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  • 人をかたくなにさせる罪の影響力に警戒しなさい
    ものみの塔 1971 | 2月1日
    • を感ぜず,また,痛みが伝わって警戒の用をなすこともなく,保護を失った状態に陥ります。―テモテ前 4:2。

      例を使って,この点を説明してみましょう。誘惑や圧力に屈して,してはならないと知りつつ,あることをはじめてしてしまった人は,良心の痛みと罪悪感を覚えます。しかし,当人がそれを繰り返すなら,良心は用をなさないわけですから,徐々に反応しなくなり,当人は罪のために少しずつかたくなになってゆきます。それどころか,気がついた時には,さらに,重大な罪を犯しているということになりかねません。つまり,最初は少額のお金を雇い主から盗むとか,ちょっとしたことをなまける程度かもしれませんが,それを繰り返すうちに,気がついた時には,いっそう多額のお金を盗むようになっていたり,いっそうなまけて,怠慢は度を窮めるようになっていたりします。

      夫婦関係についても同じです。配偶者にないしょで,かけごとを始めた夫または妻が,回を重ねるたびに,いっそう多額の金をかけるようになり,ついに家族を不幸に追いやることがあります。また,どちらかが異性とたわむれはじめた場合,それをとどめないなら,やがて夢中になり,姦淫を犯し,家庭を破壊する事態を招きかねません。イエス・キリストの言われたとおり,「わずかなことに不義な者は」自分をかたくなにし,ついには,「多くのことにも不義」な者となります。―ルカ 16:10,新。

      クリスチャン奉仕者と自称しながら,友を装う仲間と同性愛行為を続けていたある青年に関して,最近起きた事件を取りあげてみましょう。彼らは便宜上他の地方に移ったものの,同性愛関係を持っていた友人がほしくなり,その仲間のひとりに,自分の住んでいる所に来て同性愛関係を続けないなら,正体を暴露するぞ,という意味の脅迫の手紙を書きました。しかしほどなくして,その若い自称クリスチャンは明白な犯行のかどで正体をあばかれ,最低3年間,エホバの民からなるどのクリスチャン会衆とも交わりを禁じられました。

      人をかたくなにさせる罪の影響力から身を守る

      どうすれば,人をかたくなにさせる罪の影響力から身を守れますか。最も肝要なのは,心臓を守ることです。「すべての操守べき物よりもまさりて汝の〔心臓〕を守れ」。それには,どうすればよいのですか。考えに注意することです。ゆえに,『すべて正しいこと,清いこと,徳とされること,賞賛に価すること』を考え続けなさい,というのは賢明な助言です。人が思いめぐらすものを,心臓は欲し,その後は,容易に欲望に誘われます。それからは,弟子ヤコブが警告したとおり,「欲はらみて罪を生み,罪成りて,死を生む」のです。―箴言 4:23,〔新〕。ピリピ 4:8,新。ヤコブ 1:14,15。

      エホバが,「〔心臓〕は万物よりも偽る者」と,言われたことには十分の理由があります。心臓が罪にかたむく傾向は,人間が最初の親から受け継いだものです。「人の〔心臓〕の図維るところその幼少時よりして悪かればなり」。警戒が必要です。禁じられているということそれ自体に誘惑されて,ある行為をしたくなる場合があるからです。―エレミヤ 17:9,創世 8:21,〔新〕。

      たとえいかに快く映ろうとも,悪に対しては憎しみをいだくようにならねばなりません。「エホバを愛しむものよ悪をにくめ」。(詩 97:10)そうなるための大きな助けは,自分の弱点に関係のある忠言に特別の注意を払いながら,神のことばを定期的に読むことです。詩篇作者が言い表わしたとおりです。「あなたの命令のおかげで,わたしは理解をもってふるまいます。それゆえに,わたしは,あらゆる偽りの道を憎んできたのです」。別の力強い助けは,正しいことを愛し,悪を憎む人々との交わりです。しっ責に聞き従い,矯正を甘んじて受けることの必要性も見のがせません。なぜなら,「しばしば責られてもなほ強項なる者は救はるることなくしてにはかに滅され」るからです。―詩 119:104,新。箴言 29:1。

      世界がますます邪悪になるにつれて,クリスチャンが罪から身を守ることはいよいよむずかしくなります。しかし,次の助言を心臓に銘記することによって,みずからを保護することができます。「常に〔エホバ〕を恐れる人は幸福です」。(箴言 28:14,改訂標準訳,〔新〕)神のことばを読み,考えに注意し,良い仲間と交わるなら,常にエホバを恐れるようになり,それゆえ,人をかたくなにさせる罪の影響力を避けるよう助けられます。

