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  • 何が原因でアルコールに頼るようになるか
    目ざめよ! 1978 | 3月22日
    • を失った悲しみなどと同様,飲み過ぎの原因となります。

      しかし,問題,不安,あるいは抑うつ状態を和らげようとして飲み過ぎる人は,必ずより大きな問題や不安や抑うつ状態を抱え込むことになります。これはアルコール中毒のもたらす当然の結果です。

      若者の飲酒

      ある医師のグループは,ニューヨーク・タイムズ紙にあてた寄稿文の中でこう述べています。「今日,特に憂慮されるのは,十代の飲酒の驚くべき増加である。それに伴って,アルコールの乱用,アルコール中毒,そして複合中毒の全般的な広まりは,劇的な増加を見せている」。

      米国の若者の主要な健康問題はアルコール中毒です。アルコール中毒は,ヘロインのような“強い”麻薬に対する中毒よりも,はるかに深刻な脅威となっています。政府の一当局者は,アルコール中毒を,「伝染病の域に達した……悲惨な問題」と呼びました。

      ある調査によると,米国の高校生の三分の一は飲酒問題を抱えています。そして現在では,さらに年若い子供たち,まだ高校にも入っていないような子供たちの間にもアルコール依存が見いだされています。

      ドイツのキール大学の研究者たちによると,ドイツの10歳から18歳までの年齢層の若者たちの6分の1は,「アルコール中毒に脅かされて」います。アルコール中毒が全般的に増加している他の国々でも,若い人々がより一層この問題に関係するようになっています。

      その直接的な結果の一つを取り上げた,ボストン・サンデー・グローブ紙はこう述べています。「十代の若者の飲酒運転による事故で死ぬ人の数は,飲酒年齢が引き下げられて以来,三倍も増加した」。

      しかし,アルコール飲料を飲む若者の数はどうして増加しているのでしょうか。一つの理由は,“仲間の圧力”,すなわち友人の影響力です。「友だちの中で酒を飲まない者はいません」という一人の若者の言葉は典型的なものです。別の若者は,「“まじめ人間”だと思われたくなかったので,酒を飲み始めました」と述べています。

      大人と同様,多くの若者がアルコールを飲むのは,ある人が言うように,「酒を飲むといい気分になり,愉快な時を過ごせる」からです。若者たちの挙げる他の幾つかの理由は,生活が退屈なものになっている,家庭か学校で問題がある,冷酷で不確かな世界での将来に恐れを抱いていることなどです。

      しかし,自分たちの飲酒習慣の理由として,若者たちが真っ先に挙げるのは,親および大人の社会全般の影響力です。『十代のアルコール中毒」と題する本は,「飲酒の場合,仲間の影響が重大な役割を果たしてはいるが,最大の影響力を持っているのはやはり親である」と述べています。ドイツでの調査によると,父親が大酒を飲む家庭では,その子供も大酒を飲むようになる場合が少なくありません。

      しかし,アルコールを乱用しない親も大勢います。そうした親たちは,子供が自分で責任を持ってアルコールを飲める年齢になるまで,子供が少しでも定期的に酒を飲むようなことを許しません。種々の調査によれば,そのような家族の子供がアルコールで問題を起こす率は,親自身が飲み過ぎる家族の子供の場合の半分です。

      大人がごく普通にアルコールを飲んでいるような社会で,若者の多くは年上の人々の行ないを見て,それに見倣います。一例として,テレビで西部劇を見た一人の若者は,「西部劇に登場する男たちはみんなウイスキーを飲んでいました。ぼくも腕っぷしの強い男になりたかったので,ウイスキーを飲むようになりました」と語っています。

      人は自分のまいたものを刈り取ります。大酒を飲むことが大目に見られ,幾百万もの大人がアルコールに頼っている社会では,アルコールに頼るようになる若者が当然のこととして増えてゆきます。

      様々な要素がアルコール中毒をもたらすとはいえ,人がアルコールに頼るようになると,その人の体はどうなりますか。それはどんな結果をもたらすでしょうか。

  • アルコールに頼るとどんなことになるか
    目ざめよ! 1978 | 3月22日
    • アルコールに頼るとどんなことになるか

      時たま,少量の酒を飲む程度の人なら,アルコールに頼るようなことはまずありません。アルコールを全く飲もうとしない人もごくわずかながらいます。

      アルコール中毒になる人の大半は,飲み過ぎが長い間続くためそのような状態に陥ります。飲む量が多ければ,それだけアルコールに依存する危険が大きくなることに疑問の余地はありません。

      依存のタイプ

      アルコール依存とはアルコール中毒になることを意味します。アルコール依存,つまり中毒の一つのタイプは心理的なものです。これは精神面,あるいは感情面の依存です。

      心理的な依存の場合,人は自分の感情面の不安を除くために,アルコールを渇望します。アルコールという支えがなければ,人生とその諸問題に立ち向かおうとしないのです。しかし,まだ肉体的な中毒にはなっていません。

      とはいえ,心理的な依存は多くの場合,実際の肉体的中毒に導きます。そうなると,思いや感情だけでなく,肉体もアルコールを要求するようになるのです。

      長い間アルコールを乱用していると,体内で化学変化が起こり,細胞や組織が文字通りアルコールに依存するようになって,アルコールがなくては正常な機能を果たせなくなります。体のこうした変化は自制心を弱めるので,その人はさらにアルコールを渇望するようになります。

      大酒を飲むことによって体の必要を満たしていると思っても,実際には衰弱へのお膳立てをしているようなものです。そうしたことを続けていると,やがて中毒の結果として,自分の体の器官を著しく損ない,寿命を縮めることになります。

      体がどうして中毒症状を呈するか,その理由ははっきりしていません。その原因として,アルコールに対するアレルギー,糖分の代謝異常,甲状腺・脳下垂体・副腎などのホルモンの欠乏,ビタミン・ミネラル・酵素などの栄養素の食餌あるいは代謝面での欠乏,肝機能障害,およびアルコール

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