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一生の目的を追い求めるものみの塔 1961 | 6月1日
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と,願いつづけてきたことだったからです。神権制度はやさしい母親のように,私にその機会を与えてくれました。
毎日,実際的な助言が与えられ,異なった課目をくわしく勉強することにより,私は真理をますます鮮明に見ることができました。この進んだ神権的な訓練を受けた結果,エホバの制度は壮厳さと美を加えて私たちの前にあらわれてきました。そして全時間奉仕をエホバに捧げる特権をいままでになく深く認識しました。卒業後ギレアデを去ることはつらいことでした。
必要とされているところで奉仕する幸福
しかし,私たち卒業生が38の違った国々に散らばっていった時,さらに大きな幸福が待ち受けていました。大部分の人があなたがまだ知らない言葉を話し,一般の生活の仕方も異なっていて理解するのがむずかしいというような,いままで住んだことのない国で生活するということは,最初対処してゆくのはそうやさしいものではありません。しかしこのような困難も,エホバの望まれる場所にいるのだと考える時とるにとらないものになります。このような見方をすれば,本当にそこは世界中で一番美しい場所にもなるのです! 私たちの任命地は古い都市で100万人以上の人々が住んでおり,それぞれ異なる宗教や言語を持っています。ここで羊のような多くの人々を探し出し,養う時に感ずる特権と喜びにより,私のパートナーも私も自分の国にいるように感じました。それいらいずっとそのように感じてきました。
10年の歳月が流れました。その間私たちは,一生懸命に熱心に働きました。エホバの過分の御親切と援助により,私は今でも同じ場所におります。このことに対してエホバに特に感謝しております。ただよい伝道者としてキプロスかギリシャにいたならこんなにたくさんの祝福には決してあずかれなかったでしょう。
この年月の間種まきと水をやる仕事の上に注がれたエホバの祝福を見ることは,心の暖まることでした。その間に40人の小さなグループから300人をゆうに越した御国宣明者にまで増加しました!
エホバは私の霊的必要物をもゆたかに供えて下さいました。エホバの助けにより1950年いらい開かれた大きな大会には,かかさず出席することができました。1953年にはニューヨークの新世社会大会に出席する特権にめぐまれました。それから1955年に開かれたヨーロッパの勝利の御国大会の三つにも出席しました。一番心を湧かせた大会は,1958年ニューヨークで開かれた神の御心国際大会でした! これは忘れ得ぬ思い出となりました。御自分の僕のためにこれらの大会を通して与えて下さった霊的力により,私は心を新たにして一生涯の目的を忠実に追い求めることができました。
物質的な必要物という点でも,私はエホバに頼り,失望したことはありませんでした。この年月のあいだずっと,親切な親類や兄弟たちを通してエホバは本当に豊かに備えて下さいました。
神の御ことばを知り,エホバ神に奉仕することは人を幸福にします。しかし開拓者としてエホバに全時間奉仕する時,人はもっと幸福になります。私は自分の経験からこの事がいえます。なぜなら私の生活を変えた開拓奉仕は,真理そのものを知った時と同じく大きな変化と祝福をもたらしたからです。
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若いオランダ人の奉仕者ものみの塔 1961 | 6月1日
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若いオランダ人の奉仕者
11歳の若い奉仕者は,友だちのひとりと聖書の研究をしていました。その友だちの家族はトランプ気違いで,彼らの聖書研究の晩が,ちょうどトランプ・パーティーの晩になっていました。そこで少年たちは,廊下に出て研究しなくてはなりませんでした。しかし,11月ともなれば寒いので,みんながトランプをしている居間の片隅で勉強してもよいということになりました。最初の時,トランプをしていた人々のうちのいく人かが,トランプのあい間に少年たちの勉強していることをじっと聞いていました。つぎの週,そのうちのひとりが,私もその本を読むことはできないかと尋ねました。若い奉仕者はすかさず神を真とすべしをすすめました。1月にはトランプ仲間のふたりが聖書研究をしており,夏には,ヘーグで開かれた,「平和を追い求める全国大会」に出席しました。
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