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寒い気候にあった服装目ざめよ! 1971 | 12月8日
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を知っていなければならない。必要なら,くつ下を重ねばきする冬用に,少しばかり大きいサイズのくつを買う。そうすればくつは比較的長くもつ。
地面に雪がたくさんあれば,足をぬらさないように気をつける。所によってはゴムぐつやオーバーシューズが使われる。そういう天気にはくくつが特別につくられているところもある。くつを保護するには,いつもよくみがいておくことである。くつずみを,防水になるくらいにいく重にも塗っておくのもよいだろう。そしてほんとうにぬれたら,紙を丸めてつめ,徐々にかわかす。熱の近くには置かないようにする。
保温も行きすぎないことが肝心である。これは母親が幼い子どもに関して注意を要する点である。涼しいくらいにしているほうがよいことを専門家は認めている。熱すぎるのは寒すぎるのと同じほどの害をおよぼし得る。少し熱くなったと思ったら,上着をゆるめるか,または脱ぐ。この点,戸外の温度を知るためにラジオやテレビの天気予報を聞くのはよい習慣である。そうすれば,温度に合った服装ができる。
前述のことから見て,寒い天候に合った服装をするということは,おもに,自分や他の人の経験にもとづいてよい判断を働かす問題であることが明らかである。
他の要素
からだ自体は,震えることと,同化作用の速度を上げることとによって,寒い天候の挑戦に応ずるために,そのなし得ることを行なう。からだは,さらに多くのアドレナリンを血液中に注ぐことによってこれを行なう。興味深いことに,女は,寒さにさらされたとき,男よりも同化活動が増大し,熱の失いかたも10%少ない。
いうまでもなく,栄養の良好なからだのほうが栄養不良のからだよりも寒さに耐えやすい。だから,健全な栄養のある食物を選び,ビタミンとミネラルを十分とるようにする。もうひとつ考慮すべき点は,運動がからだを暖かくするのに役立つということである。活動すればするほど,暖かい衣服が急いで必要なことはなくなる。寒い気候のときにからだを暖かくするには元気よく歩くことだが,度がすぎてもいけない。
また,寒い気候のときに暖かくしていようと思えば,たばこを吸わないことである。たった2本のたばこを吸っただけで,ひふの温度は2.5度から3.6度下がる。そしてそれを吸ったあと,正常な体温にもどるまでに15分かかる。
さらに,厳しい気候の中にいるときに,からだを暖めるにはアルコール飲料を飲まないことだ。「ファーマコロジカル・ベイシス・オブ・セラピュティックス」(1970年)は次のように述べている。「寒い気候の中で『からだを暖める』ためにアルコール飲料を飲むことは明らかに不合理であり,体温の維持が不可欠な場合は危険かもしれない。極地探険の経験を積んだ人々は,この誘惑の危険をよく知っている」。アルコールは,血液を急激に表面に送るが,結果としては体温は下がるからである。
どんな服装をし,何をからだに取り入れるか,また肉体の運動,これらはみなたしかに,気候の寒いときの保温の努力の成功不成功に関係をもっている。
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あなたの声が反映するもの目ざめよ! 1971 | 12月8日
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あなたの声が反映するもの
● ベアトリーチェ・デスフォセスは自著「あなたの声と言語能力」の中で次のように書いている。「あなたの声と他の人のそれと区別させるものとなるのは,声の音色である。声は内奥の自己を反映する。…同時に,声は仕事仲間とか遊び友だちなど,交換する人々や国家的また地方的影響に対してカメレオンのように反応する。また,声は心身の状態によっても変化する。親しい人と電話で話をする場合,相手はあなたの健康および精神状態をまちがいなく察知できるものである。あなたの声はあなた自身を表わすものであり,話す時点におけるあなたに影響を及ぼす種々の状態によって左右される。
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