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神のご意志を行なう者に対して果たされる約束ものみの塔 1977 | 3月15日
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が「終わりの時」の流れのどのあたりにいるかをいつも忘れないようにしましょう。(詩 90:4。ペテロ第二 3:8。ダニエル 12:4,新)わたしたちの大敵悪魔サタンは次のことに気付いています。それは,彼が「この世の支配者」であるために長期間彼の支配下にあったこの事物の体制が,終わりに近づいている,ということです。(ヨハネ 12:31)彼が反逆の道を歩み始め,最初の人間の両親を誘惑して,宇宙の主権者なる至高の神への反逆に加わらせてから現在まで,ほとんど6,000年が経過したことを彼は知っています。人の住む全地を惑わす点で彼が自由に行動できる残された時はまもなく終わろうとしています。異邦人の時が終了した1914年に神のメシア王国が天で誕生したあと,悪魔サタンおよび彼の配下の悪霊の使いの軍勢は負けて天からこの地の近辺に追い落とされました。そのとき彼らは勝利の叫びが響き渡るのを聞きました。
10 「今や,救いと力とわたしたちの神の王国とそのキリストの権威とが実現した! わたしたちの兄弟を訴える者,日夜彼らをわたしたちの神の前で訴える者は投げ落とされたからである。そして彼らは,子羊の血のゆえに,また自分たちの証しのことばのゆえに彼を征服し,死に面してさえ自分の魂を愛さなかった。このゆえに,天と天に住む者よ,喜べ! 地と海には災いが来る。悪魔が,自分の時の短いことを知り,大きな怒りをいだいてあなたがたのところに下ったからである」― 啓示 12:10-12。
11 啓示 12章12節に述べられている「災い」はだれに当てはまりますか。どのように?
11 そういうわけで,悪魔とその悪霊の軍勢は,自分たちが聖なる天から追放されて以後は短い期間しか残されていないことを知っています。この短い期間に,彼らはこの地球で多くの害を働いてきました。『地と海に来る災い』は,悪魔とその配下の悪霊たちによりわたしたちの神の前に訴えられてきたクリスチャンの兄弟たちには当てはまりません。その「災い」は,この陸と海に住むこの世的な人々に当てはまります。彼らは邪悪な者の配下にあります。(ヨハネ第一 5:19)この「災い」には,サタンとその悪霊たちが「大きな怒り」をいだいて引き起こしている政治,社会,経済,宗教の面における困難や苦難すべてが含まれます。その犠牲となっている人間はそのために,今や世に近づきつつある「大患難」において,きたらんとする刑執行者の手で完全に滅ぼされる危険にさらされています。(啓示 7:14)サタンとその悪霊たちはなお残されている『短い時』のうちのほんのわずかの期間に,可能な限り最大の害を働くことに注意を集中しています。―啓示 12:12。
女の胤の残りの者にしかけられる戦い
12 サタンは一般人類に対してはどのように龍のように振る舞いますか。そして王国を宣べ伝える者たちについては何をしようとしますか。
12 悪魔サタンは,陸や海で利己的な取り引きをするこの世的な人々に「災い」をもたらすことによって龍のように一般人類を飲み込み,彼らを自分の見える組織のものにします。そして,彼らが自分たちの上にふりかかる「災い」のために,その利己的で物質主義的な仕事に常に没頭しているように仕向けますから,彼らは新しく誕生した神の王国のための時間はなく,またそれに注意を向けることも,熱意を示すこともありません。エホバのクリスチャン証人が全世界に宣べ伝えている「王国のこの良いたより」を真剣に受け取る,あるいはそれを聞いて行動する人は,きわめて少数です。しかしながら,悪魔サタンはそれで満足してはいません。エホバ神の目的をくじくという悪い欲望を抱く悪魔は,王国を宣べ伝える者たちを自分の陣営に,つまり人々がいまだに人間製の政府による世界支配を支持している陣営に,強制的に入れることを必死に試みています。「龍」は,自分に許されている『短い時』の間にどのようにしてそれを始めたのでしょうか。
13 そこでサタンはそれをどのように始めましたか。そのことは神が創世記 3章15節で言われていることとどのように一致していますか。
