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  • 第五および第六の封印が開かれる
    『その時,神の秘義は終了する』
    • ことごとくもたらされるのです。それまで,ヨハネが祭壇の下に見た魂は,希望をもって休まねばなりません。

      第六の封印が破られる

      21 第六の封印が破られることにより何が啓示されますか。

      21 第五の封印が破られることにより,白い馬の騎士が王として冠を授けられ,弓を携え,征服を完了するために勇ましく馬を進めている証拠がさらに啓示されました。彼が間もない将来に征服を完了する時,何が起きるでしょうか。それは,子羊イエス・キリストがエホバ神の右手から受け取った秘義の巻き物の,第六の封印を破る時に明らかにされます。クリスチャン使徒ヨハネは何を見ましたか。

      22 第六の封印が開かれたときヨハネが何を見たか説明しなさい。

      22 「また,彼が第六の封印を開いた時に見ると,大きな地震が起こった。そして,太陽は毛の粗布のように黒くなり,月は全体が血のようになった。そして,いちじくの木が激しい風に揺り動かされてその熟していない実を投げ落とす時のように,天の星が地に落ちた。また,巻き上げられてゆく巻き物のように天が去ってゆき,すべての山と島がその場所から取り除かれた。そして,地の王たち,高位の者たち,軍司令官たち,富んだ者,強い者,すべての奴隷また自由人は,ほら穴や山の岩塊の間に身を隠した。そして山と岩塊とにこう言いつづける。『わたしたちの上に倒れかかれ。そしてみ座にすわっておられるかたの顔から,また子羊の憤りからわたしたちを隠してくれ。彼らの憤りの大いなる日が来たからだ。だれが立ちえようか』」― 啓示 6:12-17。

      23 ヨハネが目撃した大地震はどんな種類の,またどれほどの規模の地震でしたか。

      23 使徒ヨハネの目撃した「大きな地震」は,単にある地域に限られたものではなく,全地を揺るがしました。西暦33年,彼は,イエスが『そこからここへと地震があります。これらすべては苦しみの劇痛のはじまりです』と述べ,「事物の体制の終結」のはじまりをしるしづけるものとして,文字どおりの地震が起きることを予告されるのを聞きました。(マタイ 24:7,8。マルコ 13:8)しかし,第六の封印が開かれた後に幻の中で起きた「大きな地震」は,明らかに象徴的な地震です。それは,人間の地的な事物の体制の激変,つまり,人間の作ったもので,神の是認また祝福を受けていないものがすべて激しく揺さぶられ,そうです,地球の至る所で振り落とされ,倒れることを象徴しています。ですから,人間の作り出したもので,神および子羊と調和しないものは何であれ,人間にとって適当な覆いとはなりません。それは人の住める場所でも,家庭の安らぎを得られる場所でもありません。また,安全に住める場所でもありません。地的な体制全体が居住不可能となり,人間は安全を求めてそこから出ることを余儀なくされます。

      24 大地震とその付随現象のために人びとが天に向かって叫び声を上げる時,天は彼らに対しどんな態度を取りますか。

      24 大地震がある時には,よく天体や大気に異状が認められるものです。実際の地震が起きると,多くの人びとはそれまでに一度も神を呼び求めたことがなくても,天に向かって叫び,神に懇願します。神の憤りが不従順な人類に臨むその「大いなる日」が到来する時,人びとは天を仰ぐことでしょう。しかし,彼らのこの上ない苦悩に対し,天から恵みの注がれる兆しが少しでもあるでしょうか。預言の幻はこう述べています。「太陽は毛の粗布のように黒くなり,月は全体が血のようになった。そして,いちじくの木が激しい風に揺り動かされてその熟していない実を投げ落とす時のように,天の星が地に落ちた」。(啓示 6:12,13)こうした天の現象は,いったい何を象徴しているのでしょうか。

      25 この事物の体制の人びとにとって,太陽,月,星に関しどんなことが象徴的に起こりますか。

      25 おおよそ神の憤りの下にある人びとは,事態を明るくするものを何一つ天から得ません。日中はまるで太陽が黒く塗りつぶされたかのように,陰うつで陰気です。それも,大気中の膨大な塵雲によるのではなく,悲しい時や喪に服する時に着る,黒いやぎの毛でできた黒い粗布で覆い隠されたかのような状態です。神の霊感を受けた言葉である,聖書からの霊的な光を拒絶した人びとは,日中は悲嘆に暮れ,夜はというと,銀色の月の光に優しく照らされることもありません。銀色の光ではなく,血色の光があるのみで,それは命を与える光ではありません。日中もそうかもしれませんが,夜は地の至る所で血が流されます。血が夜を染めるのです。しかし何十億という星が,血に染まった月の様相をきっと変えてくれるのではないでしょうか。いいえそのようなことはありません。あなたは,いちじくの木が強風にあおられて,冬育ったまだ熟していない実を打ち落とすのを見たことがありますか。そのようにして星は天から落ちるのです。どこにですか。地にではなく,視界から消えて行くのです。そして天的な光を輝かせることも,夜の旅人の案内役を務めることもありません。人は昼も夜も,事態を明るくしてくれるものを何一つ持たないのです。

