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健全な家族生活 ― 昔話ではありません目ざめよ! 1976 | 7月8日
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たちと一緒にされますか。世界中の非常に多くの家族は,前に述べたような聖書の原則に従うことが家族に大きな幸福をもたらすことを知りました。あなたも聖書の助言をご家族に当てはめる方法を学んでごらんになりませんか。エホバの証人は,あなたのお宅で,またはあなたのご都合のよい場所で,あなたが聖書を勉強なさるのを喜んで,また無料でお手伝い致します。
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彼らはなぜテロに訴えるか目ざめよ! 1976 | 7月8日
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彼らはなぜテロに訴えるか
西ドイツの「目ざめよ!」通信員
全市にわたって設置された幾百もの選挙掲示板には見なれた顔がありました。じっと見おろしているその顔はベルリン市長候補者ペーテル・ロレンツです。論争点となったのは安全という問題でした。「安全を保障するためにもっと精力的な行動を」と,掲示板は訴えていました。ロレンツの政党が配布したビラには,「ベルリン市民の生活は危険にさらされており,……犯罪は増加しています」と説明されていました。
ところが投票日間近になってその同じ見なれた顔はうつろな目つきとなって市中の何千部という新聞に出ました。この度は疲れ果て,やつれた顔となって眼鏡も奪われています。「ペーテル・ロレンツ ― 6月2日運動の人質」。彼の前に置かれた捨札はこう宣言していました。テロに反対して運動していた当人がテロの犠牲者となったのです。ドイツ政府が誘かい者の要求を全部いれてのち,彼はようやく解放されました。
政治的テロと暴力は最近,世界の至るところで疫病のように続発しています。事実,ロレンツが誘かいされた週だけを見ても,各地にひろがる政治的な暴力行為がドイツの新聞に報ぜられていました。
アルゼンチン: 「過激派に誘かいされた米国領事ジョン・パトリック・イーガン射殺さる」。
南フランス: 「日曜日夜,六件に及ぶ一連の爆破事件で広範囲の被害」。
ケニア: 「かつては平穏であった首都ナイロビは恐怖のとばりに包まれる。大陸横断バスが爆破され,死者27人,負傷者36人を出す」。
ローマ: 「左右両派の過激派の若者同士が路上で[流血の]抗争事件を起こし,デモ隊に重傷者一人を出した」。
北アイルランド: 「休戦協定にもかかわらず昨夜のベルファーストでは死者二人,負傷者二人が出た」。
イスラエル: 「火曜日早朝テルアビブのホテルが過激派に襲われて血の海となる……死者十四人」。
このすべてがわずか一週間の間の出来事です。「このすべては今にどうなる事か」,「打つ手は何もないのか」といった声が聞かれるのも不思議ではありません。しかしドイツのヘルマット・シュミット首相はボン議会に次のように警告しました。「立憲国はテロ行為や無政府主義的な暴力からの保護を何ら保証できません。……たとえ軍事あるいは警察国家の独裁者であっても完全な保護を与えることはできないのです」。ベルリンの日刊誌ターゲスシュピーゲルは解決策を求めて次のように書きました。
「政治的な殺人犯や誘かい犯人,飛行機乗っ取り犯の引き渡し,あるいは少なくとも起訴を要求しないとあっては,国連のような国際機関また関係諸国の国際的な団結はどうなっているのか。問題の根底
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