13 キリストの1,000年にわたる天の王国で,キリストと共に座を占めることになっているキリストの弟子たちに戦いをしかけることによって,悪魔はそれをするのです。この戦いは架空のものではなく,アダムとエバの反逆後エホバがエデンの園で象徴的なへびに言われたことと同じほど現実のものです。エホバはそこでこう言われました。「わたしは,お前と女との間,またお前の胤と彼女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を踏み砕き,お前は彼のかかとを踏み砕くであろう」。(創世 3:14,15,新)その「敵意」は今日まで続いています。その「初めからのへび」,象徴的な「龍」,すなわち悪魔サタンは,自分が妨害したにもかかわらず神のメシア王国が1914年に天で誕生したことを知っています。(啓示 12:1-5,9)その王国の誕生は,自分が元に戻すことのできない既成事実です。
14 サタンは今だれを攻撃目標にしていますか。
14 しかしながらサタンは,過去19世紀の間ずっと,エホバが,1,000年間イエス・キリストと共に統治するイエスの共同相続者を召しかつ選んでこられたことを知っていました。今地上に残っているのは,そのような将来イエス・キリストの共同相続者となる見込みのある人々の,少数の残りの者に過ぎません。サタンは彼らを攻撃目標にするのです。
15 (イ)神は王国の残りの者たちのために,人類を悩ましている「災い」をどのように相殺されますか。(ロ)神の王国の目的をざ折させるためにサタンは依然として懸命に何をしていますか。
15 残りの者は,神の「女」すなわちエホバの天の組織と共に,彼女の王国の「胤」の誕生を「喜び」ました。キリストの未来のその共同相続者たちの残りの者は,神の天の「女」の「胤」の残りの者です。(啓示 12:12,17)エホバは,「龍」とその悪霊の使いたちを天から地に追い落としたからといって,まだ地上にいる王国の残りの者たちにそれが災いの時となるようにはされませんでした。むしろ,この「終わりの時」を,王国の残りの者のために祝福の増し加わる時とされました。この霊的に祝福された状態は,悪魔の支配下にある人々を苦しめる「災い」を相殺します。しかし悪魔サタンは,王国の「胤」の残りの者の祝福された状態を破壊しようとしています。そしてキリストの共同相続者14万4,000人を得る神の目的をざ折させることに依然として注意を集中しています。悪魔はいまだに,残りの者が王国に関与するにふさわしい者であることを証明するのを妨害しようとして必死になっているのです。ではどんな方法でそれをしているのでしょうか。
16 啓示 12章17節によると,どのようにしてサタンは,残りの者が王国にふさわしいことを証明するのを妨げようとしていますか。いつから?
16 啓示 12章17節はその方法を告げています。悪魔サタンである「龍」とその悪霊の使いたちとが天から追い出されたあと何をするか,次のように述べています。「それで龍は女に向かって憤り,彼女の胤のうちの残っている者たち,すなわち,神のおきてを守り,イエスについての証しの業を持つ者たちと戦うために出て行った」。象徴的な「龍」とその悪霊の使いたちは,西暦1914年における神のメシア王国の誕生後も聖なる天に自分たちの場を保つべく戦いましたが,勝つことができませんでした。そこで,この地球の近辺に留め置かれている現在では,天における自分たちの戦いの相手であったメシア王国に召されている人々でまだ地上にいる人々に,悪意に満ちた戦いをしかけます。―啓示 12:7-13。
17 どういうわけでこの「戦い」は,神のご意志を行なう者たちに対する「熱い」戦いですか。イエスはそれをどのように終わらせますか。
17 これは本当に「熱い戦争」です。この戦争のためにすでに幾百人ものエホバのクリスチャン証人が暴力による死で命を失っています。キリストの未来の共同相続者の「残りの者」たちの中からも,またキリストの千年王国の地上の臣民となるべく今備えをしつつある「大群衆」の中からも,そのような犠牲者が出ています。(啓示 7:9-17; 20:4-6)王国の残りの者と「大群衆」は,神の戒めを守り,「イエスについての証し」の業を遂行することによって,「神のご意志」を行なうことに一致して携わっています。イエスについては彼らは,イエスが今天で王位に就いておられ,「龍」の用いる地上の手先すべてを滅ぼすことによってご自分の忠実な弟子たちに対する龍の戦いを終わらせる準備をしておられること,そしてその後,龍とその悪霊の使いたちとを縛り,平和をもたらすご自分の千年統治の間獄に閉じ込めておかれることを証ししています。
