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退職後の生活を報いの多いものにする目ざめよ! 1976 | 2月22日
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……教会は,年老いた人の霊的な必要よりも,彼らの社会的な必要により多くの関心を払っていることを報告は示していた。教会は,講義,映画,バス旅行,そして教会主催の晩さん会などを催しているが,『我が国の年老いた人々の霊的生活を富ませる』面ではほとんど何も行なっていない」― 1974年1月5日付,クリーブランド・プレス紙。
しかし,そうした誤りを犯していない宗教組織が一つあります。それは,エホバのクリスチャン証人です。エホバの証人は,生活の霊的な面,つまり聖書の個人研究,クリスチャンの集会への出席,神と人に仕えることなどを強調します。エホバの証人の退職者は,退屈するどころか,幸福で,忙しく,産出的です。ものみの塔協会の本部には,65歳以上の人々が40人余りおり,その中の13人は80歳を超えています。この人たちは,毎日幾時間も働き続け,そうすることを喜んでいます。それは,自分たちの霊的な必要が満たされているからです。同様に,米国にいる2万人の全時間開拓奉仕者の5%余りは,65歳を超えた人たちです。そうした奉仕者の一人で1973年に亡くなった人は,99歳になるまで忙しく働き続けました。
そうです,あなたは,「余生を人生で最良の時」にすることができます。しかしそのためには,収入,居住地,身体面の健康などの実際的要素について考えた上での準備と計画が求められます。さらに最も大切な点として,愛のこもった態度で神と仲間の人間に仕えることが求められます。
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世界教会協議会は抗議の声を上げるか目ざめよ! 1976 | 2月22日
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世界教会協議会は抗議の声を上げるか
● 世界中の人々は,アフリカの国マラウィでエホバの証人に加えられている恐ろしい迫害について聞いており,各地の報道機関に抗議の声が寄せられています。
例えば,1975年11月8日付のワシントン特別区のスター紙は,「世界教会協議会はこの挑戦を受けて立つか」との見出しを掲げました。スター紙の幹部記者ウィリアム・F・ウイロビーはこう述べています。「1972年にマラウィで起きた迫害のために隣国のザンビアとモザンビクに逃れた3万4,000人余りのエホバの証人は,現在本国に強制送還されており,その安否が気遣われている」。同記事はさらに,「バンダ大統領の率いる与党の青年政治団体員であり,野蛮な仕方で命令を遂行した青年開拓者」が,これら罪のない証人たちに加えた憎むべき残虐行為の詳細を報じています。
では,迫害を受けるこの少数者は,どこに助けを求めることができますか。「国連は,その構成国が国民に保証するはずの信教の自由に関して沈黙を守っているので,これら圧制の的とされている人々に対する助けは,そうした方面から得られないように見える」,とウイロビー氏は嘆いています。
「しかし,世界教会協議会は,間もなく[ケニアの]ナイロビで重要な総会を開く予定である。同協議会には,アフリカで黒人を搾取する白人の植民地勢力の圧制を強硬に非難した記録がある。そして,宗教組織としての評判を落とす危険を冒してまで,各地の解放グループに資金や物質を供給してきた。圧制された人々の自由を気遣って然るべきそうした団体こそ,マラウィの中央アフリカ長老教会の忠実な長老であるバンダ大統領に,マラウィの仲間の黒人に同じ自由を少しだけでも与えるよう呼びかけるのに打って付けの立場にある」。
そして,ウイロビー氏は,最後に次のような問いを提出して記事を結んでいます。「世界教会協議会は,自分たちにとって挑戦となるとはいえ,この絶好の機会に立ち上がるだろうか。そうしないなら,同協議会が宗教,人種,あるいはその他の圧制に対して発する他のどんな宣言も,説得力を欠いたものとなろう」。
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