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世界展望目ざめよ! 1970 | 3月8日
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であり,その知識は科学とその応用に関する1,000万冊の書物にまとめられると考えられている。そのうえ重要なことに,科学の知識は1年間に100万冊,1時間にすれば100冊の本の割合で増大している」。こうした知識の洪水は非常な速さで増大し,かつ知識の内容は変化しているので,教科課程をどのように編成し直しても追いついていけないほどである。しかし知識がこれほど増大しているにもかかわらず,大気や河川の汚染,土地の乱用はかつてないほど深刻をきわめ,病院は病人であふれ,人類は希望をまったく失っている。たしかに人類が必要としているのは,神に関する正しい知識と,人間の病気をいやすための定められた方法である。
性に対する考え方の退廃
◆ アメリカの母親の集まりで行なわれた話し合いを聞くと,性に関する考え方が大いに混乱していることがわかる。ある母親は次のように語った。「昔,自制は美徳でした。今は悪徳です。19歳になる私の娘は,『純潔は無用です。それは栄養失調と同様に無意味なことだわ』と言いますし,大学2年の娘は,互いに愛し合っていさえすれば,結婚していなくても,性関係を結んでさしつかえない,と考えています。大学4年の兄のほうは,もっと『進歩的』で,互いに楽しければ,愛し合っていなくとも,性関係を結んでかまわない,と考えています。そして,『愛し合う者の性関係はすばらしいが,愛していなくても,性関係を持つことのほうが,何もしないよりましだ』というのです」。純潔を守りたいと願う女子大生にとって,その意志を貫くことは容易ではない。「結婚のために純潔を守ろうとする」まじめな学生は,やがて周囲から疎外されてしまう。ヘイム・G・ギノット博士は,次のように語った。「周囲からこうした圧力が加わるのでは,純潔を守る学生は,自分の考えの正しさを疑うようになるであろう。誘惑と嘲笑に直面して,なお自分の考えを守り通し得るのは,堅固とした決意の持ち主だけである」。退廃した道徳観が広まっている今日,クリスチャンが純潔を守るには,友人を慎重に選択しなければならないことがわかる。
法王と避妊薬
◆ バチカンは,法王パウロ6世の非とした避妊薬を製造している製薬会社に,財政的な利権を有しているのではないか,という疑問が最近持ち上がった。1969年10月12日付,パレード紙にその答えが掲載された。「バチカンは,避妊薬を製造するセロノ製薬会社に財政面で利権を所有している。同社の社長は法王ピオ12世のおいに当たるジュリオ・パチェリ公である」。
懐疑主義の見られる理由
◆ 青少年の間に見られる懐疑主義的風潮を,僧職者の責任にする人が多い。これは当を得た評であろうか。ジ・オレゴニアン紙は,次のような報告を掲載した。「私の州で,反抗的な行動を取る牧師たちは,過去数年間のうちに,同性愛行為をそそるダンス・クラブを結成した。……他州では,流行牧師が処女出産を嘲笑しており……聖歌隊の代わりにロックを演奏する楽団を備え,スイング調の礼拝に合わせて,聖さん台の前を肩をゆすぶって歩き回る牧師もいる」。このような行為により,神への信仰を喚起しようとするならば,教会内が空席になることが,その結果というものであろう。
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幸福な家庭生活を営むための真の導き目ざめよ! 1970 | 3月8日
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幸福な家庭生活を営むための真の導き
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