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良いたよりを伝える ― わたしたちが影響を及ぼしうる範囲内の人々に王国宣教 1972 | 2月
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良いたよりを伝える ― わたしたちが影響を及ぼしうる範囲内の人々に
1 あなたはどれほどの影響力を持っていますか。おそらく自分で考える以上のものがあるでしょう。わたしたちはだれでも長い間の交際を通じて,親族,商売上の知人,職場の同僚,級友,隣人などのいずれかのグループに親しい知人を持っているものです。そうした人々は確かにわたしたちが影響を及ぼしうる範囲内にいる人々ということができます。そしてそれらの人は,未知の人の訪問を受けるよりも,知人から話を聞くほうが王国の音信をもっと受け入れやすいでしょう。そのようにすれば,わたしたちはそうした人々に聖書について話す機会を巧みにとらえたり,そうする機会を作ることさえして,自分の「影響力」を良い目的のために行使できます。
2 たぶんあなたは今までに親族や知人に証言してみて,それが多少ともむずかしく感じたり,落胆させられたりしたことさえあるかもしれません。もしそのような経験を持っておられるなら,もっと効果的に証言できるよう,おそらく証言の方法を改善できるでしょう。もとより初めて話し合う人全部が興味を示すわけではありません。この点をおぼえておくのはよいことです。しかしながら,もしあなたが巧みに話すならば,後日エホバの目的についてそれらの人々と話し合う多くの機会に恵まれるようになるものです。
3 だれに対しても友好的に話し合えば,証言をするための良い土台を備えられます。それは相手がすでに友好的な気持ちをいだいているからです。そうした関係を保ってゆくには巧みさと分別を働かせ,相手の反応に敏感でなければなりません。時には質問をすると,それがきっかけとなって,現在の事物の体制は将来どうなるかということを容易に説明できるような話題に発展する場合があります。それから現在の事物の体制とエホバの正義の新秩序とを対比させることができます。たとえば,このように尋ねることができます。「東西両陣営がいつか協力して,争いを解消するようになると思いますか」。「世界の状態は悪化の一途をたどると思われますか」。「今日地上にはなぜこんなに多くの問題があるのでしょうか」。「だれもがこんなに圧迫を受けていると感ずるのはなぜでしょうか」。
4 これらの,また他の質問を用いれば,聖書の答えを説明する方向に会話を進めることができます。そうすれば,相手の考えを察知することもできるでしょう。こうすれば相手の態度に応じて話し方を変え,必要な調整を加えることができます。場合によっては,相手の反応によりけりですが,当面,話そうとする努力を完全に中断することさえあります。
5 多くの人が成功を見た別の方法は,相手に質問をさせることです。そのような場合でも,いろいろと説明せずに単に質問に答えるだけにすべきか,それとも関連のある事柄に関する聖書の教えを説明さえして詳しく答えるべきかを判断しなければなりません。
6 時には,週末を楽しく過ごしたかどうかを友人に尋ね,相手が答えてくれたならばその週末に出席した巡回または地域大会,あるいは他の集会のことを話したり,自分が学んだことで相手の好奇心をひき起こしそうに思える事柄 ― たぶん公開講演で学んだある点または聖書を読んで学んだ事柄など ― について話したりすることができます。最近の集会で何か示唆に富むことを見聞きして喜びを得ましたか。あるいは野外奉仕で興味深い経験をしましたか。では,そのことを簡単に話してみてはどうですか。そうすれば,たぶん相手は何かを話したり質問したりすることでしょう。もしそうした話の運びかたが相手の関心を呼び起こさなければ,別の方法を講ずるか,あいは後日改めて努力すれば,成功をおさめるかもしれません。
7 正しい方法で,また適切な時に自分の持っている影響力を行使すれば,真理を求めようとする意欲をひき起こせるかもしれません。他の人々に祝福となるよう自分の持っている影響力をそれらの人々に及ぼして,彼らが永遠の命の希望をわたしたちとともにすることができるように助けるのは,なんという喜びでしょう。
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神権的ニュース王国宣教 1972 | 2月
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神権的ニュース
