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  • だれに復活の希望があるか
    ものみの塔 1965 | 6月1日
    • そのある者を会堂でむち打ち,また町から町へと迫害して行くであろう。こうして義人アベルの血から,聖所と祭壇との間であなたがたが殺したバラキヤの子がザカリヤの血に至るまで,地上に流された義人の血の報いが,ことごとくあなたがたに及ぶであろう。よく言っておく。これらのことの報いは,みな今の時代に及ぶであろう」― マタイ 23:34-36,〔新世〕。

      27 使徒行伝の示すところによれば,このような者の中には,ゲヘナのさばきを逃れた人がありましたか。

      27 パリサイ人の中にも,クリスチャン使徒パウロとなったタルソのサウロのように悔い改め,天国を閉ざすことをやめた人もありました。(使行 7:58; 8:1-3; 9:1-30; 22:1-5; 23:6。ピリピ 3:4-6)使徒行伝 2章10節,8章27-39節にも,割礼を受けた改宗者のことが出ており,また使徒行伝 6章7節は「エルサレムにおける弟子の数が,非常にふえていき,祭司たちも多数,信仰を受け入れるようになった」ことを述べています。宗教的な偽善を捨てたこれらの人々は,クリスチャンの信仰に忠実に留まり,こうしてかつてはゲヘナのさばきを受ける身であったにもかかわらず,それを無事に逃れることができました。彼らは「蛇……まむしのすえ」悪魔を宗教的な父とした者たち,「悪魔でありサタンである龍」のすえでないことを証明しました。―ヨハネ 8:44。黙示 20:2。

      28 ギリシャ語のゲヘナという語は何から出ていますか。原語を文字通りに訳すと,どんな言葉になりますか。

      28 ゲヘナとはいったいどんな場所であり,またそれは何を象徴していますか。ギリシャ語の「ゲヘナ」は,「ヒンノムの谷」を意味するヘブライ語のゲー・ヒンノムを音訳した言葉です。ギリシャ語の言葉ゲヘナの音節「ゲ」は,「谷」を意味するヘブライ語のゲー(גיא)に相当し,残りの部分「ヘナ」はヒンノムに相当します。ヒンノムはさばき人ヨシュアの時代にいたある人の名前でした。

      29 ゲヘナははじめ何でしたか。ヨシュア記 15章8節,18章16節によれば,そこで何が行なわれましたか。

      29 ヒンノムの谷という名称が聖書の中にはじめて出てくるヨシュア記 15章8節を読むと,それはベニヤミンとユダの支族の領地を区切る境界線であり,エルサレムと関連しています。(ユダの)境はベンヒンノム〔ヒンノムの子〕の谷に沿って,エブスびとの地,すなわちエルサレムの南のわきに上り,ヒンノムの谷〔ヘブライ語でゲーヒンノム,ラテン語でゲ・エンノム〕の西にある山の頂に上る。これはレパイムの谷の北の果にあるものである」。ギリシャ語七十人訳はこれをオノムのファランクスすなわちオノムの裂け目(割れ目,小谷,峡谷)と呼んでいます。ヒンノムの谷は,ベニヤミンの支族の境界に関連してヨシュア記 18章16節にも出ています。

      30 ゲヘナはイスラエル人によってどのように悪用されましたか。そのような悪用を防ぐために,何が行なわれましたか。

      30 昔のエルサレムの西および西南にあったヒンノムの谷は,背教のユダヤ人によって悪用されるようになりました。歴代志下 28章3節はエルサレムのアハズ王に関して次のことを述べています。「ベンヒンノムの谷〔ゲー・ベネノム,七十人訳〕の谷で香をたき,その子らを火に焼いて供え物と(した)」。(また歴代下 33:6。エレミヤ 7:31,32。32:35)ヒンノムの谷がバアルの偶像崇拝に使われ,この偽りの神に人身御供をささげるために用いられたので,忠実なヨシヤ王はこの谷をわざと汚しました。列王紀下 23章10節はヨシヤ王について次のことを述べています。「王はまた,だれもそのむすこ娘を火に焼いて,[偽りの神]モレクにささげ物とすることのないように,ベンヒンノムの谷にあるトペテを汚した」。d この谷は現在ワディ・エル・ラバービと呼ばれています。

