-
世界展望目ざめよ! 1985 | 6月22日
-
-
世界最長のトンネル
● 日本の土木技師たちが21年にわたって両側から掘削してきた全長53.9㌔の青函トンネルがようやく貫通し,本州と北海道を結ぶようになった。海底の部分だけでも全長23.3㌔になるこのトンネルは,世界最長の海底トンネルになった。しかし,「今世紀最大の土木技術上の業績」とも言われるこのトンネルの将来は不確かである。そもそも,このトンネルは東京と北海道の道庁所在地である札幌を新幹線で結ぶ計画の一端であった。ところが,当局は今になって,鉄道輸送では飛行機との競争に勝てないと言い出した。トンネルを使うことの正当性を示すために,国鉄は年間推定90億円近い赤字を覚悟の上で,1987年に在来線をそこに走らせる計画でいる。
土壌の浸食
● 「どの大陸でも,土壌の浸食のために産出性の高い土地が流出している」と,編集者のレスター・R・ブラウンは,「世界情勢1985」の中で書いている。推定254億㌧の表土が毎年失われている。ブラウンはこうつけ加えている。「今世紀半ば以来肥料の使用量が9倍に増加し,世界のかんがいされた耕地がほぼ3倍になったことで,土壌の浸食が作物の生産性に及ぼした影響は覆い隠されてきた」。しかし,一人当たりの耕地面積は減少しつつある。この本は次のような結論を出している。「表土の流出と土地の生産性とのつながりを理解できなかったために,土壌保全に熱心でなかった政府もある」。
なだれ対策
● スイス・アルプスでなだれのために死亡した人は今年の3月で26人になった。1951年に98人の死者があった時と比べると,著しい減少である。それでも,なだれの脅威を増やすことになりかねない,人間の作り出した問題に対する懸念がある。それは,森林を枯らす酸性雨である。当局者の話によると,森林は多くのなだれの発生を未然に防ぐので,最も優れたなだれ対策である。
子供にはお金がかかる
● オーストラリアの家族問題研究所によると,2歳児を養育するのにかかる年間の最低の費用はオーストラリア・ドルで861㌦12㌣(約15万7,000円),11歳児の場合には1,450㌦80㌣(約26万4,500円),ティーンエージャーの場合には2,156㌦96㌣(約39万3,000円)である。この調査は,十代後半および20代初めの子供を扶養する親にのしかかる経済的な重荷に注目している。この調査を行なったケリー・ラバリングは次のように語っている。「このように親に依存する期間が延びていることは,20世紀後半独特の風潮であり,オーストラリアの全家庭に大きな影響を及ぼしている」。
-
-
間もなく全地を支配する政府についてお読みください目ざめよ! 1985 | 6月22日
-
-
間もなく全地を支配する政府についてお読みください
次に全地を支配するのは一つの世界政府です。「あなたの王国が来ますように」と題する新しい本は,その政府が現在地上に存在する支配権すべてを覆す時,突然の変化が起きることについて述べています。生き続けることを願う人は,神による来たるべきその世界政府に服さなければなりません。天において間もなく地の支配権を取る人々についてお読みください。
堅表紙の付された192ページのこの本は,わずか400円のご寄付です。郵送料は発行者が負担します。さっそくお求めください。
寄付として400円分の切手を同封します。「あなたの王国が来ますように」という本を送ってください。
-