      26-28 (イ)宇宙空間の天体が人間よりも高次の力を表わし,人間に対して支配的な影響力を及ぼしていることを説明しなさい。(ロ)成就において,天はどのように巻き上げられる巻き物のように去って行きますか。(ハ)それらの天は何に取って代わられますか。それに取って代わったものも,巻き物のように巻き上げられ,しまい込まれますか。

      26 象徴的に言うと,破られた第六の封印が明らかにする幻のその後の部分が成就する時,それらの天体はことごとく消えて行くのではありませんか。そのとおりです。「また,巻き上げられてゆく巻き物のように天が去って」行きました。人間は太陽光線や太陽熱を種々の動力事業に使ってきました。また,月の引力によって起こる潮汐を利用しています。有人宇宙船を月の周囲の軌道に乗せるのに,同じく月の引力を利用しています。夜の旅には星を目印にしてきました。恒星や惑星また十二宮を見て運勢を占いました。そればかりか,人間は恒星や惑星の神々を崇拝してきました。月を男神または女神として,そして太陽をそれと対をなす男神あるいは女神として崇拝したのです。

      27 このように,宇宙空間にもろもろの天体を有する「天は」,人間よりも高次の力を表わし,人間に支配的な影響力を及ぼしてきました。真の天的勢力,つまり人間より高次の勢力は,人間には見えません。それは,太陽として崇拝されてきた悪魔サタン,さらに,星や星団,つまり下位の神々として崇拝されている,サタンに仕える使いの悪霊たちすべてです。彼らは今や消え去らねばなりません。

      28 人類を支配するそれら目に見えない悪霊たちは,何千年もの間人類史に記録をとどめてきました。しかし今は,人類の事態に関して新しいページが記される時なのです。ゆえに,それら象徴的な天は過ぎ去らねばなりません。人類史の中で占めている彼らのページは,パピルスや子牛の皮でできた巻き物が軸に巻き上げられる時のように消失し,巻き物の中に書かれたことを隠すのです。(ルカ 4:20。ダニエル 12:4)神の憤りの日に,義にかなった新しい天的な力が人間の事態を支配する時が到来しました。全能の神によって設けられたそれら新しい義の天は,巻き物のように巻き上げられて入れ物の中にしまい込まれることは決してありません。神を恐れる人びとの祝福のため,それは永久にとどまるのです。

      目に見える地的変化の到来

      29 預言の成就において,すべての山とすべての島はどのようにその場所から取り除かれますか。

      29 目に見えない天の領域で変化が起こるだけでなく,目に見える地的な場にも必要な変化が生じます。啓示 6章14節はこう続けます。「すべての山と島がその場所から取り除かれた」。これは現在の事物の体制の政府に関する何かを暗示しています。というのは,聖書の中で山は統治する政府を表わすのに用いられているからです。神の憤りが執行される来たるべき日には,高い名声も権力も,また,島国における政府の孤立状態も,なんら保護の用をなしません。現在の事物の体制の一部として,ことごとく取り除かれます。神の王国の一部ではないからです。政府の統治形態が,専制君主制また独裁制から民主政体に変化するわけではありません。利己的な人間の政治形態が単に形を変えて存続するのではなく,それらは取り除かれ,崩壊するのです。

      30 啓示 16章18-21節にはどんな類似の預言が述べられていますか。

      30 やはり啓示の中で,第七の災厄が神の使いによって注がれる時に,そうした事態の生じることが予告されていました。それは啓示 16章18-21節に記されています。「また,いなずまと声と雷が生じ,人が地上に現われて以来起きたことのないような大地震が起きた。非常に大規模な地震で,はなはだ大きかった。そして,大いなる都市は三つの部分に裂け,諸国民の数々の都市が倒れた。そして,大いなるバビロンは神のみまえで思い出された。それは,神の憤りの怒りのぶどう酒の杯を彼女に与えるためである。また,すべての島は逃げ,山々は見えなくなった。そして,それぞれの重さが一タラントほどもある大きな雹が天から人びとの上に降り,人びとは雹の災厄のために神を冒とくした。その災厄が異常に大きかったからである」。この預言的な幻は,秘義の巻き物の第六の封印が開かれた結果として起こる事柄の確証です。