  • その2
    ものみの塔 1965 | 6月1日
    • その2

      1 イエス時代のゲヘナとは何でしたか。それはどんな刑罰の象徴として用いられましたか。

      ゲヘナすなわちヒンノムの谷は,クリスチャン・ギリシャ語聖書中に12回述べられています。イエス・キリストの時代にそれはエルサレムの城壁の外にあった谷であり,火の燃える場所でした。ゆえにそれは地上にあったのです。それはおよそ人間に臨む刑罰のうちで最悪のものの象徴となりました。たとえば山上の垂訓の一部であるマタイ伝 5章22節において,イエスはこう言われました。「すべて兄弟を怒る者は,審判にあふべし。また兄弟にむかひて,愚者よといふ者は,衆議にあふべし。また痴者といふ者は,ゲヘナの火にあふべし」。(文語)このようにイエスは「ゲヘナの火」を第3番目の,そして最悪の段階のものとしています。なぜそうですか。人を痴者と呼んでゲヘナの火に宣告された者は殺され,しかも葬られないからです。その死体はゲヘナの火で焼かれてしまうので,骨をひろってつぼにおさめることも行なわれません。それでこのような人は黄泉(ヘーデース)に行くとは述べられていません。

      2,3 マタイ伝 5章29,30節は罪人の死体について何を示していますか。

      2 同じ山上の垂訓の中で何節か後に,イエスは罪人の死体がゲヘナに投げ入れられて火葬にされることを示しています。マタイ伝 5章29,30節においてイエスは次のように言われました。

      3 「もし右の目なんぢをつまづかせば,くじり出して棄てよ,五体の一つ亡びて,全身ゲヘナに投げ入れられぬは益なり。もし右の手なんぢをつまづかせば,切りて棄てよ,五体の一つ亡びて,全身ゲヘナに投げ入れられぬは益なり」。(文語)

      4 イエスはここでゲヘナをどんな意味に使いましたか。その事はどうして明らかですか。

      4 この言葉からわかるように,イエスはエルサレムの城壁の外にあった昔のゲヘナを象徴的に用いました。イエスはその追随者が文字通り目をくじり出し,文字通り右の手を切りすてることを意味したのではありません。イエスは私たちにとって大切なものが私たちのつまずきになる場合のことを語っていたのです。それでイエスは右の目と右の手のことを語りました。ゆえに目と右手が象徴的に使われている以上,ゲヘナも文字通りではなく象徴的な意味で語られているに違いありません。

      5 マタイ伝 18章8,9節において,イエスは象徴的なゲヘナに投げ入れられることを,どんな事と対照させていますか。

      5 ここでイエスはゲヘナに投げ入れられることを,生命を得ることに対照させています。その事に注目して下さい。これからわかるように,象徴的なゲヘナは少しも生命のないところです。マタイ伝 18章8,9節においてイエスは次のことを言われました。「もし汝の手,または足,なんぢをつまづかせば,切り棄てよ。不具またはあしなへにて生命に入るは,両手・両足ありて永遠の火に投げ入れらるるよりも勝るなり。もし汝の眼,なんぢをつまづかせば抜きて棄てよ。片眼にて生命に入るは,両眼ありて火のゲヘナに投げ入れらるるよりもまさるなり」。このように「火のゲヘナ」は,象徴的に言って「永遠の火」の燃える場所です。

      6,7 (イ)エルサレムの外のゲヘナには,火のほかにどんな破壊的な物質が存在していましたか。(ロ)マルコ伝 9章43-48節において,イエスはこの事をどのように指摘しましたか。

