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  • 正しい平衡を維持する
    ものみの塔 1958 | 9月1日
    • 終りがありません。あなたは,正しい霊的平衡を持つことによつて,綱渡りをする人が細い綱の上を歩くと同じように,その細い道を確かな足どりで歩むことができます。すべてのことに平衡をたもつことによつてのみ,あなたは自分の目標に到達することができるのです。そこに到達する過程においては,あなたはヱホバ神の御手の中にある,またヱホバの神権制度の信頼できる有益な器となるでしよう。

  • 神学生を困らせた質問
    ものみの塔 1958 | 9月1日
    • 神学生を困らせた質問

      ユーゴースラビヤのセルビヤ地方の正統派の信者は,死人の崇拝を行つています。『万霊の日』と呼ばれる日に,各家族は連れだつて,食物の一パイはいつたバスケットを下げ,墓詣りをします。食物のなかには,特別に調理したお供用のケーキがあります。それは,純白の小麦粉,ミルク,蜂蜜,肉桂でつくられたものです。墓詣りにきた人々は,誰れにでも ― たとえ,その人が故人を知つていても知らなくても ― この一サジのケーキの御馳走にあづかります。また家族のうちの故人の『命日』にも,毎年,このケーキが供えられます。この儀式の日には,親類,友人は,みな招待されます。

      あるヱホバの証者の婦人奉仕者は,死亡した牧師の娘のところを再訪問しました。そのとき,家族は丁度『命日』の儀式を終えて,帰つてくるところに,思いがけなくぶつかつてしまいました。ヱホバの証者が部屋に入つて行くと,一群の人々に真正面に会つてしまい,そのうちには,正統派教会の二人の神学生もまじつていました。

      証者はそこに立ちどまりました! 女主人はまずサジを渡し,つぎに,命日のケーキをさし出しました。訪問者はまずケーキを食べてから,つぎに紹介されるのが習慣なのです。彼女はサヂを持つた手をそのままにして,質問しても宜しいですか?と尋ねました。沢山の人々がいるのですから,たしかに誰かが,正しい解答をしてくれる筈です。

      『もちろん,差支えありません』と女主人は答えました。証者は言葉をつづけて,から云いました。『たとえば,あなたの兄弟がある罪をきせられて,投獄されたと仮定して見ましよう。あなたは弁護士に頼んで釈放運動をします。そして,この弁護士に,時々,報酬を支払います。さて,2年たつた後に,自分の兄弟の釈放運動がどの程度まで進展したか,あなたは弁護士に聞く権利がありますか?』

      『そうですとも,権利はありますね』とその婦人は答えました。『では,弁護士は,あなたの兄弟の釈放の運動の見通しとか進歩について,知らせる義務がありますか』『もちろんです』人々は答えました。『では宜しいですね。あなたの父は何年も前に死亡しました。そして少くとも一年に一度,命日には,多額の金をミサやお墓の儀式に払いました。そして牧師は,あなたの父は天国に行くと言います。では,父は一体どのくらいまで天国へ近づいたか,牧師にきいたことがありますか? 牧師はその答をたしかに知つていなければならない筈ですね。あるいは,父はすでに天国に行つているから,もはや,ミサとかいろいろの儀式は必要ないかも知れません。だれか私の質問に答えられますか?』と証者は家の女主人に向きながら言いました。

      人々はシーンとしてしまい,誰も答えられません。人々の目は,おのずと,二人の神学生の上に集まつていました。しかし,彼らも当惑しています。証者は,お供えのケーキを口にしないで,サヂを下におきました。すると,一人の神学生は沈黙を破つてこう云いました。『こんな譬をし,この崇高な儀式をかき乱し,このように格下げをするとは,何と無礼ではないか』『どうして,無礼ですか?』とはつきりとした考えをもつているセルビヤの婦人は,答えました。『これらの質問は素晴らしいものだ,ピッタリと事実にあつている』『本当にそうだ』と他の人々も付け加えます。『あなたこそ,その質問にはつきりとした解答すべきでしように。そんな,馬鹿にした態度をとつて,自分の窮地を抜けだそうとしているのでしよう』

      そのとき,叔母は声をあげて,こう云いました。『私の父に今度会つたら,早速この質問をしてみましよう。この20年というもの,死んだヨバンのための,ミサや命日の儀式に,果てしないお金を使つてきた。もう今頃までには,行くべきところに着いていましよう。毎年,工面して,この金額をととのえる必要がどこにあるのでしよう?』 その婦人は,今聖書の研究を行つています。

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