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家庭生活における諸問題目ざめよ! 1974 | 10月22日
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れる ― も広まっています。米国には,時おり“スインガー”となる者がおよそ800万人もいると信じられています。
結婚のきずなに対するこうした敬意の不足は,特に年若い人々に対して悲劇的な影響を与えています。
問題をかかえる若者
年長の人々が結婚の関係を軽視していることは,それを見る多くの若者が道徳上の規準を全く捨て去る結果になっています。“自分のしたい事をしろ”また“できる間にそれをやれ”というのが彼らのモットーです。ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙はこう説明します。
「結婚によらない性関係は,今では,親,大学,一般社会などによって広く認められている。抑え難い新たな風潮に逆らうのはむだであるというかのように,不道徳行為に対するある種の暗黙の容認がある」。
不道徳の容認という風潮が高まっていることの反映として,堕胎をする若い女性が幾百万人となくいます。また,別の表われは,私生児の増加です。1970年,カリフォルニア州は,4万6,600人という私生児誕生の記録を作りました。米国全体について見ると,18歳未満で母親になる少女は1969年に20万人以上いました。
スウェーデンでは,赤子五人に一人は結婚関係外で生まれています。ニュージーランドでは,赤子八人に一人は私生児です。カナダでは生まれ出る子十人に一人は私生児であり,オーストラリアでは12人に一人が私生児です。ロンドンのデイリー・メイル紙はこう伝えました。「十代の花嫁の三分の一は結婚式の日にすでに妊娠していた」。
離婚の起きていない家庭ではどのような事が生じていますか。一つの点として,自分の子どもをほとんどあるいは全く制御できない親が多くいます。品行について言い合いの絶えない家庭も多くあります。あるいは逆に,すでに暗黙のあきらめがあり,親と子どもがそれぞれ別の道を行く場合もあります。本当に助けを必要としている家庭が幾百万となくあります。あなたも,家庭生活の問題について何かの助けを得ることは喜ばれるかもしれません。家庭の状態を改善するために,妻,夫,また親の行なえることはたくさんあります。本誌のこの先の記事ではそうした点を扱います。
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妻は何を行なえるか目ざめよ! 1974 | 10月22日
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妻は何を行なえるか
絶望した調子でこのように尋ねる妻が多くいます。結婚生活の問題が自分の手ではとても解決し難いように見えるのです。
不幸なことに,そうした妻は決して例外ではありません。むしろ,そうした妻のほうが多いように見えます。これは,心理学者イズラエル・チャーニーが,「大部分の結婚の惨めとも言える状態」と呼ぶものの結果です。
したがって,家庭生活の問題がどれほど深刻でもそれを首尾よく扱う方法があるということは,それを聞く多くの人にとって喜ばしい知らせであるはずです。結婚の起源について考えるなら,問題とその解決の両面に多くの光を投ずることになります。
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