      6 イエスの言葉にあるように,エルサレムの外のゲヘナにはうじがいました。もちろん火の中にではなく,火の近くにあって腐敗しつつある有機体にわいたうじです。いうまでもなく,これは墓に葬られた人につくような,地中に住むみみずの類の虫ではありません。これはヘロデ・アグリッパ1世を食いつくしたような虫です。使徒行伝 12章23節によれば,「彼が神に栄光を帰さなかったので,エホバのみ使いは直ちに彼を打ち,彼は虫にかまれて息が絶えた」とあります。(新世)この同じギリシャ語(スコーレークス)を用いて,イエスは次のように言われました。

      7 「もし汝の手なんぢをつまづかせば,之を切りて去れ,不具にて生命に入るは,両手ありて,ゲヘナの消えぬ火に往くよりも勝るなり。もし汝の足なんぢをつまづかせば,之を切り去れ,あしなへにて生命に入るは,両足ありてゲヘナに投げ入れらるるよりも勝るなり。もし汝の眼なんぢをつまづかせば,之を抜き出だせ,片眼にて神の国に入るは,両眼ありてゲヘナに投げ入れらるるよりも勝るなり。『彼処にては,その蛆〔スコーレークス〕「つきず,火も消えぬなり』」― マルコ 9:43-48,文語。イザヤ 66:24。

      8 このようにゲヘナはどんな場所として描かれていますか。マクリントック,ストロングの大百科は,ゲヘナについて何を述べていますか。

      8 それでエルサレムの外のゲヘナに投げ込まれた死体は,硫黄を加えた火の届かないところにあってもやはり消滅しました。それは腐敗してゆくからだに,はえが卵をうみつけ,うじがわくためです。ゆえにゲヘナとは完全な滅びまた消滅の場所であり,普通の墓また記念の墓に葬られるに値しないとされた者の死体がそこに投げ込まれました。マクリントック,ストロング大百科第3巻764頁ゲヘナの項に次のことが出ています。

      これら忌むべきことのために,ヨシヤ王は谷を汚した。(列王下 23:10)その結果,谷は町のごみ捨て場となり,犯罪者の死体,動物の死体をはじめあらゆる不浄なものがそこに捨てられた。やや問題とされる後代の一権威によれば,燃えるものは何でも火で焼きつくされた。この谷が狭くて深いこと,また何時も火の燃える場所であったこと,あらゆる腐敗物,聖都を汚すもの一切がそこに捨てられたことから,後代においてそれは,虫も死なず,火も消えない永却の刑罰の象徴となった。タルマッド筆者はそこを地獄の門と認めた。「ヒンノムの谷には2本のしゅろがあり,その間に煙がたち上った……これはゲヘナの門である」。a

      それが象徴するもの

      9 (イ)マタイ伝 10章28節およびルカ伝 12章4,5節において,イエスはゲヘナに関して何を述べていますか。(ロ)神はからだと魂の両方を何時滅ぼしますか。それはどんな結果になりますか。

      9 ゲヘナに関して権威者が何を述べているにしても,神のみ子イエス・キリストは何を言われましたか。全能の神から象徴的なゲヘナに定められることは,その人にとって何を意味しますか。12使徒を宣教に遣わした時のイエスの言葉は,それを明らかにしています。「身を殺して霊魂をころし得ぬ者どもをおそるな,身と霊魂とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ」。(マタイ 10:28,文語)別のときイエスは何千人の群衆に次のことを言われました。「我が友たる汝らに告ぐ,身を殺して後に何をも為し得ぬ者どもをおそるな。おそるべきものを汝らに示さん,殺したる後ゲヘナに投げ入るる権威ある者をおそれよ。われ汝らに告ぐ,げに之をおそれよ」。(ルカ 12:4,5,文語)全能の神が人間のからだと魂の両方をゲヘナで滅ぼすとき,何が残りますか。完全な滅びがあるのみです。この滅びは永遠のものであり,従って人間のからだと魂をこのように滅ぼすことは,永遠の刑罰となります。このような滅びから復活はありません。

      10 象徴的なゲヘナの「火」が「永遠の火」であるということは,どのように理解すべきですか。

      10 このようにイエスは,火で焼きつくすように完全で,回復不可能な滅びの象徴としてゲヘナを用いました。この滅びは永遠であり,

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