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  • 書く技術は最初の人間から始まる
    ものみの塔 1958 | 11月15日
    • 法を混合したものでした。通常は右から左に書かれましたが,時には左から右に,また右と左のつり合を保つて,中心から外に向かつて書かれることもありました。18世紀ナポレオンの軍隊がエジプトを遠征した時に,彼らはロセッタ石を発見しました。この石には,プトレミイ・エピハネースをたたえた同じ碑文が,聖刻文字とギリシャ語で刻みつけられていました。これは,エジプトの聖刻文字の中に閉じこめられていた歴史のとびらを開くかぎでした。

      毛筆を使つてパピラスに物を書いたため,僧職者級は,聖刻文字を『ヒエラテイック』と呼ばれる草書体で書きました。聖刻文字をヒエラテイックで書くことは,丁度現代の印刷文字を草書で書くのと同じようなものです。

      キリスト前500年までには,聖刻文字との類似点を多分に失つた,ずつと短縮された形式が発達したことでしよう。それは,商売人が,一般的な取り引きの記録をつけるのに用いた『デモテイック』または略された普通の書体でした。

      そのようなずつと昔の時代でも,石や焼いた粘土に書きつけられた記録の数はどんどんふえて行きました。その中の多くは,寺院や王家の記録保管所で発見された単なる商業上の記録でした。他の物は,歴史や伝説,数学や宗教に関する資料が記録されていました。これらは,いろいろな時に,バビロニヤやアツシリヤで発掘されたような大きな図書館に集められました。これらの書板は,たいてい大きな焼き物のつぼに納められたので,バビロンの記録保管所などは,『書板のつぼ』という意味の名前で呼ばれました。葦のかごや,木の箱なども使用されました。

      アルフアベツトの使用

      古代の世界では多くの異なつた系統の文字が生れましたが,ヘブル人は,アルファベットを採用したようです。アルファベットは,一般に,セムに起源を有するものと認められています。R・W・ロジャースは,「バビロニヤとアツシリヤの歴史」の第1巻の中で,楔形文字の書法について説明する時,次のように言つています。『彼らがまだ表意文字や,決定記号や,単複の音節を表わすしるしと取り組んでいた間でさえ,モアブ人のように荒つぽい連中は言うに及ばず,隣りどうしのフエニキヤ人やヘブル人は,碑文を書いていた。そしてヘブル人の場合などは,かん単で最も効果的なアルファベットを用いて,散文体や,韻文の本さえ書いた。その文章構成は,古代文化の最も偉大な努力である。』

      古代の,アルファベットを用いたそのような碑文の中で注目に価するものは,モアブ碑です。それは,モアブの王メシャの碑文です。彼はその中で,彼がイスラエルに敵対した時に関するでき事のいくらかを物語つています。これは,歴代志略下の1章と3章の記録で証明されます。また特に興味あることは,その碑文の中に,ヱホバの御名がでてくることです。

      物を書く技術は,モーセの時代のイスラエル人の間で知られていたばかりでなく,普通に使われてもいたことを,聖書は明確に示しています。このことは,ヱホバが,その民全体に向かつて,彼らの神を愛せよと命令された時の御言葉の中に表わされています。『また汝の家の柱と汝の門に書き記すべし。』(申命 6:9)それは,ものを書く技術に関する最も古い記録によつて証明され,さらに現在では,最近の多くの考古学的発見物によつて確証された事実です。「聖書は生きかえる」という本の付録には,S・ラングトンがタイムス紙の編集者に宛てた次のような手紙が転載されています。『モーセの時代に,カナンで,アルファベットの筆記文字があつたということは大きな発見である。これは,当時アルファベットの書法が存在していたことを証明するし,普通のヘブル語の文字も活字体でそれから発達したことを証明する。そうなると,ヘブル人たちが,この期間に,文字を書いていたことに疑問の余地はないことになる。』

      彼らはこの技術をどこで習得したでしようか。モーセが,創世記を編纂するのに,洪水前の記録文書を使つたことを考えると,神が最初の人間アダムに与えられた物を書く能力を,洪水以前の人々も持つていたということが明らかになります。それは,人間が誤つて記憶するのを防ぎ,そして今の時代でも,神が私たちを教えるために備えられた知識を得ることができるようにするためでした。(マタイ 24:37。ロマ 15:4)洪水の後,セムの書いた記録は,人間が厚顔にも,天にまで達するバベルの塔を建てようとした時,神は彼らの言葉を乱すことによつて,彼らの愚かな計画に干渉しそれを妨げられたと告げています。(創世 11:1-9)信仰の深かつたノアやセムが,人間をあがめるその努力に加担していた形跡は少しもありません。彼らは,言葉を乱された人々の中にはいなかつたことでしよう。ですからいく世紀かの後,まだ他の群の人々が,文字によつて自分たちの考えを表現する適当な方式を発展させるのに苦心している間に,セム族(セムの子孫)が散文体や韻文の碑文を書いていたことを知つても驚くにはあたらないのです。

