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ウーマン・リブの主張には真実性があるか目ざめよ! 1972 | 8月8日
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権利の多くを得ていませんし,またそのうちのいくつかの権利は有効に用いられはしないでしょう。
「婦人解放運動の背後にいる『レディ』たちは,わたしたち満足している女性のことは少しも考えずに,曲馬団の芝居よろしく,女性全体のために弁じようとしているように思われます。
「自分が女性としてなっていないために男性の身分を得ようとする,過度に感情的で不平だらだらの女性たちによって格下げされることに対し,私も他の多数の女性と同じく抗議します。ブラジャーを銃に変え,女性の肉体的,感情的力では持ちこたえられない権利や責任を要求することは,将来決してよいさまにはならないことを多くの人は予見しています」。
とはいえ,女性が不公平な扱いを受けてきたこと,また現に受けている事実は変わりません。そこで,わたしたちが知らなければならない事柄は,男は女をどう扱うべきか,ということです。男が女を正しく扱うなら,どんな結果が生まれるでしょうか。
これらの質問の答えを出す前に,男と女はどのようにつくられているかを検討してみるのがよいでしょう。両者にはどんな役割がいちばん自然でしょうか。
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それぞれの役割にふさわしくつくられている目ざめよ! 1972 | 8月8日
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それぞれの役割にふさわしくつくられている
人類に男女二つの性が存在するという基本的事実は,何ものも変えることができません。子どもも男か女に生まれます。
しかし両性の相違はどれほど基本的なものでしょうか。それらの相違は何を意味するでしょうか。おのおのに,より適した生き方があるでしょうか。
生物をよく調べてみますと,たいていの場合,それぞれに最も適した生き方があります。たとえば,ヤシの木やサボテン類は,寒い北部地方でよく育ちますか。いいえ,それらの植物には暑い気候が向いています。しかしドーグラス・モミは,北方の寒い気候の中でいちばんよく繁茂します。北極グマは寒いところにいるほうが調子がよく,キリンは暑いところにいるほうが元気です。
生物が状況の変化にある程度順応できるのは事実です。しかし,自分に最も適した状態から遠く離れれば離れるほど,問題が多くなります。
男と女の間の関係にも“最適”の状態というものがあります。これから遠く逸脱すればするほど,いろんな問題を経験することになります。
基本的な相違
それで認められねばならないのは,男と女の間には,いかに論じても変わることのない基本的な相違がある,ということです。明確な相違はからだの外観や生殖器に見られます。また,人類の遺伝の法則は,男のほうが無骨なつくりをもっていて強いという事実を,その中にしっかりと閉じ込めています。
たとえば,オリンピックの時の記録を比較してみると,100㍍競争の男子の記録は9.9秒でしたが,女子の場合は11秒でした。この短距離では男子は女子よりも9㍍から10㍍先に決勝点にはいることができます。オリンピックの走り高とびの記録は,男子は2.2㍍以上,女子は1.9㍍以下でした。比較しうるどの競技においても,男のほうが女よりも速く走り,高く飛び,砲丸を遠くへ投げます。
なぜ男は女よりも体力が強いのでしょうか。それは生活していくうえにおいて,女とは違う役割を果たすようにつくられたからです。男は女よりも重い仕事をし,家族を養う
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