      31 (イ)ヨハネが見つづけている幻は,この激変によって影響を受けた者がだれであることを明らかにしていますか。(ロ)彼らは何をいや応なく知らされますか。

      31 この事物の体制の一部となっているあらゆる階層の人びと,「地の王たち,高位の者たち,軍司令官たち,富んだ者,強い者,すべての奴隷また自由人」が影響を受けます。そのとき彼らすべては,現代の事物の体制がその終わりに至ったことを悟ります。この古い邪悪な体制を存続させようとする,自分たちの利己的な企てが繰り返し失敗するのを見て,天の恵みを受けていないことをいや応なく知らされるでしょう。王座に着いておられる宇宙の神の恵みも,キリスト教世界が仕え追随していると主張するイエス・キリスト,つまり神の子羊の恵みをも受けていないことを知らされるのです。その時,詩篇 83篇18節に記された祈りのこたえられる時が到来します。「然ばかれらはエホバてふ名をもちたまふ汝のみ全地をしろしめす至上者なることを知るべし」。そうです,この至高の神が,ご自分の預言者エゼキエルを通して繰り返し宣言されたことを実行に移す時が来たのです。『彼らをして我のエホバなるを知しめん……国々の民すなはち我がエホバなることを知るにいたらん』― エゼキエル 39:6,7; 6:7,10,13,14; 7:4,9,27。

      32,33 (イ)世のそれらの人びとは生き長らえるために神の王国へ避難しますか。それともどうしますか。(ロ)人間のそうした行動の例は,歴史のどの時代に見られますか。

      32 人類史を通じて最大の患難を生き延びようと,人びとは躍起になって隠れ場所を求めるでしょう。しかしどこに求めますか。彼らは助けを求めて神に叫び声を上げるかもしれませんが,実際には,神のみ言葉と神の天的政府に頼るのではなく,相変わらず自分たちの組織を信頼することでしょう。彼らは,そびえ立つ山のごとくに地を支配する自分たちの政府や政治組織を,現在の事物の体制の主な支柱として信頼しつづけてきました。ですから,啓示 6章15-17節は,ひゆ的な言葉でこう告げています。彼らは「ほら穴や山の岩塊の間に身を隠した。そして山と岩塊とにこう言いつづける。『わたしたちの上に倒れかかれ。そしてみ座にすわっておられるかたの顔から,また子羊の憤りからわたしたちを隠してくれ。彼らの憤りの大いなる日が来たからだ。だれが立ちえようか』」。

      33 そのとき人びとは,死ぬことではなく,埋め隠されることを欲します。イエス・キリストは,西暦66年から73年のエルサレムおよびユダヤの滅亡と荒廃を予告した時,人間のそうした行動を前もって明らかにされました。カルバリの杭の上で死を遂げるべく道を進んでいた時,彼は歩みを止め,ご自分のために嘆き悲しむ心の優しい女たちにこう言われました。「わたしのために泣くのをやめなさい。むしろ,自分と自分の子どもたちのために泣きなさい。見よ,人びとが,『不妊の女,そして子を産まなかった胎と乳を飲ませなかった乳房は幸いだ!』と言う日が来るからです。そのとき彼らは,山に向かって,『わたしたちの上に倒れよ!』と言い,丘に向かって,『わたしたちを覆ってくれ!』と言い始めるでしょう」。(ルカ 23:26-30)ユダヤ人の史家ヨセフスは,イエスの預言の成就として,ユダヤとエルサレムの住民が西暦66-73年に何をしたかを極めて詳細に記しています。ユダヤの最後の要塞マサダは西暦73年に陥落しました。

      34 預言者イザヤは「すえの日」における人間の行動をどのように描いていますか。

      34 「すえの日」の間に起こるべき事柄に関して,預言者イザヤは霊感の下に次のように述べています。『この日には高ぶる者はかがめられ 驕る人はひくくせられ ただエホバのみ高くあげられたまはん かくて偶像はことごとく亡びうすべし エホバたちて地を震動したまふとき 人々そのおそるべき容貌とその稜威の光輝とをさけて巌の洞と地の穴とにいらん その日人々おのが拝せんとて造れる白銀のぐうざうと黄金のぐうざうとをうころもちと蝙蝠の穴になげすて岩々の隙けはしき山峡にいり エホバの起て地をふるひうごかしたまふその畏るべき容貌と稜威のかがやきとを避ん』。「なんぢ岩間にいり また土にかくれて エホバの畏るべき容貌とその稜威の光輝とをさくべし」― イザヤ 2:1,2,17-21,10。

