-
シジュウカラ ― 鳥の世界の天才的な泥棒目ざめよ! 1972 | 6月22日
-
-
に,青いシジュウカラはどこかほかの場所に食料を求めることを余儀なくされている。
泥棒を働くことから,青いシジュウカラを“ばか者”呼ばわりする人もいるが,一新聞の編集者に,ある読者から鳥の泥棒を弁護する次のような手紙が寄せられた。「市街地は拡大し,肥沃な地域 ― それもしばしば化学的処理が施されている ― は縮小していることから,シジュウカラに影響を与えたのはほかならぬわれわれの愚行であると言うのは,あまりにも人がよすぎるでしょうか」。
問題を解決して,鳥を楽しむ
そうはいっても,青いシジュウカラの牛乳を盗む癖をどうしたらよいのだろう。シジュウカラがやって来る前に牛乳を取り込むのは一つの方法である。しかし困るのは,この空襲がびっくりするような速さで行なわれることだ。配達されてから何秒かのうちにこの羽のある泥棒は急降下する。たとえば彼らは,サリ州,マーストハムのある学校に輸送された牛乳を襲った。学校の管理人側が牛乳を取り込む前に300本のうち50本以上の牛乳びんのふたがあけられていた。
鳥は見つけた物を食べる,ということを覚えておくのは賢明である。したがって,親切な牛乳配達人に協力してもらって,重いふたのついたじょうぶな箱の中に牛乳を隠すとよい。
全能の創造者のみ手のわざである生きた驚異の種類は無限に近いが,青いシジュウカラはその一つである。ある愛鳥家はシジュウカラとその創造者に次のような賛辞を述べている。「賢くて,よく働いて,楽しそうな,そして形や線や色が実に見事で,動きが完全,何事にも非常に抜目なく確実なこれらの小鳥のことを考えるとたいへん謙虚な気持ちにされる。人間の作ったどんな物をこの鳥に比較することができるだろうか」。
-
-
足のことを忘れないでください目ざめよ! 1972 | 6月22日
-
-
足のことを忘れないでください
車を使いつけている人は,歩くことに新たな楽しみを見いだすことがあります。車は人を目的地までずっと速く運びますが,ほんとうに旅行を楽しむには,足 ― 良い状態にあっての話ですが ― にしくものはありません。丘陵の雄大な美しさ,気持ちのよい森のかおりや鳥のさえずりなどが大いに楽しめるのは歩いている時です。
しかし,足は人を自分で動くものにするだけでなく,人の感覚や内的感情に対しても自動的に反応します。足は,怒った時には床を踏み鳴らし,うれしい時には踊り,心配事のある時には速度がゆるみます。
年配の人で屋外に出て歩ける人の場合に,足は心臓や肺や筋肉に必要な運動をさせます。その結果血のめぐりがよくなり,食欲が増し,ねつきもよくなります。
走ったり,踊ったり,スケートをしたり,あるいはぶらりと散歩に出るだけでもずいぶん気持ちがせいせいするものです。確かに足は,からだ全体の福利のためにからだの他の部分すべてと共同するようにつくられています。足は大きな価値のあるものとして扱うべきではないでしょうか。
すばらしくつくられている
足の専門家,もしくは機械家の立場から足を見た場合,足の価値は見なおされるでしょう。構造は簡単ですが,強じんな力があります。平均寿命である70年から80年のあいだに,足は12万㌔ほど歩くようです。それに伴うすべての衝撃を吸収するため,足はそれぞれ,26の骨と214の靭帯が複雑に組み合わさってできています。
それらは実に見事に組み合って,かかとから指のつけ根に至る弓を形成しています。歩行のとき,最初に体重がかかるのはかかとです。それから体重は,不規則な形をした足根骨もしくは距骨,次に5本の長い中足骨,指の14の骨へと移動して行き,指の骨が前方へ出るはずみをつけます。
足の保護と足に合ったくつ
からだの他の重要な部分と同様,足にも適切な保護が必要です。少しの注意を払うだけで,よりよい健康と幸福という大きな配当があります。なぜなら,よく言われるように,「足が痛めば,からだ全体が痛む」からです。まさしくそのとおりになることがあります。足が痛いと神経質になったり,いらいらしたりすることがありますし,頭痛,脚や背中の筋肉の痛み,吐き気などを感じたり,食欲が減退したり,からだ全体に支障をきたすことがあります。
足を保護するのに大切なことはなんといってもくつを選ぶことでしょう。S・ウィクラー博士は自著「くつを脱いで歩きなさい」の中で「足の病気のおもな原因が,どんな型のくつをはくかにあることは今や疑問の余地がない,とわたしは考えている」と述べています。
くつを選ぶ時の心得を二,三あげてみましょう。通気性の点からみて,くつ底や甲皮が全部皮でできているもの。(暑い気候の時に汗が出て困る場合はサンダルがよい)ゴムは衝撃を減らすので,かかとはゴムのものがよい。足は1日の間にしだいにむくむので,くつを合わせるのは夕方にする。一方の足の方が他方よりも大きいということがよくあるから,両足をはかり,大きいほうの足に合わせて選ぶ。指の自由がきくように,少なくとも1㌢は余裕のある大きさのくつにする,などです。はきごこちの悪いくつをはきならそうとするのは賢明ではありません。
流行ははきごこちのよさや健康を尊重してはくれません。婦人用のくつの場合は特にそうです。高いヒールとか細くてとがったつま先は足の構造に合いません。女性のほうが男性の4倍も多く足の病気にかかる要因はそこにあります。
子どものためには,長くはけるくつを買って節約しようとするのは賢明ではありません。2歳から6歳くらいまでは,1か月ないし2か月ごとに新しいくつが必要でしょう。
幼児の場合,ソックスがきついと足の形が悪くなりますから,“伸縮性”に気をつけます。乳児については,ベッドのシーツが柔らかく小さな足の骨をくるみ込んでいないかどうかにも気をつけなければなりません。
一般的な足の病気と二,三の提案
保護を怠ると,足はいろいろな方法でそれを教えてくれます。うおのめができる,足のつめが肉に食い込む,土ふまずが落ちる,底豆や水むしができる,などはごく一般的な例です。
うおのめは指が圧迫されるところにできます。組織が病的に増殖して厚くなり,こんどはそれが皮膚のさらに深い層を圧迫し,そこが痛むようになります。うおのめは,ふつう,足に合わないくつをはくとき,指の関節に当るところにできます。うおのめが炎症を起こしてうみがたまると,治療の必要を感じる
-
-
花は人間を生き続けさせている目ざめよ! 1972 | 6月22日
-
-
花は人間を生き続けさせている
● 食物の点で人間は花および顕花植物に全く依存している。ほとんどすべての穀物,果実,野菜は顕花植物に属している。人間が食用に供する牛,豚,羊などの動物でさえ花の咲く植物を食べて生きている。
-