18 忠実な残りの者は,神の約束のどんな成就にあずかりますか。それは王国の成員にどんな影響を及ぼしますか。
18 地上で神のご意志を終わりまで行なう人々に対し,神の約束は果たされます。残りの者を天の王国に入らせまいとする「龍」の全力をあげての努力は失敗する定めにあります。啓示 20章4-6節は,王国相続者14万4,000人の数を満たすのにまだ必要とされているそれら神のご意志を行なう人々が,死に至るまで忠実を保って忍耐すること,そして「第一の復活」にあずかる幸福を知ることをわたしたちに約束しています。神のメシア王国のキリストの共同相続者のあらかじめ定められた数は,一人でも欠けるようなことはありません。
19 「大群衆」は神の約束のどんな成就にあずかりますか。それは彼らが何をするからですか。
19 キリストの王国の地上の臣民となる見込みを持つ「大群衆」はどうかというと,彼らは,最後まで「神のご意志」を行なうべく努力する王国の残りの者たちに忠実に協力し,支持を与えます。残りの者たちに勇敢に加わり,エホバ神の宇宙主権が立証されるまで,神のご意志を行ないます。この忠実で従順な「大群衆」に対し,パラダイスの地の家に関する神の約束は必ず成就します。統治する神のみ子が,「さあ,わたしの父に祝福された者たちよ,世の基が置かれて以来あなたがたのために備えられている王国を受け継ぎなさい」という愛に満ちた招待を差し伸べられるとき,彼らは言い表わせない喜びを味わうことでしょう。―マタイ 25:34。
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約束されているとこしえの命を得なさい ― 信仰を働かせなさいものみの塔 1977 | 3月15日
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約束されているとこしえの命を得なさい ― 信仰を働かせなさい
1 悪魔の「時の短い」ことを考えると,今はなぜ,神のご意志を行なう者にとって信仰を働かせることが一層急務であると言えますか。
悪魔サタンとその悪霊の軍勢がこの地に拘束されている『短い期間』は,今や終わろうとしています。(啓示 12:7-12)したがって,神の天の「女」の「胤」の残りの者および神のメシア王国を共に宣べ伝えるその仲間の「大群衆」に対する悪魔サタンの戦いは,いよいよ激しくなることが予想されます。それで,これら神のご意志を行なう者にとっては,敵の砲火の下で忠実に耐えるために信仰を働かせることが,一層の急務となります。
2,3 サタンに残されている時が短いにもかかわらず,サタンの砲火の目標であるわたしたちは,ヘブライ人のクリスチャンたちに与えたパウロのどんな助言に従いますか。
2 今サタンの戦いの目標となっているわたしたちは皆,敵の砲声がとどめられるまで主権者なる主エホバに忠実を保つよう,多くの励みを与えられています。この戦争を終わらせるときは当然近いはずです。象徴的な龍とその悪霊の軍勢が天から地の近辺に追い落とされ,ほんの『短い期間』この地に野放しにされることになってから現在まで56年余経過しているのですから,特にそう言えます。しかし,時は短くなっていても,わたしたちはやはり,ヘブライ 10章36,37節に書かれている使徒パウロの助言に従わねばなりません。
3 「あなたがたには忍耐が必要なのです。それは神のご意志を行なったのち,約束の成就にあずかるためです。あと『ほんのしばらく』すれば,『きたらんとする者は到来し,遅れることはない』のです」。
4 神は,ご自分の崇拝者たちをちょうど良い時に解放するとの約束の真実さをどのように実証されますか。
4 パウロがハバクク 2章3節とハガイ 2章6節から引用したそれらの引用句によると,「きたらんとする者」および「到来し,遅れることはない」者はエホバです。無敵の戦士としてエホバは,長期間悩まされてきた崇拝者たちと戦う者すべてに勝利を収められます。エホバはハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」で輝かしい勝利を収めることにより,苦しんでいる崇拝者たちを永久に解放するというご自分の約束の真実さを立証されます。
