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神のお名前に関する宣言ものみの塔 1972 | 5月1日
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神のお名前です。エホバはご自分のためにも,また人類の救いのためにも自ら立ち上がって宇宙の歴史に不滅の記録としてとどめられるような仕方でご自分のお名前を知らさなければなりません。神がそうなさるとき,侮べつの態度を諸国民は,ハルマゲドンと呼ばれる世界情勢の段階における迫り来る『全能の神の大いなる日の戦い』で敗北をこうむり,滅ぼされてしまうでしょう。(黙示 16:14,16)全能の不滅の神は,全地と天における正当な主権者として立証されるのです。そのお名前エホバは不朽の栄光をもって飾られます。
11 エホバはどんな警告を与えさせるためにエゼキエルを起こされましたか。エルサレムの攻囲および滅亡にさいして,神のお名前を侮った者たちはどうなりましたか。
11 西暦前7世紀にエホバは,見守る者としてエゼキエルをお立てになりました。それは不正,流血,政治および宗教上の誤りのゆえに神の戦いである「剣」が今にも臨もうとしていることを古代のエルサレムに警告するためでした。神のお名前を侮った幾千人もの民は,西暦前609-607年にわたった,宗教的な首都エルサレムの攻囲およびその滅亡にさいして無惨にも滅びました。
12 今日の事情のもとでは,どういう場合にはエホバはご自分の行動の規範にのっとって行動してはいないといえますか。しかし,エホバは原則にどのように忠実に従って行動してこられましたか。
12 古代のエルサレムの直面した状況よりもさらに重大な事態が,今日のキリスト教世界の諸国民はもとより,キリスト教以外の宗教を奉ずる諸国民に臨んでいます。この類似した,それでいてさらに深刻な事態のもとで,諸国民を待ち受けているもの,すなわち人類史上類例のない規模の神の戦いである「剣」について警告をしないとするなら,エホバは神としてのご自分の行動の規範にのっとって行動してはいないことになります。原則に忠実なエホバは,現代の「見守る者」を起こされました。1919年以来,すなわち第一次世界大戦終了後の翌年から,エホバのこの「見守る者」は時を経るとともに,ますます多くの諸国民に警告を発してきました。
13 20世紀の歴史はこの「見守る者」の実体がなんであることを明らかにしていますか。この「見守る者」のことばが聞かれてきたことを何が証していますか。
13 20世紀の歴史が明らかにするところによれば,この「見守る者」の実体は特殊な人種または国籍に属する個人ではなく,献身してバプテスマを受け,霊によって生み出されたクリスチャンの一群,すなわちエホバのクリスチャン証人の油そそがれた残れる者です。この「見守る者」に対する国際的な反対や迫害は,その「見守る者」級の発する警告が全地で聞かれていること,また,このクリスチャンの一群の者たちが聖書預言の現代における成就に関して予告されていた役割を演じていることを証しています。
14 その「見守る者」との交わりを栄誉とみなしているのはだれですか。彼らは何を自分たちの本務また責任として認めていますか。なぜですか。
14 その仲間の証人である,エホバの『大いなる群衆』を構成するわたしたちは,この「見守る者」級と交わり,彼らとともに神の戦いの「剣」に関する警告をいよいよ広く発するわざにあずかれることをこの上ない栄誉と考えています。その「剣」は今やあらゆる人種,民族,国民の頭上にあたかも1本の細い糸でつるされたかのようにたれさがっています。エホバの預言的なみことば,聖書の研究を通して,また世界のすう勢から,現在のさし迫った危険な事態を知らされているゆえに,わたしたちは神の命令に従ってこの時宜を得た警告を発すべき本務と責任を自覚しています。
15 どんな見込みにもめげず,わたしたちは支配者としての神に従いますか。何に動かされてこの忠実の道を歩みますか。
15 わたしたちはこのように,自分たちの支配者として人間よりも神に従うことにより,さらに敵意と迫害に会うであろうことをよく知っています。しかし,エホバ神と,わたしたちの主であるみ子イエス・キリストに対する愛,そして仲間の人間に対する愛に動かされて,わたしたちはこの忠実な歩みを続けます。
