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戦いからの永遠の解放ものみの塔 1973 | 8月15日
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処置によって,ご自分が至上者であり,エジプトの神々すべての征服者であることを証明されました。―出エジプト 12:12; 14:4。
18,19 エホバは,ゴグを動かして攻撃を開始させるものとなる何をゴグに提供しますか。
18 サタンをおびき寄せて攻撃を行なわせるさい,神は,サタンにとってその憤りと憎しみをエホバの証人にぶちまける好機となるように思える機会を単に提供するにすぎません。預言は,サタンがいだいている動機を次のように明らかに示しています。
19 『〔主権者なる〕主エホバかくいいたもう その日に汝の心に思想おこり悪しきはかりごとをくわだてて言わん 我平野の町々にのぼり穏やかにして安らかに住める者どもにいたらん これみな石垣なくしており関も門もあらざる者なりと かくして汝物を奪い物をかすめ汝の手をかえして彼の人の住むにいたれる荒れあとを攻め またかの国々より集まりきたりて地の(中央に住み)て群れと財宝をもつところの民をせめんとす』― エゼキエル 38:10-12〔新〕(口語)。
20,21 ゴグが奪いたいと願っている「物」とは何ですか。
20 一見無防備のように見えるその民からサタンが奪おうと願っている「物」とは,物質上の利得のことでしょうか。いいえ,そうではありません。というのは,エホバの証人は比較的にいって,この世の品物をあまり持ってはいないからです。(ヤコブ 2:5。コリント前 1:27-29)彼らはまた,軍備を持ってはおらず,害を加えることをしません。サタンが奪いたいと願っているのは,この民が持っている王国の権益です。なぜなら,エホバの証人はその王国と王国の良いたよりを引き続き人びとに宣べ伝えており,そうした王国の権益を全世界で管理しているからです。しかも,その点で彼らは成功しており,あらゆる国民の中から多くの人びとをその王国の側に集めているのです。
21 悪魔とその精神を持っている者たちとは,このことを嫌っています。イエスが王国の権益を守ったために悪魔がパリサイ人を扇動したことを,わたしたちは思い出します。人びとはイエスのことばに耳を傾けました。しかし,それらユダヤ教の支配者たちは互いにこう言いました。「あなたがたの見るとおり,何一つうまくいっていない。見なさい,世は彼について行ってしまった」― ヨハネ 12:19,新。
22 エホバの証人はどのように『地の中央に住んで』いますか。
22 悪魔を動揺させているのは,地上にいる神の油そそがれた証人たちの手に委ねられているそうした王国の権益なのです。もし悪魔がエホバのそれら証人たちをどうにかして滅ぼすことができれば,エホバの主権を擁護する者は地上にはひとりもいなくなるでしょう。その攻撃が行なわれる時点では,「大患難」の最初の部分はすでに始まっており,その結果,他のすべての宗教は政治支配者により滅ぼされてしまっています。それらの宗教諸制度には何ら保護となるものがありません。なぜなら,神のしもべであるというその主張は,偽りだからです。しかし,エホバの証人は依然としてその立場を保ってゆきます。彼らは自分たちの周囲のあらゆる政治的また軍事的争いに対して常に中立の立場を取ってきました。彼らは自分たちの霊的な状態の中に,つまり比喩的にいって「地の中央[ヘブル語,ナベル]に」住んでいます。彼らはそのような立場に立ってエホバを崇拝しているゆえに,ゴグの敵意の注がれる焦点つまり主要な標的となっているのです。―エゼキエル 38:12,口語。
平和を乱す者たちの最期
23,24 エホバはどのようにしてゴグの軍勢を恐怖に陥れますか。