◆ 札幌・南分会は27坪のすばらしい王国会館を建てました。献堂式には108人が出席しました。一宮会衆の新しい王国会館の喜びに満ちた献堂式に160人が出席しました。奈良会衆の新しい王国会館の献堂式には134人が出席しました。
◆ 巡回大会の出席者およびバプテスマを受けた人の数。千葉: 820,27。三島: 700,38。今治: 403,25。尾道: 872,38。
◆ 新年を迎えるとともに,次の都市で新しい会衆が設立されました。室蘭・東,銚子,足利,渋川,熊谷,東京・池尻,東京・豊島,大和,厚木,焼津,江南,京都・長岡,堺・東,寝屋川,赤穂。現在会衆の合計は296です。特別および正規開拓者がこの春さらに27の都市でわざを始めるよう任命されました。三沢,多賀城,寒河江,村山,燕,佐渡(両津),真岡,大田原,今市,藤岡,水海道,八日市場,成田,岩槻,塩尻,名張,亀山,橋本,海南,亀岡,宮津,竜野,南国,水俣,小林,島原,徳之島。これで群れは合計197になりました。もしこれらの都市や他の都市に住んでいる親族や知人に王国の音信を伝えてもらいたいと望まれるかたは,その住所・氏名を東京支部に知らせてください。
◆ 最近アメリカ・シカゴのある兄弟は,職場の同僚に率先して話をし,1か月に40件の予約を得ました。
◆ オーストリアでは新しい支部の建物の献堂式が行なわれ,392人が出席しました。昨年バプテスマを受けた人の数は前年の数を超えています。
◆ エチオピアの伝道者は初めて600人台に達しました。伝道者の時間の平均は23.6時間,再訪問の平均は11.1です。
◆ アイスランドの伝道者は135人ですが,最近開かれた大会に245人が出席しました。
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日本の奉仕の報告: 12月王国宣教 1972 | 2月
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日本の奉仕の報告: 12月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 545 145.5 70.7 7.6 166.9
開拓者 1675 97.0 44.4 4.8 99.7
休暇開拓者 514 88.8 40.9 3.0 82.4
伝道者 9836 16.7 8.4 1.1 17.1
合計 12570 配布された本: 95560
新しく献身してバプテスマを受けた人 124
1972年の伝道者の目標: 11782
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質問箱王国宣教 1972 | 2月
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質問箱
● 長い期間不活発だった人々を助けて,良いたよりの伝道者として再び資格を持てるようにするにはどうすればよいでしょうか。
毎年,巡回のしもべは不活発になった伝道者の数を報告します。たいてい,現在の事物の体制の圧力や心配事にかまけてエホバへの崇拝をおろそかにして手をゆるめるようになるのが,不活発になる原因です。人が手をゆるめ,集会や野外奉仕でわたしたちと交わることをやめるのは,霊的に非常に弱っている証拠です。もしそのような人に会ったなら,王国会館における集会に出席するよう励ましてください。当人が再びエホバに仕えたいと願っていることを示す証拠がある場合には,家庭聖書研究を行なったり「ものみの塔」誌の記事を用いたりして,その人の信仰を強めるよう援助できるかもしれません。―ヤコブ 2:14。ヘブル 5:12-14; 10:23-25。
会衆内の「年長者たち」は羊の群れの安全と必要物にとくに気を配っていますから,もし不活発な人が神の羊の群れに戻りたいという誠実な願いを示すかぎり,霊的な事柄を話し合うことによって不活発な人々を建て起こすために喜んで必要な時間をさき,親しい訪問をします。問題の根本原因を確かめられれば,必要な霊的援助を与えることができます。個人研究や家族の研究を通してエホバのみことばを定期的に学ぶようそうした伝道者を励ますべきです。―イザヤ 32:2。ヨハネ 21:15-17。
もしだれかが長い期間不活発になって会衆と交わっていないなら,もう一度伝道者として教えられる前に,不活発だった人は当然,会衆の集会にかなり定期的に出席すること,また良いたよりの奉仕者になりたいとの誠実な願いを持つなどの,「ともしび」の本の108ページに述べられている基本的な要求を満たさなければなりません。
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