16 (イ)おびただしい数の人々は心の底でどう感じ,またどんな飢えを感じていますか。(ロ)わたしたちはそれらの人々の必要に答えるどんなものを持っていますか。わたしたちはそのために何をしたいと考えていますか。それはなんのためですか。
16 わたしたち自身かつてそうであったように,義を求めるおびただしい数の人々が,この堕落した無政府主義的な信頼できない世界,とりわけその宗教的な領域で起きている事柄に対して心底からの嫌悪の情をいだいています。それらの人たちは心の中で絶え間ない飢えを感じており,自分たちをほんとうに救出し,祝福しうるかたを知り,そのかたに接したいと願っています。エホバのクリスチャン証人であるわたしたちは,イエス・キリストを通してもたらされたエホバの愛ある親切により,彼らの霊的な必要を満たさせるものを持っています。このことを自認できるのは喜びです。わたしたちは命を救うものとなるエホバからの啓発を自分たちだけにとどめておくようなことはあえてしませんし,そうしたいとは思っていません。したがってわたしたちは,神のお名前エホバと,そのメシヤ・イエスによる約束された神の王国とに関する聖書の光を今後も照らし続けます。わたしたちはこうした愛ある仕方で,真理に飢えている人々すべてが,エホバの「剣」がこの邪悪な体制を打つとき,それを免れるにふさわしい者であることを明らかにするのを助けます。それは,彼らがイエス・キリストの治める神の王国のもとで楽園の地が人間の永遠の住みかとされる,エホバの新しい秩序に生き残るためです。
17 わたしたちはどんな決意を新たにしますか。その決意をいつまで遂行しますか。
17 したがって,わたしたちはこの機会にさいして,「諸国民はわたしがエホバであることを知るであろう」とのご自分の宣言を全能の神が成就される時まで王国のこの良いたよりを宣べ伝えるというわたしたちの決意を新たにするものです。―エゼキエル 39:7,ア標。
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一連の「神の支配権」地域大会ものみの塔 1972 | 5月1日
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一連の「神の支配権」地域大会
神の王国に誠実な関心をいだいておられるかたがたはみな,ものみの塔協会がきたる6月下旬から始まる一連の地域大会のための取り決めを設けていることを知って喜ばれることでしょう。「神の支配権」というその主題は,神の新秩序の到来が非常に迫ったこの時期になんとふさわしいのでしょう。
おのおのの大会の特筆すべきものは,人を建て起こす,ほんとうに楽しい,四日間のプログラムです。その益に十分あずかるため,大会が始まる木曜日の昼すぎには会場に出席できるようにし,日曜日午後の閉会までとどまるように計画してください。
大会は日本では下記のとおり,四つの都市で催される予定です。これらの大会のいずれか一つに出席する計画をさっそく立てて,その努力が祝福されるよう,エホバの導きを仰いでください。
7月27-30日: 旭川,下関
8月3-6日: 新潟(予定),名古屋
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読者からの質問ものみの塔 1972 | 5月1日
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読者からの質問
● 血を食べることを禁じた神の律法からすれば,骨の赤い髄の成分を含むビタミン剤や乾燥させた肝臓その他,同様の臓器の成分を用いることには何か問題があるでしょうか。―アメリカの読者より
ノアとその家族に与えられた血に関する神の律法によれば,動物を食物として供する場合には正しく血を抜かなければなりませんでした。(創世 9:3,4)この要求は,使徒行伝 21章25節に示されているように,クリスチャンにも適用されます。
律法契約下のユダヤ人にはさらに詳しい指示が与えられました。すなわちこうしるされています。「汝その心に好む獣畜を……殺してその肉を食ふことを得……但しその血は食ふべからず水の如くに
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