      35 (イ)政治支配者の間に見られるどんな状態は,「彼らの憤りの大いなる日」が間近に迫っていることを示していますか。(ロ)神および子羊の憤りが最終的に表明される時,神の側にいない者にはどんな質問が提起されますか。その質問に対する答えは何ですか。

      35 神の預言は必ず成就します。神とその子羊イエス・キリストの憤りが,この事物の体制に対して最終的に表わされる日は急速に近づいています。地球の政治支配者は,自分たちの国家政府また商業,社会および平和維持を目的とする諸制度の存続を願う,大いなるバビロンの宗教指導者たちの祈りが天からの助けを得ていないのを見て,すでにろうばいしています。「彼らの憤りの大いなる日」は,「王国のこの良いたより」が,あらゆる国民に対する証しを神がどの程度望んでおられるかに応じて全地で成し遂げられると,速やかに到来するでしょう。(マタイ 24:14)その時,神の側にいず,滅びに定められたこの事物の体制の一部となっている者たちは,「だれが立ちえようか」との重大な質問に答えねばなりません。(啓示 6:17)それらの人びとは自分が立ちえないことを知るでしょう。そうでなければ,神と子羊および約束された天の王国を歓迎する代わりに,なぜ神と子羊から隠れなければならないのでしょうか。是認されるということは,滅びを免れ,神の完全な新秩序に入ることを意味します。

      36 (イ)エホバの証人はいつから使徒ヨハネのように泣く必要はありませんか。(ロ)最初の五つの封印が開かれた時に示された事柄が成就することにより,何が証明されましたか。

      36 したがって,宇宙の王座にすわっておられるかたの右手にある巻き物の内容を閉ざした七つの封印のうち,その最初の六つが開かれたことによって啓示されたかつての秘義は,わたしたちの心を強くとらえるのです。使徒ヨハネがなぞのような象徴によって啓示したことを,わたしたちは理解しやすい現代の成就のうちに見るのです。特に1930年,その年の九月に「光」と題する,2巻からなる聖書研究の手引書が一般に出版されて以来,エホバ神に献身したクリスチャン証人たちは,巻き物の内容を秘してきたそれら六つの封印を子羊が破ることにより明らかになった,その預言的な象徴を理解するようになりました。わたしたちはもはや使徒ヨハネと共に泣くのではなく,封印されていた事柄が明らかになったことを彼と共に喜ぶのです。最初の五つの封印が破られた後に現実となった描画,つまり,神のメシアの王国が天に誕生したこと,またその王が最終的な征服のために馬を進めていることを証明するその描画を見て,わたしたちは言葉に言い表わせない喜びを味わうのです。

      37 これら預言的な情景の成就を見守るわたしたちには,なすべきどんな業がありますか。

      37 わたしたちは今日,使徒ヨハネの見たこれら預言的な情景に関する現代の成就を識別できることを感謝しています。予告された「大患難」において,この邪悪な事物の体制を永久に除き去る「彼らの憤りの大いなる日」が到来する時,『立つ』にふさわしいものとされるよう,わたしたちは賢明に備えをします。その時まで,わたしたちは,迫害があろうとも,「あらゆる国民に対する証しのために,人の住む全地で」,「王国のこの良いたより」を宣べ伝え続けるのです。―マタイ 24:14。マルコ 13:10。

  • 証印を押される14万4,000人の者たち
    『その時,神の秘義は終了する』
    • 第6章

      証印を押される14万4,000人の者たち

      1 (イ)イエス・キリストは第六の封印を破った後,なぜ直ちに第七の封印を破りませんでしたか。(ロ)さらにどんなことが啓示されようとしていましたか。

      神の手から取られた秘義の巻き物の六つの封印は,クリスチャン使徒ヨハネが驚異の念をもって見つめている,その眼前で破られました。それは規則正しい順序を追って破られ,ついに,神の憤りの大いなる日の到来により,不敬虔な者たちが恐怖の余り狂乱状態に陥る様子が描き出されました。しかし,神の奥義が明らかにされるこの段階において,神の子羊であるイエス・キリストは,秘義に満ちた,巻き物の第七の封印を,続けて直ちに破るようなことはされませんでした。明らかに,エホバ神とその子羊イエス・キリストの憤りの「大いなる日」の到来にさいし,不敬虔な者たちが保護の覆いを求めて狂ったように右往左往する様子を描くだけでは,第六の封印に関連するすべてのことが啓示されたとはいえなかったのです。さらに啓示されるべきことがあり,それは,迫り来る「大いなる日」に天からその憤りが激しく注ぎ出される前に,敬虔

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