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「われこゝにあり 我をつかはしたまへ」とあなたは語りましたかものみの塔 1967 | 2月15日
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の人々は,大いなるイザヤの「子供たち」として油そそがれた者の側に立ち,宮に臨在されるエホバの幻を見て喜んでいます。
31 (イ)「他の羊」の「大いなる群衆」が実際に「われこゝにあり」と言ったのは,どんな召しに対してですか。(ロ)では,彼らは引き続き何を行なうべきですか。彼らはなぜ幸いな者と言えますか。
31 油そそがれた残れる者と協力して働くようにとのエホバの召しに答えて,「他の羊」の「大いなる群衆」は事実上,「われこゝにあり我をつかはしたまへ」と語りました。(黙示 7:9-15。ヨハネ 10:16)あなたはこれらの「他の羊」の一人ですか。また,そう語りましたか。では,宮で与えられた聖なる使命を果たそうと努めている,大いなるイザヤの油そそがれた「子供たち」を助け続けてください。彼らに加わり,キリスト教国に語り告げ,キリスト教国は見聞きすることも理解することをも拒んだために,その「家々」には住む人も絶え,領土は荒廃するであろうと警告し続けなさい。目で見,耳で聞き,心で理解し,正しく行動しているゆえに,あなたは幸いです。こうしてあなたは,キリスト教国に臨む徹底的な永遠の滅びを免れるでしょう!―マタイ 13:13-16。
(宮で与えられた使命が,現在エホバの証人により全世界にわたってどのように遂行されているかに関する記事が,全世界にわたるエホバの証人の報告とともに,次号「ものみの塔」誌上にのせられます。)
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偽りの宗教の最後ものみの塔 1967 | 2月15日
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偽りの宗教の最後
1 (イ)世界に不一致と流血をもたらしたおもな原因はなんでしたか。(ロ)真実の宗教がこのような災いの原因でないことは,どうしてわかりますか。
まちがった宗教がまもなく地上から姿を消してしまうことを知るならば,あなたは喜ばれますか。その時もたらされる平和と一致を考えてごらんなさい。今日,世界のいろいろな宗教は一致を目ざしており,一致するための共通の立場を求めてきました。しかしそのような立場は見いだされていません。歴史を学んだ人は,過去において流血の原因の多くが宗教であったことを知っています。十字軍や三十年戦争はその例です。異端審問が行なわれた時代には,多くの人が拷問に苦しみました。このような戦争は,神のまことの崇拝が原因となって起きたものではありません。イエスが述べられた次の原則から,それは明らかです。「あなたがたは,その実によって彼らを見わけるであろう」。それで生み出された実や行ないを見れば,それはみたまの実ではありません。みたまの実は平和です。自分でそう主張するからといって,キリストの追随者であるとはかぎりません。イエスは言われました。「わたしにむかって『主よ,主よ』と言う者が,みな天国にはいるのではなく,ただ,天にいますわが父の御旨を行なう者だけが,はいるのである」― マタイ 7:16,21。ガラテヤ 5:22,23。
2 (イ)世界が一つの宗教で結ばれていた時がありますか。(ロ)偽りの宗教がふたたび根をおろしたのはいつですか。そのことはどんな結果になりましたか。
2 洪水を生き残ったノアとその妻,3人のむすこと妻たち合計8人が箱舟を出た時,彼らは一つの宗教つまりエホバ神のまことの崇拝で結ばれ,エホバがまことの神また全能者であって,洪水を生き残らせてくださった保護者であることを知っていました。(創世 8:20,21)偽りの宗教が始まり,再び根をおろしたのは,その後100年以上たってバベルの塔が建てられた時です。バベルの塔の建設は混乱に終わりました。(創世 11:4-9)その時以来,偽りの宗教は混乱と争いをひき起こしており,人々をまことの神の教えから遠ざけて道徳の腐敗をもたらし,世の人々を衰えさせてきました。ノアと忠実なむすこセムは,エホバを崇拝する正しい宗教を守り,バビロンの影響から離れていました。しかし偽りの宗教は全世界にひろがり,さまざまの形をとっています。そして今日大きな混乱をひき起こしているために,数多くの宗教宗派の統一をはかることは不可能です。
3 第6の災いの鉢は何の上に傾けられますか。
3 しかし偽りの宗教は神からどんなさばきを受けますか。この世の罪悪の原因となっているさまざまのものが神の怒りを受ける今の終わりの時代に,神が行なわれる事柄は黙示録 16章に描かれています。偽りの宗教もこのことに無関係ではありません。12節は7人の天使の第6の者が神の怒りの鉢を傾け,災いをそそぐさまを描いています。神から幻を与えられた使徒ヨハネは次のように書きました。「第六の者〔天使〕が,その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると,その水は,日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために,かれてしまった」。
干あがったユウフラテ川
4 ユウフラテ川について述べられていることはなぜ重要ですか。
4 ユウフラテ川の名前が述べられていることは重要です。歴史にもよく出てくるユウフラテ川は,むかし重要な川でした。それが干あがったことは,歴史に残る大事件すなわちペルシャのクロス大王によるバビロンの陥落と関係があります。ゆえにバビロンの名がここで述べられていなくても,これは明らかにバビロンのことを述べているのです。バビロンはむかしユウフラテ河畔にあった主要な都市でした。それは「エホバに敵対する力あるかりゅうどニムロデ」によって建設された当初から神に敵対していました。(創世 10:9,10,新世訳)川がほとんど干あがったために,バビロンは陥落したのです。
5 だれがユウフラテ川にいましたか。その人々に対して,バビロンは何を企てましたか。彼らはどのように解放されましたか。
5 聖書は,とらわれ人がユウフラテ川につながれていることを述べています。黙示録 9章13節から15節によれば,第6のラッパを吹いた天使は,「大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を,解いてやれ」と命ぜられました。すでにバビロンは紀元前607年に神の民を連れ去り,彼らを永遠にとらえておこうと企てています。巨大な城壁と強大な軍隊を持ち,難攻不落と思われていたバビロンがそのことを企てたのも不思議ではありません。ペルシャ人クロスが川をほとんど干あがらせて町にはいり,町を征服したのは,紀元前539年でした。クロスはその後2年目にユダヤ人を解放しました。
6 (イ)第6の鉢を傾けることによって何が暴露されますか。(ロ)ユウフラテ川が干あがることは,大いなるバビロンにとらわれている人々が解放されるということですか。なぜ?
6 神の怒りの第6の鉢が傾けられ,大いなるバビロンの滅びは預言的に明らかにされます。本誌の以前の号が指摘したように,大いなるバビンは偽りの宗教の世界帝国を表わし,それは黙示録 17章の中で不貞な女として,また地の王たちを支配する大いなる都として描かれています。(黙示 17:3-6,18)大いなるバビロンはそのまちがった教えと行事によって多くの人をとりこにしてきました。またこの世の国の権力を利用して,みずからの偽りの崇拝の形式への改宗を迫ったこともあります。第6の災いがそそがれたことは,とらわれ人がバビロンから解放されるということではありません。古代バビロンが倒れたのは,とらわれていたユダヤ人の反逆のためではなく,ユウフラテ川が干あがったためでした。とらわれていた人々はバビロンを倒すことに加わらず,またその解放もバビロンの倒れた時ではなくて,のちにクロスの勅令が出た紀元前537年のことでした。
大いなるバビロンの最後の崩壊
7 西暦1919年に大いなるバビロンが倒れたことは,東から来る王たちによって大いなるバビロンがくつがえされることと,どう違いますか。
7 大いなるバビロンは,黙示録 14章8節
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