-
やもめや孤児を助ける王国宣教 1978 | 7月
-
-
です。これら困窮した人たちすべての励ましの元または助けになろうと思うなら,わたしたちはだれでも彼らの状況がどんなものか知る必要があります。彼らが自分の問題や心の内を会衆全体に開け広げに話したりはしない以上,どんな援助や励ましが感謝されるかをどうすれば決められるでしょうか。「何かわたしにできることがありますか。必要なものはありませんか」とまともに尋ねても,普通このことは行なえません。それでも,彼らが何気なく述べる言葉に耳を傾けたり観察することによって,彼らの実情に関し多くを知ることができます。例えば顔の表情や疲れの色から多くのことが分かります。王国会館で,野外奉仕に共に参加しながら,あるいは彼らの家やわたしたちの家にいる時に多く会話すればするほど彼らの真の必要を知るようになるでしょう。もちろん,彼らの事情をせんさくするのは避けるべきです。
4 援助や励ましが必要であり感謝されるであろう分野を見定めたなら,その線に従ってできる限り努力すべきです。それは家の掃除や洗たく,買い物といった事柄かもしれません。お金や衣類,食物の形で物質的な援助を与えるのがふさわしい場合もあります。(テモテ第一 5:3-10; ヨハネ第一 3:17,18と比較)困窮している人にとって,聖書研究や再訪問,その他の野外奉仕の活動にあなたと共に行くよう招かれるのは大変励ましになるかもしれません。また,健全な社交的活動に彼らを含めるのも,仲間を望んでいる彼らの必要を満たすのに役立つかもしれません。―ルカ 14:12-14。
5 もちろん,特に自分に心を許しているわけではない人に世話を強いて与えることのないように注意しなければなりません。不幸な境遇にある男の子を一人の兄弟が真に心配し,純粋な暖かさや関心によってそのことを示すなら,普通その男の子はやがて答え応じるようになります。その兄弟または若者が何も言わなくても,その関係は自然に発展します。例えば,彼らは野外奉仕で共に働き,考えや経験を交換し合うことを本当に楽しむようになるかもしれません。その兄弟は男の子の父親の役割を満たすことは決してできませんが,心を打ち明けられる友になれるのです。年齢の差のためにその人は父親のように見えるかもしれませんが,それ以上に年長の兄弟のようであることにきっと気付くことでしょう。
6 言うまでもなく,人がどれほど行なえるかは状況に左右されます。一例として,独身の兄弟は,誤った印象を与えないようにやもめとその子供たちを援助する点でできる事に限りがあるかもしれません。一方,そのようなやもめは自分の子供に与えられた世話を,結婚相手として自分に関心を向けている証拠と受け取らないようにすべきです。多くの場合,姉妹たちがやもめを援助するとか,夫婦が一緒にそうするのが最善です。さらに,親が同席しないで何かの援助が子供に与えられるなら,親の感情を考慮に入れ,親が与える影響や導きをなしくずしにしないよう注意すべきです。
7 孤児ややもめ,そのほか悩んでいる人たちの必要に目ざとくあり,自分の事情が許す範囲でそれにこたえていくなら,会衆の他の成員の場合と同じように,わたしたちは彼らの励ましの元となれます。それこそ,使徒ペテロの「互いに対して熱烈な愛をいだきなさい」という勧めに真に従うことです。―ペテロ第一 4:8。
-
-
霊的な食物を慕う気持ちを培う王国宣教 1978 | 7月
-
-
霊的な食物を慕う気持ちを培う
1 あなたは霊的な食物を慕う気持ちをお持ちですか。ご自分の信仰を強め,他の人々が真理の正確な知識に至るよう助けるいっそうの備えをするため,聖書の理解を増し加える機会を求めておられますか。霊的な事柄をそれほど考えないで一日が過ぎるような時,どうお感じになりますか。何か空しい感じがしますか。