  • 読者からの質問
    ものみの塔 1971 | 2月1日
    • 読者からの質問

      ● エゼキエル書 29章1-16節は,エジプトが40年間荒廃することを示しています。それは実際に生じましたか。―アメリカの読者より

      エジプトのその荒廃は,ネブカデネザルによるエジプト征服後に生じたと考えることができます。エジプトの没落は,エホバの預言者エレミヤによりすでに宣言されていました。(エレミヤ 25:17-19)その没落は,西暦前625年の初めごろ,エジプトがユーフラテス河畔のカルケミシで,ネブカデネザルの率いるバビロニア人と戦い,決定的な敗北を喫したときから始まりました。そのできごとは,エレミヤ記 46章2-10節,またバビロニア年代記にもしるされています。

      次に,ネブカデネザルはシリアとパレスチナを攻め取ったため,ユダはバビロンの属国になりました。(列王下 24:1)エジプトはアジアにおける勢力を保持しようとして,最後の努力を試みました。時のパロ(ホフラと考えられる)は,西暦前609-607年にかけてユダのゼデキヤ王が起こした,バビロンに対する反乱に際し,軍事的な支援を要請したゼデキヤの求めに答えて,カナンに軍を進めました。しかし,エジプトの軍勢は,バビロニア軍の攻囲を一時的に解くにとどまっただけで,退却を余儀なくされたため,エルサレムは滅びるままにされました。―エレミヤ 37:5-7。エゼキエル 17:15-18。

      エレミヤが力を尽くして警告したにもかかわらず(エレミヤ 42:7-22),ユダの住民の残りの者は,後にエジプトを聖域とみなしてのがれました。(エレミヤ 24:1,8-10)しかし,ネブカデネザルがエジプト目ざして進撃し,その地を征服するに及んで,それらイスラエルの難民は,エホバの預言の成就をわが身に受けることになりました。

      このことに関し,エホバの預言的なことばはこう述べています。「かれ[ネブカデネザル]来りてエジプトの地を撃ち死に定まれる者を死しめ虜に定まれる者を虜にし剣に定まれる者を剣にかけんわれエジプトの諸神の室に火を燃さんネブカデネザルこれを焚きかれらを虜にせん」。「エジプトに住る女よ汝移転の器皿を備へよそはノフは荒蕪となり焼れて住む人なきにいたるべければなりこれその滅さるゝ日いたり…たればなり」。―エレミヤ 43:11,12; 46:19,21。

      したがってエホバは,エジプトがネブカデネザルの率いるバビロン軍によって確かに荒廃させられることを予告しました。そして,ネブカデネザルは,神の民に敵対したツロに対し,エホバのさばきを執行する軍事行動を遂行した“報い”として,エジプトの富を手に入れたのです。―エゼキエル 29:18-20; 30:10-12。

      一部には,ホフラの後継者,アマシス(アーモス)2世の治世は繁栄を見たとする記録がありますが,それは,その百年余ののちにエジプトを訪れたヘロドトスの証言に基づくものです。しかし,大英百科事典(1959年版,第8巻,62ページ)は,その時期に関するヘロドトスの史料について,こう述べます。「彼の述べることは,その正確さを確認しようにも土地の証拠が不十分すぎる以上,それが完全に信頼できるものであるとは言いがたい」。

      さらに,F・C・クックの著わした聖書評釈書はヘロドトスについて,こう述べています。「過去の歴史に関する彼の資料はエジプトの神官たちに負っており,彼はそれら神官の話をそのままうのみにしてしまった。……アプリース[ホフラ]とアマシスに関する[ヘロドトスの]話は全搬にわたり,一貫性に欠けたところや,伝説的な箇所があまりにも交じっているため,当然のことながら,それを信頼できる史料として受け入れることはちゅうちょしないわけにはゆかない。神官たちが,異邦のくびきに屈服させられた自国の恥辱を隠ぺいしようと工作したとしても,なんら怪しむに足りない」。

      したがって,エジプトに関する一般の歴史が,問題の預言の成就を裏づける証拠を提供しないにしても,聖書の記録の確実性は信頼するに足るものです。エホバが明確に予告されたとおり,40年間にわたる荒廃は確かに生じました。それは,ネブカデネザルがユダとエルサレムを荒廃させたのち,エジプトを征服したときに生じたと考えられます。

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