5 なぜサタンとその悪霊の軍勢は現在,地に住む見える手先を用いることを余儀なくされていますか。象徴的な「野獣」,第七の世界強国,そして野獣の「像」は何ですか。
5 悪魔サタンである龍とその悪霊の軍勢は,今日のエホバのクリスチャン証人と戦う目的で,目に見える肉体を備えた姿で現われることは差し止められています。そのため彼らは,彼らの見えない支配を受けている地上の手先,すなわちこの世的な人々や組織,政府などを用いなければなりません。戦いに関係している政治分子は,啓示 13章1-10節で凶暴な「野獣」として表わされている世界的政治体制を形成しています。これには英米二重世界強国,すなわち聖書預言の中で言われている第七の世界強国が含まれます。この第七の世界強国は,聖書の預言を成就し,政治上の「野獣」の偶像創作を推進しました。(啓示 13:11-15)その「像」は現在まで56年余,世界の注意を引いてきました。その「像」とは,初めは国際連盟,そして現在では国際連合という形の,世界平和と安全のための国際機構です。
6 野獣の愛国的崇拝者たちはどんな象徴的「しるし」を得ますか。この数字の「しるし」は何を意味しますか。
6 国家主権および全地を支配する人間製の政治支配形態をよしとする愛国者たちは,その政治上の「野獣」を本当に崇拝します。彼らはまた,キリストによるエホバの最高支配よりも,その「野獣」の「像」を信頼しています。そして世界支配のための人間製の制度を支えるために,国家主義的な態度でその手と頭を貸します。その結果彼らは,神の王国の関心事ではなくて自治を行なう人類の関心事に仕えていることを明示する「しるし」を得ます。彼らは深い意味を持つ数字666,すなわち政治上の「野獣」の身分を示す数字と関係を持つことを恥としていません。聖書では,6という数字は,人間の不完全さ,人間の短所を表わすのに用いられる数字です。したがって,600加える60加える6は,人間の不完全さと欠陥,特に人間の地の支配におけるそれを,強調して示すものです。今日では,人を失望させるような人間の政治支配の,不完全さや欠陥や腐敗ゆえの失敗を,いつのときよりもはっきり見ることができます。人間の政治支配は足りないものと神は判定されました。―啓示 13:16-18。
7 政治面でこれ見よがしに愛国心を振りまわす人々は,すべての人を自分たちと共に何をすることに強制的に加わらせようとしますか。これはだれに信仰の試みを課しますか。
7 「野獣」とその「像」を崇拝し,これ見よがしに愛国心を振りまわす人たちは,「その名の数字[666]」を誇らしげに身につけています。彼らは,ほかの人すべてに圧力をかけ,強制的に「野獣」崇拝に加わらせることにより,神に属するしるしではなく,人間製の政治国家に属するしるしを得させようとします。彼らは各種の迫害手段に訴えてエホバのクリスチャン証人に敵対します。なぜでしょうか。なぜなら,エホバのクリスチャン証人は,人間の作ったものを偶像として崇拝することに参加しようとしないからです。このことは,エホバの宇宙主権と神性を擁護する人すべてに厳しい忠実の試みを課します。そのために,使徒ヨハネの幻の中のみ使いは言いました。「ここが,聖なる者たち,すなわち神のおきてとイエスの信仰を守る者たちにとって,忍耐となるところである」― 啓示 14:12。
8 それで,神のおきてとイエスの信仰を守るわたしたちはどうしますか。「野獣」の「しるし」を得るとすればどんな結果になりますか。
8 わたしたち神のおきてを守る者は,たとえそのために迫害者に苦しめられても,人間より神を支配者として従います。わたしたちはイエスがメシアすなわちキリストであることを堅く信じており,1914年における異邦人の時の満了に当たってエホバが王位に就かせ王冠を戴かせた,油そそがれた王として,イエスのことを告げ知らせます。こういう重要な理由があって,わたしたちは政治面や,「野獣」および英米二重世界強国の暴力紛争で,活躍することを避けます。この英米二重世界
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