弁護士や裁判官にも手渡される。これらはすべて,エホバの証人の有志によって直接届けられる」。
しかし,米国で医学及び法律関係の職業に従事するそれらの人々は,この小冊子を受け取った人々全体のごく一部分にすぎません。この資料は,カナダ,英国,フィンランド,フランス,ドイツ,イタリア,日本,スウェーデンをはじめ,他の多くの国々でも提供されました。
だれしも自分の健康や良心や基本的な権利に関心を抱いています。しかし,次のような疑問が起きるでしょう。この広範に及ぶ運動が行なわれたのはなぜだろうか。それは重要な運動だったのだろうか。医療に従事する人々や法曹関係者はどんな反応を示しただろうか。どんな結果が得られただろうか。
メディカル・ワールド・ニューズ誌の示すとおり,この特別な運動には,世界じゅうの幾百万ものクリスチャンが輸血を受け入れない理由を説明
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