      ギリシャ人は,セム人からアルファベットを借りてきて,それを自分たちに適合させ,そして西欧の国々に伝えました。英語のアルファベットは,ラテン語から生れました。そのことは現代ヨーロッパのほとんどのアルファベットと同じですが,これらの語源はずつと古くて,ギリシャ人の発達からセム人の発達にまでさかのぼります。

  • 天使長ミカエルとは誰ですか
    ものみの塔 1958 | 11月15日
    • 天使長ミカエルとは誰ですか

      天使長ミカエルはイエス・キリストであると,ヱホバの証者は信じています。こう信ずるのは,ヱホバの証者だけではなく,また彼ら独特の考えでもありません。19世紀における最も有名なドイツの聖書学者の一人ヘングステンバーグは,彼の著した本「キリスト研究」と「黙示録注解」の中で,右の意味のことをながながと論議しています。英国の聖書学者フェアバーンの編集した「インペリアル聖書辞典」も,この説をかたく支持しています。そしてクラークは,彼の「コメンタリー」の中で,少なくとも時折は,ミカエルはイエス・キリストを意味すると述べています。

      聖書的な証明について言うならば,まず最初に,『ミカエル』という名前の意味,すなわち『神のごとき者は誰か』に注意して見るべきです。地に来られる前のイエス,昇天された後のイエス,いずれにせよ,この名前がイエスにほどぴつたりと適合する者は外にいません。イエスだけが『神の像』『神の栄光のかがやき,神の本質の像』また『見得べからざる神の像』と描写されています。―コリント後 4:4。ヘブル 1:3。コロサイ 1:15。

      それから『天使長』という彼の称号にも注目して下さい。この言葉は,聖書の中で,テサロニケ前書 4章16節と,ユダ書 9節に2回出てくるだけです。接尾語『長』は,『第一位の,主要な,偉大な』という意味です。確かにイエスは,人間として地上に来る前でも,天に帰られた後でも,神に属するすべての霊者もしくは天使たちの中で長または主なるかたです。三位一体論者は,これは『三位一体の第二位格』を引き下げるものだ,と考えるかも知れませんが,もし私たちが,イエスは『神の造りたまうものの本源』『すべての造られたものに先だつて生れたかたである』という聖書の証明を受けいれるならば,天使長という言葉をイエスに適用することをためらわないでしよう。―黙示 3:14。コロサイ 1:15,新口。

      霊者の君または天使長ミカエルに関する五つの参照の中で ― またミカエルの名前をもつ10人の人々に関する10の参照もある ― 最初の二つは,ダニエル書 10章13節と21節に見られます。そこでは彼は,なぐさめの音信を持つてダニエルにつかわされたヱホバ神の天使を,サタンに属する悪鬼の君の手から救つた力の強い天使として示されています。またここでミカエルは,ダニエルの君ともされています。これは,ダニエル書 12章1節で『あなたの民を守つている大いなる君ミカエル』と話されているのと同じです。このことは,出エジプト記 32章34節や,これに類似した聖句,すなわち神が,イスラエルを導くために御自身の天使を任命されていることを示す聖句と一致します。これによつてなぜ『天使長ミカエル』が『モーセの死体について悪魔と論じ争つた』かがはつきりと分ります。神の被造物の中で最高のイエス・キリストでさえ,悪魔に対してあえてののしりさばこうとせず,ただ『ヱホバがお前を叱りつけますように』と言われただけであることに注目する時,反逆者に対するユダの非難の激しさがよく分つてきます。―ユダ 9。ゼカリヤ 3:2。

      そして最後に次のように書かれた,黙示録 12章7,8節があります,『さて,天では戦いが起つた。ミカエルとその御使たちとが,竜と戦つたのである。竜もその使たちも応戦したが,勝てなかつた。』この内容は,イエス・キリストを王とする神の御国が生れたことを示し,さらに竜がサタン悪魔であることを証明しています。ちようどダビデが,王になるやいなやその敵に対して行動を起したのと同様に,神の御国が生れたとたんに行動を起す者が,王としてのイエスであるのは確かでしよう。イエスは,復活された時に,天と地におけるすべての権威が与えられたと言われたではありませんか。詩篇 110篇1,2節は,敵のまつただ中で支配せよと彼に命じてはいませんか。そして使徒パウロは,ヘブル書 2章14節で,イエスこそ悪魔を滅ぼすかたであることを示し,黙示録 20章1節のサタンを拘束する天使がイエスであることを証明してはいませんか。

      すべてのよくあてはまつた聖句は一致して,ミカエルが,ダニエル書 10:13,21と,ユダ書の9節に示されている人間となる前のイエス・キリスト,またダニエル書 12章1節と黙示録 12章7節に示されている昇天後のイエス・キリスト以外の何者でもないことを証明しています。

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