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大災害に襲われたらどうしますか目ざめよ! 1970 | 3月8日
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その地の監督奉仕者はひどい災害を受けた近隣の人々を御国会館に招いて救援物資をわけ与えました。それらの人々の多くにとって御国会館に来たのはこれがはじめてでした。
妻がエホバの証人とともに聖書を研究することに反対していた人々も,証人たちの示した暖かい愛と協力を見て喜びました。そのような未信者の夫のひとりは隣人にこう言いました。「エホバの証人のことをあなたがなんと言ってもかまいませんが,最初にわたしたちを見舞って,安否を尋ねてくれたのはエホバの証人でした」。人種的偏見を持つ多数の一般人も,白人の証人たちが幾組にもわかれて,仲間の黒人のクリスチャン兄弟たちの家の掃除を手伝い,泥やよごれを取り除くさまを見て,たいへん驚かされました。
しかしエホバの証人も他の人々と同様このハリケーンのため相当いたでをこうむりました。幾つかの御国会館はひどい損害を受け,多数の家屋や移動住宅が破壊もしくはかなりの損傷をこうむりました。しかしエホバの証人はこの大災害でひとりの死者も出さなかったことをエホバに心から感謝しました。
ある証人たちはこの経験を通して神権的な訓練の価値を知りました。「エホバの御手の保護」を感じた人もいます。ある人は,「エホバがハルマゲドンでわたしたちをどのように保護してくださるかを幾らか理解できたように思います」と語りました。他の人々は,会衆の牧者たちの愛ある思いやり,またクリスチャン兄弟たちの労苦や贈り物として直ちに表わされたあふれるほどの愛に感激しました。「エホバの組織以外どこにもこのような愛は見いだせません」,「エホバのすばらしい組織の一員であることを深く感謝します」と多くの人が語りました。確かにエホバの証人はこの大災害のために,神の地上の組織の存在,祈りに伴う大きな力,またクリスチャン愛の堅いきずなをいよいよ深く認識させられました。そして彼らはエホバの証人であることを誇りに思い,深い喜びを味わいました。―ヨハネ 13:34,35。
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「健全な考え」目ざめよ! 1970 | 3月8日
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「健全な考え」
● カナダ,トレントンのある新聞編集者は,自分の机に届くさまざまな出版物について最近次のように述べました。
「興味深い出版物が多く来る中で,エホバの証人という名でよく知られている,ものみの塔聖書協会からの定期刊行物がある。これはだれの目から見ても敬意に価する組織である。同協会の雑誌は十分な調査の下によく書かれており,同意しない人も多くいる特殊な宗教論以外に,人間の生活と神が人間に与えた世界のあらゆる分野を扱っている。そして,聖書の原則を擁護し,その信者たちに敬意と清潔の観念を植え,善良な市民となり,品行方正な生活をすることを勧めている。自由をはき違えた今日の世の人はぜひ読むべきであろう。
「道徳や倫理問題に関して提出されている考えはいかなる見地から見ても非のないものである。良い出版物はほかにもいろいろある。そして新旧を問わず,健全な考えを提出しているのはありがたいことである。しかしすべての点を考慮するとき,ものみの塔の出版物が,問題に対する健全な考え方と徹底的な論議という点で他のすべてに抜きん出ていることは注目に価する。この点であまりうまくいっていない他の出版物は,ものみの塔の出版物がそこに論ずる行為の基準に対し,いつもその理由を示している点を考えるべきであろう。今日,専断的な規則は退けられつつある。しかし少なくともここに,人の行為に対してしっかりした根拠を与える出版物がある。セックスに狂い,その読み物をも性で汚した今の世代のただ中にあって,これは心をさわやかにする一種の強壮剤である」。
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