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天における神のメシア王国の誕生『その時,神の秘義は終了する』
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は,へびなる龍である悪魔サタンと悪霊の使いたちに,どんな影響を与えましたか。ヨハネはこう述べています。
61,62 (イ)悪魔は大敗を喫した後,次に何をしましたか。なぜですか。(ロ)今日,主に何が,地上にいる「彼女の胤のうちの残っている者たち」を顕著な存在としていますか。神のおきてと政治支配者のそれとが相いれない場合,彼らはどんな立場を取りますか。
61 「それで龍は女に向かって憤り,彼女の胤のうちの残っている者たち,すなわち,神のおきてを守り,イエスについての証しの業を持つ者たちと戦うために出て行った」― 啓示 12:17,新。新英。
62 神の「女」を滅ぼすことができなかった,龍のような悪魔サタンは,実際には「女」に属する油そそがれた残りの者に腹いせをすることにより,彼女に対し高まる憤りをぶちまけることができます。というのは,彼らは,まだ地上にいる,「彼女の胤のうちの残っている者たち」であったからです。真のクリスチャンはだれも,次の重要な事実を見落としてはなりません。すなわち,今日,悪魔サタンの主要な対象となっているのは,地上で神の「女」を代表するこの油そそがれた残りの者たちである,ということです。彼らが顕著な存在であるのは,エホバのクリスチャン証人という名で通っているからだけでなく,特に,この「終わりの時」に,クリスチャンに対する『神のおきてを守っている』からです。「神のおきて」と政治的な「上にある権威」によるおきてとが相いれない場合でさえ,彼らは,西暦一世紀,エルサレムの最高法廷の前に出された,イエス・キリストの使徒たちと同じ立場を取ります。「わたしたちは,自分たちの支配者として人間より神に従わねばなりません」― 使徒 5:27-32。
63 他のどんな重要な点に関しても,油そそがれた残りの者は顕著な存在となっていますか。
63 油そそがれた残りの者は,「イエスについての証しの業」を持つという,神から与えられた特権によっても顕著な存在となっています。彼らは宗教的な迫害が厳しさを増して行くにもかかわらず,イエスについて,特に,1914年の異邦人の時の終わり以来,神のメシアなる王として支配しておられる,その「イエスについての証しの業」を推し進めています。
64 サタンと悪霊たちが負け戦をしていることを示すどんな証拠がありますか。
64 龍のような悪魔サタンと悪霊たちは,神の「女」の胤のうちの油そそがれた「残っている者たち」に対し,負け戦をしているのです。彼らは龍の世からどんな圧力を受けようとも,「神のおきて」を守り,「イエスについての証しの業」を拡大することをやめません。戦いをいどむ龍が引き続き敗北を被っていることを示す別の証拠は,油そそがれた残りの者と共に,神および統治しておられるキリストの側に立場を取る「大群衆」が,増加の一途をたどっているという注目すべき事実です。(啓示 7:9-17)1969年初期の野外奉仕報告によると,「イエスについての証しの業」に毎月定期的に参加し,活発な奉仕をしていた人は,200の国や島国に122万9,016人を数えました。その人たちの中には,1968奉仕年度中に水のバプテスマを受けた,8万2,842名の人びとが含まれています。
65 エホバの証人および「龍」と悪霊たちの将来はどうなりますか。
65 エホバ神が,地上にいるご自分の献身したしもべを祝福し,保護しておられることは極めて明白です。ですから,怒ったへびなる龍は,望むなら,油そそがれた残りの者と,献身した彼らの仲間の証人である増えゆく「大群衆」に対し,引き続き戦いをいどめばよいでしょう。龍は,彼らがハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」で滅ぼされるのを見る代わりに,その者たちが生き残るのを見るのです。その後,つまりハルマゲドン後に,大いなる龍と悪霊が底知れぬ深みに投げ込まれるのを見るのは,実にそれら生き残った者たちにほかなりません。―啓示 20:1-3。
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「神の秘義」に対する地上の敵『その時,神の秘義は終了する』
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第22章
「神の秘義」に対する地上の敵
1,2 (イ)「神の秘義」がエデンの園で紹介されて以来,悪魔サタンはどんな立場を取って来ましたか。(ロ)それは,「神の秘義」が終了し,他の者たちに明らかにされるのを阻止しようとした支配分子をどこに置きますか。(ハ)ヨハネは幻の中で次に何を見ましたか。
悪魔サタンは,「神の秘義」つまり,栄光を受けたイエス・キリストの管理する,神のメシアによる王国に対する大敵です。エデンの園で神の預言的な通告が彼に与えられ,それが創世記 3章15節に記録されて以来,「初めからのへび」は,この「神の秘義」が終了し,天と地のすべての者の注視する前で完全に明らかにされるのを阻止しようと試みてきました。そうであれば,この「神の秘義」の敵である地上の支配分子たちが,象徴的な「大いなる龍」,「初めからのへび」の側に付いていることに議論の余地はありません。彼らが,メシアに関する秘義の神からではなく,悪魔サタンから出ていることは間違いありません。使徒ヨハネは,「大いなる龍」
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