2 霊的な食物を真に慕う気持ちを持つことは自動的にできることではありません。イエス・キリストの弟子になる以前,わたしたちは毎日の生活上の事柄や楽しみ事に全く没頭していたことでしょう。ですから,そのような毎日から抜け出し,霊的な事柄を生活の中心としていくには精力的に努力しなければならないのです。使徒ペテロは新しい信者たちにこう諭しました。『生まれたばかりの幼児のように,みことばに属する,何も混ぜ物のない乳を慕う気持ちを培いなさい』― ペテロ第一 2:2。
3 しかし,自分の霊的な食欲に気を配る必要があるのは新しい人たちばかりではありません。(ヘブライ 5:14–6:2)ちょうど人が身体的な必要を無視し続けながら来る日も来る日も質の良い仕事を行なうことは期待できないのと同じように,霊的に自分を養わないでいて,強い持続的な信仰を持つことはできないのです。親族や知人,区域の人々の無反応に繰り返しぶつかると,その人は,自分が神の業を行なっており報いは確かであると確信して証しを続ける不屈の精神が自分にないことに気付くかもしれません。(コリント第一 3:9。ヘブライ 6:10; 11:6)適正な霊的食物がないなら,人は「良いたより」を宣明することに熱意を抱くことなどできないのです。その人の心はあふれ出るまでに満たされて,口に語らせるまでになっていないのです。―ルカ 6:45。
霊的食欲をどのように培うか
4 このことから,自分の霊的食欲を向上させるには何ができるか,という質問が生じます。わたしたちは,霊的な事柄を考えたいと思わせるような何らかの明確な刺激を必要としています。使徒ペテロは,「主が親切なかたであることを味わい知っているならばです」と書いてこのことに注意を促しました。(ペテロ第一 2:3)ですから,もし霊的食物に対する自分の願いが本来あるべき姿にないのに気付いたなら,あなたがすでに味わい知った事柄を思いめぐらす時間を取ってください。事実わたしたちすべては,次のような質問を思いめぐらすことから益を得られるのです。主イエス・キリストがわたしに親切にしてくださったどんな点をわたしは指摘できるだろうか。わたしのために命を与えてくださったことに対し,わたしはイエスに負いめがあるのではないだろうか。互いの間に純粋の愛を抱いているイエスの弟子と交わって心に喜びを得なかっただろうか。わたしはエホバの憐れみと過分のご親切に感謝してはいないだろうか。これらの事柄を繰り返し考えるなら,それはわたしたちの心に健全な影響を及ぼし,エホバ神とイエス・キリストに感謝を示そうと願うようわたしたちを動かすことができます。
5 感謝に満ちたこの態度はどのように明らかになるでしょうか。わたしたちは聖書や聖書に基づく出版物を通して,エホバとそのみ子イエス・キリストに教えられることを願うことでしょう。また,お二人の完全な模範に倣うよう鼓舞されることでしょう。確かに,聖書や聖書に基づく出版物を読み,そののち読んだ事柄を考え,情報を自分自身に当てはめるには努力が要ります。しかし,良い友好関係を保つためには絶えず努力が求められることは確かではないでしょうか。また,エホバとそのみ子に対する愛の点で成長の歩を進めるよりも価値あることがはたしてほかにあるでしょうか。それゆえ,神とキリストの友であり兄弟たちに励みを与える者であることを証明するため,わたしたちは健全な霊的食欲を持ちかつ保つよう努めますように。さらに,自分がすでに味わい知った良い事柄をもって他の人々の食欲も刺激し,彼らが霊的な食物を慕う気持ちを培うのを勤勉に助けますように。
-
-
日本の野外奉仕報告: 4月王国宣教 1978 | 7月
-
-
日本の野外奉仕報告: 4月
平均 平均 平均 平均
伝道者 時間 再訪問 研究 雑誌
特別開拓者 794 132.4 65.2 5.3 128.2
開拓者 5,860 84.5 35.3 3.4 60.5
補助開拓者 4,648 62.1 24.8 2.1 39.4
伝道者 32,890 14.3 6.0 0.8 11.7
合計 44,192 新予約: 19,352
新しく献身しバプテスマを受けた人: 471
昨年の平均に対する伝道者の増加: 10%
-