23 ゆえに,ゴグは無謀にも攻撃を開始し,戦いが始まります! ゴグの軍隊は核・細菌・化学兵器その他の恐るべき装備を整えているため,世の人びとの心は恐怖で打ちのめされるかもしれません。しかし,エホバがその民に対するゴグの攻撃によって怒りを燃え立たされるとき,エホバは人びとにさらにどれほど激しい恐怖の念を引き起こさせることになるかは計り知れません。エホバの民を攻撃する者たちは,「彼の目の珠を打つ」ことになるのです!(ゼカリヤ 2:8)エホバはこう仰せられます。
24 『〔主権者なる〕主エホバかくいいたもう その日すなわちゴグがイスラエルの地に攻め来たらん日にわが怒り面にあらわるべし 我ねたみと燃えたつ怒りをもて言う その日には必ずイスラエルの地に大いなる震動あらん 海の魚 空の鳥 野の獣すべて地にはうところのはうもの すべて地にある人わが前に震えん また山々崩れ がけ倒れ 石垣みな地に倒れん』― エゼキエル 38:18-20〔新〕。
25,26 ゴグの軍隊を戦りつさせる大いなる震動に続いて何が起こりますか。
25 そうした震動のためにゴグの大軍勢は恐れて麻痺状態に陥り,大混乱を招く結果になるでしょう。続いてしるされていることばは,エホバが思いのままに駆使できる恐るべき軍勢を用いて,かつて例のない激しい憤りをもって敵を撃つことを明らかに示しています。
26 『〔主権者なる〕主エホバいいたもう我剣をわがすべての山によびきたりて彼をせめしめん 人々の剣その兄弟を撃つべし 我疫病と血をもて彼の罪をたださん 我みなぎる雨と雹と硫黄を彼とその軍勢および彼とともなる多くの民の上に降らすべし しかして我わが大いなることと聖きことを明らかにし多くの国民の目のまえに我を示さん 彼らはすなわち我のエホバなることをしるべし』― エゼキエル 38:21-23〔新〕。
27 エホバがゴグの軍勢との戦いにおいて成し遂げる主要な事がらとは何ですか。
27 こうして,「全能者なる神の大いなる日の戦争」は,戦争をする者たちを滅ぼして,永続する平和をもたらします。その戦争は,ハルマゲドン(諸国民が到達する,戦いのための舞台となる情勢)と呼ばれる象徴的な『戦場』で行なわれます。エホバはその戦いの間中,ご自分の民を保護し,ご自身が宇宙の主権者であり,ご自分の民の守護者で,救出者であることを立証されます。ゴグに組した諸国民は,滅びをこうむる直前に,エホバの予告どおり,「我のエホバなること」をいやおうなく見させられ,自覚させられるでしょう。―黙示 16:14,16,新。
28 次号の「ものみの塔」誌上では,どんな事がらが考慮されますか。
28 当誌の次号の記事では,エホバの敵に臨むそうした滅びに続いて生ずる事態に関して神のみことばがあらかじめ告げている事がらを考慮いたします。
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私はどのようにしてエホバに報いましょうかものみの塔 1973 | 8月15日
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私はどのようにしてエホバに報いましょうか
神が人類に与えてくださったすべての益に対して何をお返ししようかというような質問をするのはおそらく,聖書を教えられた,温順な性質の人だけでしょう。ほとんどの人は,感謝して当然の事柄よりも,自分の悩みや不平の原因,偏見などのほうをよく考え,また口にします。純粋の感謝の念を持っている人はまれです。私欲に目がくらんでしまって,感謝すべき理由を見ることさえできない人がたくさんいます。こういう状態は,霊感を受けたある聖書記述者により,次のようなことばで明確に預言されていました。「人びとは自分を愛する者,金を愛する者…感謝しない者,忠節でない者…善良さを愛さない者…となるからです」― テモテ後 3:2,3,新。
感謝しない精神は伝染します。それは伝染力の高い病気のように広がって,他の人びとに影響をおよぼします。もし自分が崇拝しているかたに対する信仰と信頼を保つことを何らかの面で怠るなら,
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